武長遼が手掛ける「ユハ(JUHA)」が、ブランド初となるランウェイショーを開催し、2024年秋冬コレクションを発表した。
ユハは、「トローヴ(TROVE)」デザインチーム出身の武長がメンズブランドとして2015年にスタート。「Design and performance that coexist with nature.」をブランドコンセプトに、シーズンテーマは設けず、機能性を感じられるリラックスウェアを展開している。女性顧客が増えてきたことや、ファンからの「ウィメンズの服を見てみたい」という声を受け、2020年にウィメンズラインを立ち上げた。
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初のショーの舞台は、現在の迎賓館などを手掛けた宮廷建築家 片山東熊が設計した日本初の本格美術館「東京国立博物館 表慶館」。十六稜の星型を描くモザイクタイルのホールに、白装束に身を包んだコーラス隊が円状に並び、合唱に合わせて新作をまとったモデルがランウェイを歩いた。デザイナーの武長は「品が良いだけの普通のショーにならないよう、ライブ感のある表現をしたかった」と演出の意図を説明した。
2024年秋冬シーズンのショーテーマは「Mono sex mode show」。武長が尊敬するファッションイラストレーター 長沢節が1967年に手掛け、伝説とも言われる同名のファッションショーをオマージュした。
コレクションではショーテーマにちなみ、ブラックなどのシックな色味を中心としたジェンダーレスなデザインのアイテムを展開。ゆったりとしたシルエットのクラッシュデニムやシアー素材のガウンシャツ、差し色でバーガンディを採用したトレンチコートなどが登場した。
Image by: FASHIONSNAP
初のショーを終えて、武長は「今まで本当にバタバタしていたので、まだショーが終わった実感がない」と率直な心境を吐露。今後については「これまではある意味マイノリティをターゲットに服を作ってきたが、今回のショーを区切りとして、それ以外の人たちにも着てもらえる服を作っていきたい」と話した。
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