Fashion インタビュー・対談

AKB48卒業から2年、小嶋陽菜が選んだファッションの道とこれからのコト

小嶋陽菜
Image by: FASHIONSNAP.COM

 アイドルグループAKB48を卒業後、モデルやタレントとして活動する小嶋陽菜は昨年6月、自身が企画・プロデュースを手掛けるブランド「ハーリップトゥ(Her lip to)」を立ち上げた。オンラインとポップアップを通じて隔週で新作を発売するという独自のスタイルで徐々にファンを増やし、今週末には初の路面店をライトボックススタジオ青山に2日間限定でオープンする。ファッションという新たなステージで挑戦している、小嶋陽菜の今とこれから。

ーAKB48を2017年に卒業しました。新たな道として、なぜファッションブランドの立ち上げを選んだのでしょうか?

 卒業後に何をしようかと考えた時に、まず自分のメディアを作りたいと思ったんです。メディアを通じて自分の好きなものやオススメするものを発信するだけではなく、自分自身で作ったアイテムが1〜2つあったらと思って、知り合いに声をかけて製作したのがきっかけでした。

ーはじめは小規模の展開を想定していたんですね。

 そうなんです。当初はこんなに沢山のアイテムを作って、展示会やポップアップができるようになるとは思っていなくて。作ったものを良いと思って着てくれる人が増えたことは、本当に嬉しいですね。

ーブランド名「ハーリップトゥ」の由来は?

 名前の頭文字「H」と、個人的に自分を象徴するアイテムだと思っている「リップ」は、ブランド名に入れたいなと考えていて。そこから響きの良さや字画とか、周りの意見も取り入れながらブランド名に決めました。 

ー立ち上げから約1年が経ちますが、実際にブランドを手掛けてみていかがですか?

 ファッションブランドを展開することの大変さを、改めて実感しましたね。大企業と一緒にやっているわけではなく、芸能事務所が運営しているブランドなので、何もかも初めてのことだらけで。みんなでアタフタすることばかりの日々でした(笑)。

ーファッション業界のプロなどにアドバイスはもらうこともありますか?

 周りにアパレル関係の方が多いので、よく相談させて頂きます。立ち上げ時は、普段お世話になっているスタイリストの佐々木敬子さんや、風間ゆみえさん、白幡啓さんが集まってくださって、色々な情報をもらったりアドバイスをして頂きました。 ECを中心に展開しているブランドなので、IT関係の方に話を聞くことも多いですね。

ー隔週でアイテムを発売していますが、一般的なアパレルブランドと比べてペースが早い印象です。

 ブランドを立ち上げようと動き始めたのが昨年4月で、6月にはオンラインストアをスタートしたので、スピード感はありますね。結構バタバタしながら作っているんです(笑)

ーデザインのインスピレーション源は?

 例えば「ゴールデンウィークに〇〇に行くからこういう服が着たい」「パリに行って着るためのこういうドレスがあったらな」とか、旅のシーンを想像して、そこから様々なシーンに合うアイテムを作っています。あとはインスタグラムのライブ機能や質問機能を活用して、ファンの方の反応もよくチェックしていますね。色々な声を踏まえながら、着た人の気分が上がったり、ときめくような服作りを心がけています。

ープロデュースを手掛ける期間限定ショップ「トウェンティ・トゥー マーケット(22;market)」との違いは?

 トウェンティ・トゥー マーケットでもスウェットやTシャツなどアパレルを販売していますが、どちらかというとグッズのようなデザインが多いかな。それぞれ全く違うテイストや世界観で展開しています。

ー購入している層も異なりますか?

 トウェンティ・トゥー マーケットの購買層は、ティーンから大人の男性まですごく幅広くて。AKBグループではないアイドルの子たちや、DJの方なども着てくれています。ハーリップトゥは25歳から私と同世代くらいの女性が多いですね。

ーハーリップトゥの服はどういった女性に着てほしいですか?

 ガーリーなものはずっと好きだけれど少しだけ大人っぽく、女性らしさを出したいなと思っている人に着ていただきたいです。

ー実際に購入した人からの反応は?

 最初の頃は、若い方から「価格が高い」という声を頂いていたのですが、今は実際に手に取ってもらう機会が増えたので、素材の良さやシルエットの美しさをわかってもらえてきているかと思います。1年やってきて、ようやく口コミなどで評判が広がって「やっと伝わってきたな」って。それがすごく嬉しいですね。

ー芸能活動での経験はブランド展開に活かされていますか?

 「いかに人の心を掴むか」は、ものを作って売るアパレルにも通じる大切さだと思っています。ただ売るだけではなくて、ブランドやアイテム1つ1つに込めた思いやストーリーをしっかりと伝えることを意識している点は、「こういうことを言ったらこういう反応が来る」といった芸能活動での感覚が活かされているのかもしれません。

ー新作の2019年サマーコレクションの特徴は?

 テーマは「Secret Garden Cocktail Party」で、4月〜6月に発売するアイテム23型を製作しました。春になって暖かくなってきたので、テラスのあるカフェに友達と行くとか、ちょっとしたお出かけをしたいなと思えるようなカラーやデザインを意識しています。

ー1番人気のアイテムは?

 体のラインが綺麗に見える服が人気で、特にこのチェリー柄のワンピース。昨年発売した時には数分で売り切れてしまったんです。反響が大きかったので、もう一度作ることにしました。

ースイムウェアの新作も登場していますね。

 プールサイドやビーチでお酒を飲みながらくつろぐシーンをイメージして、服のように着られるデザインにしました。7月と8月にも追加で新作を出す予定なんです。

ー将来的なブランドのヴィジョンは?

 今のような規模感でブランドを展開することは1年前には誰も予想していなかったので、今後もどういう形になるかはまだ想像できないですね。もしかしたらブランドのテイストが全く変わるかもしれないし、アパレルブランドではなくなるかもしれない。でも、色々なものを作ってみたいという思いはあります。

ー今後ブランドとして挑戦したいことは?

 ユニークなコラボレーションをしてみたいですね。ファッションブランドだけではなく、例えばパン屋さんや本屋さんとか!

ー最後に、小嶋さんにとってファッションはどういった存在ですか?

 プライベートでは一つのテイストに絞らずに「こう見られたいからこれを着よう」と気分やシーンに合わせて色々な服を着るようにしているので、ファッションは私にとって"なりたい自分にしてくれるもの"だと思っています。

Her lip to Limited Store
会場:Light Box Studio Aoyama
住所:東京都港区南青山5丁目16-7
日時:2019年4月13日(土)11:00〜20:00/4月14日(日)11:00〜19:00
※来店時間は不規則となっている。
問い合わせ先:info@herlipto.jp
公式サイト(4月13日サイトリニューアル)

(聞き手:長岡史織)

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