Art 若き写真家の肖像

【連載】若き写真家の肖像 -Takako Noel-

Image by: Takako Noel

ファッションの世界でも活躍する若き写真家を紹介する連載「若き写真家の肖像」。8人目は1991年生まれで 「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」のZINEを撮り下ろした写真家・Takako Noel。

 

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-どういった幼少期を過ごしましたか?

小さい頃から旅行にスケッチブックを持って行くぐらい絵を描くのが好きで、中高は美術部に入っていました。本や映画も好きで空想の世界に没頭することが多かったです。

-大学は上智大学に進学

受験勉強をしていたら日本史が好きになり、上智大学の文学部史学科に入学しました。当時は美術館の学芸員になりたいと思っていました。

-大学を休学してロンドンへ

大学生活の中で編集系の仕事に興味を持ち、海外の美術大学に通ってみたいと思い「ロンドン・カレッジ・ オブ・ファッション(LCF)」のFashion Media and Communicationコースに1年間留学したんです。様々な夢を持つ学生が在籍している学科で、写真以外にもスタイリングや雑誌編集の基礎などを学びました。課題が本当に多くて大変でしたが、刺激的な1年間でした。

-写真に目覚めたきっかけは?

LCFでフォトグラファーについてのエッセイを書く課題があって、写真家について色々調べていたんです。その時ライアン・ マッギンレー(Ryan Mcginly)の作品に出会い、初めて写真を見て泣いたんです。写真一枚にこれだけ人の心を動かせるパワーがあることに衝撃を受けて、どんどん興味を持つようになりました。

-ロンドンで印象に残っていることは?

英国の雑誌は日本と全く違って30日コーデ特集のような記事がなく、エディターがつくりたい世界観を雑誌を通して表現していて「こんな価値観があるんだ」と衝撃を受けました。あとは学生なのにフォトグラファーやブロガー、モデルとして精力的に活動している人が多かったことも印象に残っています。自分から能動的に動くことの大切さを学びました。

-写真の他に、ディレクションやスタイリングも行っています

スタイリングだけをやっていた時期があって、その時に同じ服でも撮る人によって被写体の何を引き出すのかや見せ方が全く違うということを端から見て感じました。自分で全てやったほうが作家性を反映させやすいと考え、ディレクションやスタイリング、ブランドのビジュアルブックなどのエディトリアルやブックデザインも積極的にやるようにしています。

-全部1人で作ることが理想?

自分だけで作り上げていくこともチームで作り上げていくことも両方好きです。メイクさんやスタイリストさんから自分に無かった視点やアイデアを貰えることはとても勉強になりますから。

-カメラは何を使っていますか

メインはコンタックスTVSです。あとはオリンパスのμ2も使います。

-フィルムへのこだわりは?

デジタルのように撮影時に確認できないからこそ、よりその場のモデルの表情や動きに集中できるところが好きです。写真の質感と、偶発的な美しさを生みやすいところも気に入っていて、フレアを入れたり、プリントするときに光の秒数で色やコントラストに変化をつけられることも好きです。現像は基本展示を開くときだけですが、レンタルスペースを借りて自分でしています。

-これまで計2回の写真展を開催

1回目は2016年2月に中目黒のカフェの一部をお借りして、2回目は渋谷で開きました。渋谷の個展では、スクリーンに投影した写真が来てくださった方の体に映り、写真の中の世界に溶け込んでもらうというコンセプトで空間を作りました。自分の写真を好きと言ってくれる方と直接会えて、お話ができてとても嬉しかったです。

-写真で表現したいことは?

コンセプトよりもビジュアルで楽しんでもらえたらと考えています。絵も写真も詩もコンセプチュアルすぎるモノよりも純粋に「美しい」と感じることができ、且つポジティブな作品の方が好きです。私がライアンの写真にパワーをもらったように、誰かの内側にある創造欲や生きるということに対するパワーの引火になることができればと考えています。

-日本の写真業界に対する不満は?

写真集を出そうとしたんですが、ヌード写真が入っていたせいで出版できなかったことです。ロンドンでは大丈夫なんですが、日本だとまだヌードがアートとして認められていないんだと改めて感じさせられました。

-今後も写真家の枠を超えて活動していく

写真の新しい可能性を探すためにビジュアルアーティストと名乗っていて、フォトグラファーという枠にはまらず自由な表現をすることが理想です。写真にペインティングしたり、ラメやお花を重ねて作ったり。新しい写真の展示方法を模索しています。額に飾って並べているのも良いと思いますが、音楽や香り、光、温度など空間全体を世界観として作れるアーティストになりたいと思っています。

-今後の目標は?

2017年にドイツ・ベルリンに行こうと思っていて、現地で作品を撮りためて写真展を開催したいと思っています。そしていつかは森美術館のような大きな場所で個展を開くのが夢です。

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Takako Noel(タカコノエル)

写真家。1991年生まれ。東京在住。

オフィシャルサイト

= Self-Portrait For FASHIONSNAP =

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(聞き手:芳之内史也)

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