
Image by: AVEDA
フレグランスの奥深さを解き明かすいつもの連載はひと休み。今回は、ヘアケアブランド「アヴェダ(AVEDA)」のグローバル プレジデント、シェーン・ウルフ(Shane Wolf)にインタビュー。
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4月は22日の「アースデー」を中心とするアースデー月間。アヴェダでは1999年以来、主要な原料調達国を軸に「きれいな水」を守るチャリティ活動を行っている
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1978年、ホースト・レッケルバッカー(Horst Rechelbacher)というカリスマヘアスタイリストによって誕生したアヴェダ。創業当初から「美」を地球環境まで含めたホリスティックな視点で捉え、いち早くその理念を体現してきたリーディングブランドだ。
レッケルバッカー亡き後、2024年7月からアヴェダ グローバル プレジデントを務めているのがシェーン・ウルフ。実は彼もレッケルバッカー同様、ヘアスタイリスト出身である。

シェーン・ウルフ:美容師としてキャリアをスタートしたのち、数々の有名ヘアケアブランドでキャリアを積み、2024年7月からアヴェダおよび「バンブル アンド バンブル」のグローバル プレジデントを務める
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「ホースト・レッケルバッカーとは一緒に仕事をしていましたが、今なお本当に会いたい人です。人生について考えるとき、今この地球でやり遂げるべき真の目的を考えるとき、ホーストのことを思い出します。彼は1978年のブランド創業時からウェルネス、サステナビリティ、原料調達などについて並外れた先見の明をもって礎を作ってくれました。いわば彼の50年先のヴィジョンにやっと追いついたようなもので、私たちはさらにその先に進めなければいけないと思っています」
これまでもホーストの理念を受け継ぎながら、例えば2021年に100%ヴィーガン達成、2022年リーピングバニー認証取得、2023年Bコープ認証取得など多くの成果を上げてきている。その先に進めるのは簡単なことではないはずだ。

ホースト・レッケルバッカー:アヴェダ創設者。1941年オーストリア生まれ、2014年逝去。1987年に「Rejuvenation:A Wellness Guide for Women and Men」を出版。最も影響力のある環境保全主義者のひとりだ
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「確かに“業界初”ということを数多く継続してきました。例えば100%太陽エネルギーによる製品製造、PCRパッケージの採用、再生紙を使用したサンプルサシェを実現した最初のビューティカンパニーです。が、それゆえにやや驕りが出てきていたようにも思う。だからまずは我々のミッションへの再コミット、原点に戻り見直すことから始めたいと考えています」
「例えば1999年から毎年4月をアースデー月間とし、きれいな水を必要とする人々に届ける取り組みを続けています。累計7200万ドル以上を寄付し、1500万人以上に水を供給できていますが、この規模をさらに拡大し、より大きなインパクトをもたらすことが優先事項です。水不足はもちろん、温暖化、多様性、マイクロプラスチック問題など、地球が今ほどケアを必要としている時代はありません。幸いなことにアヴェダはエスティ ローダー グループ傘下であるため、十分なリソースをもとに実行に移すことができます」

LIGHT THE WAY(希望の光)アースデー ソイワックス キャンドル2026 (125g 2530円、4月3日発売)はアースデー月間の活動の一環として販売されるアイコニックアロマキャンドル。収益はすべて「きれいな水」プロジェクトで使われる
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ところでアヴェダといえば、南青山の旗艦店を2025年6月に閉店。日本に上陸した2003年9月にオープンし、2階のヘアサロン、地下1階のスパとともにブランドの世界観を体現するランドマークだっただけに大きなニュースとなった。
「私もオープニングに関わっていたので、非常に複雑な気持ちでした。でもこれも先に進むプロセスのひとつと捉えていただければ。実は昨年7月、上海に新たなライフスタイルサロンをオープンしていて、これが次世代のアヴェダサロンのフォーマットになると考えています」

2025年7月、上海にオープンしたフラッグシップストア外観。リテール、リチュアル、サロン体験を融合した次世代型の店舗
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「訪れていただくのが一番ですが、アヴェダの真髄を体現しています。アヴェダとはサンスクリット語で“すべての智慧”を意味しますが、五感すべてにエンゲージメントしてお客さまが自分自身と繋がることのできる体験の場として、すべての要素を意図的にデザインしています。これは順次グローバル展開していきます。コロナ禍以降、自分自身を大切にしようとする意識が高まっていますが、創業当初からホリスティックアプローチを実践しているアヴェダとしては、“ケア”というミッションをサロンを通じて広く遂行することが大切です」

上海店内観。髪や頭皮のパーソナルケアはもちろん、五感に働きかける“センソリー ジャーニー”を体験できる静謐な空間が広がる
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意欲的に、そして楽しげに現在と未来を語るシェーンに、現在進行中のプロジェクトを聞いてみた。
「他ではまだ話していないんだけど(笑)、新しいサロントリートメントを開発中です。発酵技術を用いていて、ダメージヘアや頭皮に対するトリートメント効果が非常に高いので、おそらくサロン専用商材になると思う。発酵技術というのは素材のポテンシャルを最大限に引き出す一方、エネルギーの使用量が最小限で済むのでサステナビリティ的にも最適な技術。リリースまでには1年半から2年ほどかかりそうだけれど、期待に応えられる次世代トリートメントになること間違いなし!と思っています」
最終更新日:
ビューティ・ジャーナリスト
大学卒業後、航空会社、化粧品会社AD/PR勤務を経て編集者に転身。VOGUE、marie claire、Harper’s BAZAARにてビューティを担当し、2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。専門職学位論文のテーマは「化粧品ビジネスにおけるラグジュアリーブランド戦略の考察—プロダクトにみるラグジュアリー構成因子—」。
◾️問い合わせ先
アヴェダ:公式サイト
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