Fashion マニアですがなにか

【連載:マニアですがなにか コンバース編】第四回「レアモデル」

 広島の古着屋「KAZZIN Time recycler」で働く僕"自称コンバースマニア"高雄大善が全4回に渡り、「コンバース(CONVERSE)」について紹介する連載。最終回の第4回は「レアモデル」について。今回登場するモデルは、Instagramにアップすると海外からも「売って欲しい」とDMが届くほどのマニアも探す名作ばかり。僕が集めた中でも選りすぐりのレアモデルをお気に入りランキング順に紹介します。

【連載:マニアですがなにか コンバース編】
第一回「覚えておくべき5モデル」
第二回「オールスターの種類」
第三回「年代判別と選び方」
第四回「レアモデル」

 

第9位「80年代〜90年代オールスタースエード」

converse-takao4-2017-08-30-zz-20170830_001.jpg

二次流通価格相場:15,800円〜29,800円 ※販売者によって前後

 まずは、第3回でチャックテイラーの次に好きと言った「あて布&サイドステッチの無いインソール囲みのオールスター」のスエード素材です。スエード素材は90年代のものに使用されていることが多いですが、インソールは80年代に使用されていた囲みのデザインが採用されています。最近ではCONSの黒スエードを履いている人をよく見かけるので、あえてシューレースを黒色に変えてCONSに見えるように履くのがマイブームです。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_031.jpg 好きなモデルなので頻繁に着用しているので使用感は結構あります。ストックしたくて同じものを探しているのですがなかなか見つかる気配がありません。見つけた方はぜひご一報を!

第8位「83年オールスター83CAMO」

converse-takao04-083117-zzzzzz-20170830_003.jpg

二次流通価格相場:49,800円〜79,800円 ※販売者によって前後

 バスケットボールの競技用だったオールスターにファッション性を取り入れようと初めて採用された柄物がこの「83 CAMO」です。商品名通り83年に発売されました。コンバースがカジュアルシューズとして認知されるようになったことに大きく影響しているモデルと言えるでしょう。たまに目にすることはありますが大きいサイズや小さいサイズばかりで、マイサイズ(9 1/2〜10 1/2)に出会うことはなかなかありません。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_026.jpg

 このモデルは特に、インソールが硬化していたり劣化しているものが多いので、購入する前にしっかりチェックしましょう。

 ここで少し話がそれますが、ソールの硬化や劣化に悩んでいる人も多いと思いますので、僕が実践しているソール劣化の防止対策をご紹介したいと思います。

▶︎マニアが教える「ソール劣化の防止対策」

converse-rekkakouka-taka04-11-09-17.jpg

 材料分析の仕事をしている知人から聞いたところ、トゥキャップはシリコン系のゴムで固めているので、乾燥や紫外線の影響で硬化や黄ばみの原因になる塩素が混ぜ込まれているそうです。劣化を防ぐためには、ホームセンターなどで手に入るホワイトグリスというシリコン系のグリスが効果的です。アッパーやサイドのひび割れ部分にホワイトグリスを塗り込み、サランラップなどで空気に触れないように一ヶ月ほど保護します。さらに、その後にシリコンスプレーなどで拭き、保管しておくといいでしょう。

 ちなみに保管に関してですが、靴を買った時にスニーカを包んでいる紙は、シミや汚れの原因になることがあるので別で保管することをオススメします。

 

第7位「70年代 ワンスター」

converse-takao4-2017-08-30-20170830_015.jpg

二次流通価格相場:79,800円〜128,000円 ※販売者によって前後

converse-takao4-2017-08-30-20170830_017.jpg

「幻」と言われている70年代に製作されたワンスターのオリジナルです。これは私物ではなく最近買い付けてきた商品になります。委託品で出回ることはたまにありますが、仕入れで入ってくることは本当に珍しいんです。70年代のワンスターは当時の最高級レザーを使用して製作しているのでスエードの質や発色が復刻モデルとは比べにものにならないぐらい魅力的です。同じサイズのチャックテイラーと比べるとワイズは狭い作り。紐をきつく縛って履きたいという人はワンサイズ上がオススメですが、幻のスニーカーで数が少ないため、サイズを妥協してでも手に入れたいスニーカーです。

第6位「70年代 ジャックスター」

converse-takao4-2017-08-30-20170830_012.jpg

二次流通価格相場:79,800円〜98,000円 ※販売者によって前後

converse-takao4-2017-08-30-20170830_013.jpg

 ジャックスターのスエード素材。ワンスターと同様にスエードの質や発色が良く、ワイズも狭くなっています。小さめのサイズや大きめのサイズは売れ残っているイメージがありますが、マイサイズ周辺のものは本当に少ないです。

第5位「70年代 ジャックスター 黒レザー」

converse-takao04-083117-zzzzzz-20170830_002.jpg

二次流通価格相場:198,000円〜298,000円 ※販売者によって前後

converse-takao4-2017-08-30-20170830_011.jpg

 黒レザーのジャックスターは、スエードのジャックスターと比べるとかなり見つかりにくい希少品。購入時はデッドストックのグッドコンディションでしたが、我慢できず数回履いてしまいました。サイズが合わないものはたまに見かけることがありますが、マイサイズは初めて見つけたので迷わず購入。金額は20万円ぐらいで、僕が所持しているコンバースの中で最も高額な1足です。過去に30万円で販売されているものを見たことがありますが、出現率を考えると妥当な金額だと思えるほど見つかりません。

第4位「90年代 ワンスターローファー」

converse-takao4-2017-08-30-20170830_020.jpg

二次流通価格相場:49,800円〜98,000円 ※販売者によって前後

 90年代に販売されていたワンスターのローファー。ブラック・ネイビー・ブラウンを色違いで持っていますが、ホワイトやパステルカラーのものもあるようです。発売当時はあまり人気が無く新品で売れ残っていることが多かったそうですが、今では10万円以上で取引されることも珍しくありません。先日には、オークションでは20万円を超える価格で落札されていて、個人的には異常現象だと思っています(笑)。オークションでは、欲しい人が2人いるとどうしても価格が上がっていくので、相場よりもかなり高くなっていきます。近年少しずつ上がってきていますが、相場は49,800円〜98,000円が妥当ですので、20万円超えはしっかり考えてから購入した方がいいと思います!

converse-takao4-2017-08-30-z-20170830_001.jpg インパクトのあるセンターの星が特徴的なデザイン。良いスニーカーはたくさんあると思いますが、コンバースマニアにとってこの「星」は特別な存在ではないでしょうか。

【関連記事】「コンバース アディクト」から90年代のワンスター ローファーなど4型が登場(2018年9月11日掲載)

 

第3位「90年代〜ワンスターサンダル」

converse-takao4-2017-08-30-20170830_022.jpg

二次流通価格相場:29,800円〜59,800円 ※販売者によって前後

converse-takao4-2017-08-30-20170830_023.jpg

 90年代後半から2000年代初期まで販売されていたワンスターのサンダルです。クッション性が高く、履き心地が良いので、春夏シーズンにはついついヘビロテしてしまいます。ローファー同様に発売当時は人気がありませんでしたが、先日オークションで約6万円で取引されていたり、発売当時では考えられないような価格で販売されるようになってきました。正直、物の良さというよりは需要が集中しているからだと思っています。確かにかっこいいですが、個人的にはそんなに高い値段で買うものではないという認識なので、適正価格を見極めて購入することをオススメします。

第2位「50年代〜70年代 ジャックパーセル 」

converse-takao4-2017-08-30-20170830_004.jpg

二次流通価格相場:ネイビー 59,800円〜128,000円 / ホワイト 39,800円〜79,800円 / ブラック 79,800円〜158,000円 ※販売者によって前後

 コンバースは1972年に、ジャックパーセルを販売していた「BFGoodrich」社と部門統合をしました。こちらは部門統合する前の「BFGoodrich」社時代に製作された希少な3色になります。オークションではブラックとネイビーが、何度も20万円超えで販売されています。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_007.jpg 盛り上がったトゥが他の年代にはないオーラを放っていますね。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_008.jpg 後年のものは全て白色になりますが、70年代以前のものはサイドのラバーがキャンバスと同色になるところもポイントです。

 一度50年代製として売られていたマルーン色を見かけたことがありますが、かなり怪しくトゥが盛り上がっていなかったので購入しませんでした。もし、今後マイサイズの50年代〜70年代マルーン色に出会うことがあれば迷わず購入すると思います。

 ちなみに当時のジャックパーセルはS(ナロー)とM(レギュラー)の2種類のワイズがあります。ですが簡単に見つかる靴ではないので、SかMかを選べる機会は基本的にないと思っておいたほうがいいでしょう。

第1位「60年代〜70年代 チャックテイラー 全色」

converse-takao04-083117-zzzzzz-20170830_001.jpg

二次流通価格相場:グリーン 49,800円〜79,800円 / ゴールド 59,800円〜79,800円 / オレンジ 49,800円〜79,800円 / レッド 49,800円〜79,800円 / マルーン 79,800円〜128,000円 / ライトブルー 59,800円〜79,800円 / パープル 69,800円〜128,000円 / ネイビー 59,800円〜98,000円 / ホワイト 49,800円〜79,800円 / ブラック 79,800円〜128,000円

 60年代〜70年代に販売されていたチャックテイラーの全色(10色)を持っています。サイズはマイサイズの9 1/2〜10 1/2のみで、美品に拘って集めたのでコンプリートするまでの道のりは長かったです。個人的にはマルーン色が一番見つかりにくいと思います。「ヴィンテージスニーカーは寂しがり屋だから、大切にしてくれる人の元に集まってくるんだよ」という僕の師匠の名言(迷言)は今でも忘れません(笑)。二次流通では、使いやすい黒色の需要が高いので最も高額で取引されていることが多いです。1年ほど前に三つ星ヒールラベルの黒色デッドストックが20万円越えで落札されていました。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_003.jpg とある筋から、ピンクと茶色のチャックテイラーがあると聞いたことがありますが、1度も見かけたことが無いので存在を信じていません。

converse-takao-04-ctcolornumber-10-24-17.jpg

 他にコンプリートした知人の情報では、箱に上記の番号が書いてあったそうです。数字の一文字目は1と2で表記されます。ハイカットとローカットで同じ数字のパターンを見たことがあるので、昔聞いたことがあるサイズ「7」以上は1、「7」より下が2という説を信じています。ハイフンの後の4桁の数字の始まりは91と96があります。チャックテイラーは、1971年に黒と白以外の8色が追加されており、91は71年よりも前で、96はカラーバリエーションが10色になった71年より後に製作されたものだと思います。ちなみに「LT BLUE」と「GOLD」は、80年ごろから染色が色抜けしないように改良され、色合いが少し変わります。僕が持っているのは80年より前のもので、80年代以降は個体差がありますがLT BLUEはかなり青っぽくなり、GOLDは黄色に近い色になります。かなりマニアックな話になりましたが、一文字目の数字が大まかな「サイズ」、4桁の前半の数字が大まかな「年代」、4桁の後半の数字が「カラー」を示していると思っています。 

 以上、全4回にわたりコンバースの魅力を深堀りする本企画。いかがでしたか?
マニアというのは自己満足の極み。僕も自分のために集めてきたので他人から評価されることは期待していませんでしたが、コンバースを通じて新しいことにチャレンジできることが増え、投資した時間やお金以上の"特別なモノ"を手に入れられた気がしています。この連載を通して、好きなものを拘って選ぶようになったという人が少しでもいれば幸いです。

converse-takao4-2017-08-30-20170830_032.jpg


CONVERSE-takao-por-09-07-17.jpg高雄 大善
KAZZIN Time recycler ストアマネージャー
平成2年・広島生まれ。
Instagram:@hiroyoshi007

大学在学中に古着屋で働き始め、以降神戸や東京、広島と勤務場所は変わりながらも現在に至るまで6年間以上、古着屋の店員一筋。
コンバースへの想いが強く周囲からは「コンバースと言えば高雄」と言われるほど。レアものを掲出する自身のインスタグラムのフォロワー数は9000人を超えた。
11月上旬にオープンする新店舗「nizzak」でもストアマネージャーを兼任する。

KAZZIN Time recycler
BLOG
Instagram

【連載:マニアですがなにか コンバース編】
第一回「覚えておくべき5モデル」
第二回「オールスターの種類」
第三回「年代判別と選び方」
第四回「レアモデル」

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    Ranking Top 10

    アクセスランキング