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Fashion インタビュー・対談

アーティスト ゲイリー・カードの素顔を知る21の質問

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 異色のビッグコラボ「KIM JONES GU PRODUCTION」の先行発売に合わせて、キム・ジョーンズ(Kim Jones)とともに1人のアーティストが来日した。ロンドン在住のゲイリー・カード(GARY CARD)は、ブランドのウィンドウを手がけるセットデザイナーとしてだけではなく、イラストレーターとしても活動するアーティスト。過去には「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」のヘッドピースを手がけるなどマルチな才能を持つ。設営中のドーバー ストリート マーケット ギンザで初来日した彼を知るために、21の質問を投げかけた。

 

ゲイリー・カード(GARY CARD)
イングランド南部ドーセット南海岸のボーンマス生まれ。17歳の時にロンドンに移り住み、セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインにてシアターデザインを学ぶ。ロエベやエルメスのクリスマスウィンドウを手がけたり、スウォッチの腕時計のデザインや、Visionaire(ビジョネア)59号の児童書制作にも携わる。現在36歳、ロンドンのHackney(ハックニー)に居住し制作活動を行っている。

Q1.初めての来日。日本の印象は?

漫画ですね。実は、人生で一度は来てみたかったので夢が叶いました。子どもの頃から日本の文化に興味を持っていてガンダムや漫画が大好きです。

Q2.日本に来て、実際の感想は?

全て思い描いていた通りです(笑)。建築や物事に対する細かさな気配り、街に溢れる色、色々なものにとても圧倒されていて、素晴らしいの一言です。

Q3.滞在中の一番の思い出は?

昨日初めて行った東急ハンズです。日本に行った友人たちから「絶対に気に入ると思うから日本に行ったら東急ハンズには絶対行ってね」と言われていたんです。かれこれ10年間くらい同じアドバイスを聞き続けてきたので、真っ先に東急ハンズに行きました。予想以上に幸せなひと時で、買い物カゴ2つが満杯になりました。

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Q4.東急ハンズでの滞在時間はどのくらい?

3時間です。全館を探索して、全てのフロアで買うものを見つけました。たった数分のような感覚だったので、外に出た時に日が落ちているのを見てびっくりしました(笑)。

Q5.小さい頃の夢は?

おもちゃのデザイナーになることでした。でもその夢は実は叶っていて、今はおもちゃのデザイン画を描いているようなものです。ただ、作るおもちゃの規模はとても大きくなりましたけどね(笑)。

Q6.セットデザイナーとして心がけていることは?

常に新鮮な何かを創造することです。

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Q7.自身のキャリアのターニングポイントは?

ペンギンブックスで再版されたカフカのカバーデザインを手がけたことです。それまでで一番大きな仕事で、取り組んでいるときに、自分はこうやって生きていくんだろうなと確信したんです。"こうやって"が、正確には何かは具体的にはわかりませんでしたが、今その道半ばにいて日々が刺激的だと感じています。

Q8.ドーバーストリートファミリーとも言われていますね。

2006年にドーバー ストリート マーケットのウィンドウを手がけたのが始まりでした。それ以降も、Tシャツを10周年の際に製作したり、ウィンドウインスタレーションやメガネのクラムヘッドを製作したりしました。私のこれまでの仕事の中で、コム デ ギャルソンとの仕事は最も誇れる仕事です。

Q9.ドーバーストリートマーケットはどんな場所?

美しいカオスが共存する空間です。それぞれの空間の個性がぶつかり合い、美しく重なり合うことで独自の空間として成り立っています。常にどのようなアプローチが相応しいかは、私もよく自問自答します。「これは見たことはないか」「もう一度やり直してみよう」と。ドーバー ストリート マーケットはそういったクリエーターにはお手本のような場所で、彼らはユニークで完璧な場所を作るために日々戦っていると思うのです。

Q10.川久保玲に会ったことは?

まだ2回しか会ったことがないのですが、彼女はとてもミステリアスです。性格をよく知っているわけではないのですが、とても礼儀正しい方でした。

Q11.ファッションのポリシーはある?

「紫」を着ることです。常にどこかに取り入れるようにしていて、今日はジャケットもスニーカーも紫。原色も大好きで、赤や緑、青などもよく取り入れています。カラフルなものを着ていないと違和感があるんです。

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Q12.今日着ているニットもカラフルですね。

ニットはキムからプレゼントされたコム デ ギャルソンのものですよ。

Q13.休日は何をして過ごすことが多い?

最近はほとんど休みがなくて。ひたすら寝てしまいます。

Q14.趣味は?

買い物をするのが好きです。ロンドンの街を散歩がてら歩いて回って、美術館に行くのもいいですね。

Q15.一番最初に買った服を覚えてる?

紫のボンバージャケットを8歳の時に買いました。白黒のグーフィーが背中に大きく描かれてたな(笑)。そのジャケットがすごく素敵で、子どもながらにその服に夢中でした。

Q16.影響を受けたアーティストは?

プリンスです。彼の音楽もワードローブからも影響を受けました。

Q17.好きな本は?

たくさんあります。クリスウェアによるグラフィックノベル「世界一賢い子供 ジミーコリガン」はお気に入りです。とても内気な男性の悲しい人生の話ですが、文章がとても詩的で美しいんです。彼は悲しみに明け暮れて自分の父親を捜そうとするのですが、それとともに彼自身が何がしたかったのかを見つけていくというストーリー。ぜひ読んで欲しいですね。

Q18.自分を一言で説明するなら?

マルチカラー。一番自分に相応しい言葉だと思います。

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Q19.キムと一緒に働いてみてどう?

キムとはもう10年、20年来の友人。本当に素晴らしいデザイナーです。彼は私の表現の本質を見抜き、信頼してくれました。いつも思いのままの表現ができるように、クリエーティブに対して全面的にサポートしてくれます。それは本当に素晴らしいことです。あと彼自身について言えば、「かわいい」の一言ですね(笑)。

Q20.好きな言葉、嫌いな言葉はありますか?

好きな言葉は「horrendous」です。知っていますか?「とてもひどいジャケットだね」とか"ひどい"ものを指すときに使う言葉ですが、褒め言葉として使うことがあるんです。個人的にはひどいものを表すときに使う言葉が比較的好きですね(笑)。逆にいいものを表現するときに使う言葉が嫌いで、特に食べ物の表現を聞くと鳥肌が立ちます。肉のジューシーさを表す「succulent」とか。

Q21.デザイナーとして成功するには何が必要だと思いますか?

あらゆる状況に自分自身を適応させることだと思います。それぞれの状況を研究し、自分の可能性を広げることが重要です。また常に謙虚で礼儀正しくあるべきです。なぜならば、色々なところに自分のことを嫌っている人はいるものだからね。

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(聞き手:高村美緒 今井祐衣)

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