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高円寺を「ファッション特区」に、パル商店街が古着店参加のファッションショーを開催

 高円寺パル商店街振興組合が、体験型イベント「春のパルまつり2026」を開催し、その一環として古着屋をはじめとした商店街の参加店舗によるファッションショーを披露した。

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古着カルチャーの聖地として「ファッション特区」を宣言

 高円寺パル商店街は、JR高円寺駅南口から青梅街道方面に伸びるアーケード商店街。同組合がファッションショーを開催するのは2025年に続いて2回目となる。

 全国的に商店街の衰退が進むなか、同組合は「ファッション」を軸に地域創生に取り組む。古着カルチャーの聖地として国内外から注目を集める高円寺だからこそ発信できる個々を尊重する文化のあり方を「ファッション特区宣言」というスローガンとして表現。今年は「あらゆる個性が輝き、全ての人が自由に歩んでいける街」を目指して「Walk as You Are」をファッションショーのコンセプトに掲げた。

高円寺パル商店街

 ファッションショーには、「リトルブラザーズ(LittleBrothers)」「リトルトリップトゥヘヴン(Little Trip to Heaven)」「PARA」「大黒屋」「彼岸」「古着屋 踊り場」「またき荘」の7店舗が参加。それぞれのショップのアイテムをまとった個性的なルックを披露した。

高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー
高円寺パル商店街ファッションショー

高円寺は「着たい」という気持ちを我慢しないでいい街

 今回のファッションショーに参加した2つの古着屋から、高円寺という街の特徴や独自の古着カルチャー、そして高円寺の展望についての話を聞いた。リトルトリップトゥヘヴンは、高円寺のほかに創業地である下北沢と京都にも店舗を構えている。ブランドマネージャーを務める石田優歌氏は、高円寺を「好きな服を好きなように着る人が多い街」だと話す。

石田優歌氏

 同店は「ヨーロッパの蚤の市」をコンセプトに、ガーリーな雰囲気の古着とオリジナルのウィメンズアイテムを扱っており、高円寺に数多く軒を連ねる古着屋のなかでも個性が強い部類に入る。石田氏は下北沢の店舗の運営にも関わっているが、高円寺では「“可愛い服を着たい”という気持ちを我慢せず、派手なアイテムにトライする人が多い」という。その傾向は特に若い世代に顕著で、自分らしさを重視してファッションを楽しむ層が他の街よりも多いそうだ。

「リトルトリップトゥヘヴン」店内
「リトルトリップトゥヘヴン」店内
「リトルトリップトゥヘヴン」店内
「リトルトリップトゥヘヴン」店内
「リトルトリップトゥヘヴン」店内

ファッションショーを阿波おどりと肩を並べる規模のイベントに

 宮本理一氏と大崎龍之介氏がオーナーを務める「彼岸」は、2022年にオープン。宮本氏は高知県、大崎氏は大阪府出身だが、高円寺は街全体が「良い意味で緩い」ので、まるでそれぞれの地元で過ごしているかのような居心地の良さを感じるそうだ。また、音楽やお笑いなどのカルチャーが根付いていることや、最先端のトレンドで身を包んだ若者から粋な着こなしの年配者まで、多様なファッションが自然に共存している点も、高円寺ならではの良さだという。

宮本理一、大崎龍之介

左から宮本理一氏、大崎龍之介氏

 2020年頃から始まった古着ブームに呼応して、高円寺では古着屋の数が急増した。高円寺と同じく古着屋の街として知られる下北沢ではその勢いが一服した感があるが、宮本氏によると高円寺では2026年現在も古着屋の数が増えており、「次のファッションの街として盛り上がるのは渋谷と高円寺なのでは」と分析している。彼岸は、古着だけでなく「ダブレット(doublet)」や「アンダーソン ベル(Andersson Bell)」など、国内外の前衛的なデザイナーズブランドのアイテムも扱っているが、全世界で同店しか買い付けなかった個性的な商品が多く、その品揃えを目的に海外から頻繁に訪れる客も少なくないそうだ。いずれは大阪や福岡など、全国に店舗を拡大していきたいと考えているが、彼岸の核はこれからもずっと高円寺にあり続けるという。

「彼岸」店内
「彼岸」店内
「彼岸」店内
「彼岸」店内
「彼岸」店内
「彼岸」店内

 宮本氏は「高円寺はもっとファッションの街として発展して欲しい」と話す。彼らが高円寺の未来像として描いているのは、単に古着屋の数が増えるだけではなく、古くからある店と新しい店が手を取り合い、ファッションや音楽など多彩なカルチャーが融合した、アーティスティックな街。ファッションショーに参画したのも、その目標を実現させるためだという。1957年に地域振興を目的に始まった高円寺の「阿波おどり」は、現在は毎年100万人規模の参加者を集める、街の代名詞的なイベントになっている。現在、ファッションショーはパル商店街のイベントとして開催されているが、今後は街全体を巻き込んでいき、今後10年ぐらいで阿波おどりと肩を並べるくらいの規模にしていきたいと、ふたりは意気込みを語った。

高円寺パル商店街ファッションショー

FASHIONSNAP 記者

山田耕史

Koji Yamada

1980年神戸市生まれ。関西学院大学社会学部、エスモードインターナショナルパリ校卒。ファッション企画会社、ファッション系ITベンチャーを経て、フリーランスとして活動した後、FASHIONSNAPに参加。ファッションを歴史、文化、経済、世界情勢などの視点から分析し、知的好奇心を刺激する記事を執筆することが目標。3児の父。

最終更新日:

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