Image by: リーガル
日本の風土や日本人の足に合う良質な革靴の提供と普及を目的に活動するNPO団体「日本靴工業会」。同団体に参画する企業を歴史や注目のトピックス、定番アイテムから紐解いていきます。
今回は老舗革靴メーカー「リーガルコーポレーション」編。同社の創立から現在までの歴史や、注目トピック、定番シューズなどを紹介します。
リーガルの歴史
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リーガルコーポレーションは、1902年に当時製靴・製革を手掛けていた4社(合名会社大倉組皮革製造所、合資会社桜組、福島合名会社、東京製皮合資会社)の各製靴部門が統合し、前身の「日本製靴株式会社」として銀座に創立。1961年には、格調高くファッション性のある紳士靴へのイメージ刷新を図るべくアメリカのブラウン社(現 クラレス社)と技術導入契約を締結し、日本国内で「リーガル」ブランドの展開を開始しました。1990年には、ブラウン社から「リーガル」ブランドの商標権を取得すると社名を「リーガルコーポレーション」に変更。2022年に創立120周年を迎え、グッドイヤーウエルト式、マッケイ式などの製法を軸とした製靴事業と卸売、小売事業を展開しています。
注目のトピックス
そんな歴史ある「リーガル」ブランドの注目トピックを紹介。2021年に展開を開始した最上級ライン「マスターリーガル」や伝統的なデザインを現代の技術でアップデートした「ニュークラシック」コレクションについて解説していきます。
厳選した素材を用いた最上級ライン「マスターリーガル」
リーガルは、2021年秋に最上級ライン「マスターリーガル」の展開を開始。フランス デュプイ社の上質なカーフレザーをアッパーに用いるなど、厳選した素材を使用して一足一足職人が手間を惜しまずに仕上げたレザーシューズをラインナップしています。ストレートチップ、ウイングチップ、サドルシューズといった3型を用意しており、全てのモデルに2年間で10回までの無料シューケアサービスがついています。カラーはそれぞれブラックとブラウン(サドルシューズのみブラックとダークブラウン)の2色展開で、価格は税込5万2800円。
伝統的なデザインに現代の技術を融合した「ニュークラシック」コレクション
2022年4月には、伝統的なデザインを現代の技術や素材でアップデートした「ニュークラシック」コレクションを発売。「変わらないことの価値、変わることの価値」をテーマに、保管されていた往年の木型をベースに製造したクラシックなレザーシューズを展開しています。コレクションでは、アイテムを「City」「Country」「Town」の3つのカテゴリーに分け、それぞれのシーンにマッチした全6型をラインナップ。価格は税込3万5200円です。
定番を知る:ビジネスマンから厚い支持を集める、ストレートチップ「315R」
リーガルの定番シューズは、ビジネスマンから厚い支持を集める「315R」。紳士靴で最もベーシックなデザインと言われるストレートチップで、ビジネスシーンのほか、冠婚葬祭など幅広い場面で活躍します。強い衝撃がかかりやすい踵周辺には厚みのあるヒールスポンジをあしらい、優しい履き心地を実現しました。ヒールは約35mmと、一般的な革靴と比較してやや高めに設定し、エレガントな雰囲気に仕上げています。ブラウンとブラックの2色展開で、価格は税込3万1900円です。
リーガルコーポレーションが参画する「日本靴工業会」とは?
日本靴工業会は1950年に設立。1992年に名称を「日本靴工業会」に変更し、2006年にNPO法人「特定非営利活動法人 日本靴工業会」に改組しました。日本の風土や日本人の足に合う良質な革靴の提供と普及を目的に、革靴の品質や使用に関する情報提供や相談事業をはじめ、革靴の規格(JIS)の制定や消費者相談に関する活動、海外での製靴業に関する調査、製造工程において生じる環境問題への対応など幅広い活動を行っています。現在は大塚製靴、東立製靴、ハルタ、マドラス、ムーンスター、リーガルコーポレーションなど全10社が参画しています。
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