
2025年秋冬メンズコレクションショーin香港
Image by: HERMÈS
「エルメス(HERMÈS)」が9月19日、香港で2025年秋冬メンズコレクションショーを開催した。1月にパリで行われたショーを展開時期にあわせて再演するもので、香港のために特別編集されたコレクションを発表。ビクトリアハーバーに面した「啓徳クルーズターミナル」に特設会場を設け、アジア各国などから招かれた約1000人の観客が集う盛大なイベントとなった。テーマは「Ready, Set, Casaque!」。
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アジア各地を巡るエルメス・メンズ
エルメスは近年、メンズコレクションのリピートショーをアジア地域で行っている。昨年10月に東京・銀座の「銀座メゾンエルメス」、そして今年5月には韓国・ソウルのJamsil Hangang Parkでショーを開催した。
今回の舞台となった、香港の九龍半島東側に位置する啓徳クルーズターミナルは、啓徳空港の跡地を利用したクルーズ船の波止場で、海の玄関口となっている。イベント当日は台風の接近により天候が懸念されたものの雨風の影響は無く、ビクトリアハーバーを臨む半屋外の会場は、客席から"100万ドルの夜景"をショーとともに堪能できる仕掛け。夜風を浴びながら、秋の訪れを感じさせる夜となった。







Image by: © Vincent Tullo
グラフィカルな「カザック」に焦点
エルメスメンズ部門のアーティスティック・ディレクター ヴェロニク・ニシャニアン(Véronique Nichanian)が焦点を当てたのは、メゾンの歴史に欠かせない伝統的な競馬用シルクの「カザック」。グラフィカルなカラーとラインが、会場デザインからコレクションアイテムまで取り入れられた。








Image by: © Daniel Shea
光とラインが演出するコレクションショー
直線に走る光が演出するランウェイに登場したのは、パリで発表されたコレクションに新たな14ルックを加えた計49ルック。レザーのコート、ブルゾン、シャツにはじまり、コーティング加工によって艶を放つ素材、色鮮やかなカシミヤニットやベルベットなど、テクスチャーが表情豊か。レザーやテクニカルな素材のブルゾンをインナーに用いたり、カレ(シルクスカーフ)にリングを通して首元に巻くなど、スタイリングの小技が効いている。また、ブランケットをライニングに用いたコート、ニットのバラクラバといった、機能を併せ持つデザインにより都会的なスタイルに仕上げた。バッグのディテールが"点つなぎ"でデザインされた遊び心あふれるバーキンは、メゾンの今年のテーマである「ドローイング‐描く‐」を体現している。
























Image by: © Filippo Fior and © Paolo Lanzi

Image by: © Gianluca Carraro

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ヴェロニク・ニシャニアン
Image by: © Filippo Fior and © Paolo Lanzi
俳優やフェンシング選手など多彩なモデル
ショーには、モデルに混じり多彩なパーソナリティが登場。香港の俳優・映画監督のスティーヴン・フォン、フランスの俳優ラファエル・ペルソナ、フェンシング選手のショーン・チャンとセドリック・ホー、時計評論家カーソン・チャン、そしてエルメスの香港とマカオのマネージングディレクターを務めるデイビッド・スマニオットなどもランウェイを歩いた。

ヴェロニク・ニシャニアンとパーソナリティ
Image by: © Vincent Tullo
アフターパーティーはゲーム会場のムードで、さまざまなアトラクションやフォトブースを設置。ロンドン拠点のマウント・キンビー、キング・クルー、ババ・アリといったミュージシャンによるライブパフォーマンス、そして香港拠点のAni PhoebeによるDJといったステージが盛り上がりを見せた。高層ビルがきらめくスカイラインを背景に、国際色豊かな香港ならではのエネルギーと、活気に満ちた特別な一夜となった。









Image by: © Vincent Tullo
最終更新日:
■エルメス:公式サイト
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