

秋の気配が訪れたパリで、広瀬すずがまとう「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」。誕生130年の“モノグラム”と、メゾンの今を映すバッグやジュエリー。2つのスタイルを通して、受け継がれる歴史と、自身の感覚を大切に歩む広瀬すずの現在を辿る。
130年受け継がれる“モノグラム”の魅力
街を歩き、カフェでひと息。そんな彼女の旅に寄り添うのは、1896年の誕生から今年で130年を迎えた“モノグラム”。1896年、ジョルジュ・ヴィトンが生み出した、“LV”のイニシャルとフラワー・モチーフを組み合わせた意匠は世代を超えて親しまれ、今も新たな表情を見せ続けている。


モノグラム・キャンバスのバッグに合わせたのは、赤と淡いブルーのタータンチェックのセットアップ。「ルイ・ヴィトン x ナザール」のコラボレーションによる、ブーツを履いた羊のパッチが遊び心をのぞかせる。柔らかな風合いとユーモラスなディテールに調和する、クラシックなモノグラム・キャンバス。その歴史が、今日の装いとパリの穏やかな時間に重なる。

時を重ね、しなやかに進化
パリの街角で、傍らに携えるのはモノグラム・パターンをアルミニウムに刻んだスーツケース「ホライゾン・アルミニウム 55」。受け継がれてきた伝統と現代の技術が融合するこの一台にも、メゾンが歩み続ける姿が映る。

アンバサダーとして、メゾンの進化を見つめてきた広瀬すず。年齢や経験を重ねるなかで、その存在はどう変わってきたのだろう。「自分の感覚としては、変わらないです」と話す一方、ニコラ・ジェスキエール(NicolasGhesquiere)が手掛けるショーでは毎回、新しいルイ・ヴィトンの姿に驚かされるという。
「自分も年齢を重ねたことで、変化やしなやかを身につけられた気がしているので、長い歴史を持つルイ・ヴィトンは存在として憧れています」。
バッグ「スピーディ・バンドリエール 25」29万9200円、バッグ「アルマ BB」29万9200円、スーツケース「ホライゾン・アルミニウム 55」72万500円、ジャケット 96万8000円、スカート46万4200円、シューズ24万7500円、ピアス7万2600円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
自分の感覚を信じて、その先へ
スタイルを変えて、再びパリの街へ。ブラックのケープドレスに身を包み、手には「ミュルティパス」。柔らかなフォルムのブラックレザーに、レザーを編み込んだゴールドのチェーンが輝く。さりげなくあしらわれた“モノグラム”にメゾンらしさを感じさせながら、リラクシーなムードとモダンなエレガンスが両立。シックなブラックで揃えたウェアとバッグに、ゴールドのジュエリーが華やぎをもたらす。

俳優として、これから挑戦してみたいことを尋ねると、「こうなりたい、というのはずっとなくて」と柔らかい表情で語る。それよりも大切にしているのは、日々の生活と、そこで重ねる経験。「毎日を大事にして、いろいろな経験を増やしていけば、きっと自分の表現にも繋がるんじゃないかなと思います」。

自分自身で考え、思うままに人生を歩むことが表現の引き出しになり、新しい価値観へとつながっていく。変化を楽しみながら、どこか客観的に自身を見つめているという。
歴史を受け継ぎ、新たな表現を重ねるルイ・ヴィトンと、自分の感覚を大切に歩み続ける広瀬すず。パリで重なったふたつの時間は、それぞれの未来へと続いていく。

バッグ「ミュルティパス MINI」40万400円、ケープコート131万4500円、ピアス「ル ダミエ ドゥ ルイ·ヴィトン」204万6000円、イヤーカフ「ル ダミエ ドゥ ルイ·ヴィトン「86万3500円、ブレスレット「ル ダミエ ドゥ ルイ·ヴィトン」275万円、リング「ル ダミエ ドゥ ルイ·ヴィトン」235万4000円/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
動く身体に寄り添う、新しいエレガンス
パリで発表されたルイ・ヴィトン2027年春夏ウィメンズ・コレクションは、近未来を思わせる舞台で、今の日常に寄り添うスタイリングを見せた。ニコラ・ジェスキエールが掲げたテーマは「エルゴノミクス(人間工学)」。身体の動きと着心地に着目し、透け感のある白いドレスや薄手のニット、流れるようなシルクのパンツを提案。シンプルなシルエットに虹色に輝く装飾やフリルで意外性を加え、軽やかで動きやすい服にメゾンならではの独創性が息づくコレクションとなった。


Suzu’s Comment
「美しく幻想的なルーヴル美術館の敷地内に、近未来的な空間がつくられていて。どのルックも見たことがないほど新しく、どんな風にこの世界が成り立っていくのか、それまでの過程が想像つかないくらいでした。透け感や艶のある素材のドレスが多かったのも印象的で、とても美しく、見とれてしまいました。これまでの自分は重厚感のあるルックを好んで着ることが多かったので、軽やかな服に触れてみたいなと思っています」
最終更新日:
photography: Shoichiro Kato, video direction: KIZEN, DP: Naoya Toita, 1st AC: Kosei Hayata, gaffer: Jiro, styling: Tamao Iida, hair & makeup: Rie Shiraishi, coordination: Hiromi Otsuka, editing & writing: Saho Kamioka | editing & direction: Chiemi Kominato, project management: Tomoya Sasaki (FASHIONSNAP)
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