Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】ブランド立ち上げも?マリエに聞く"パーソンズにファッション留学したワケ"

マリエ
マリエ
Image by: Fashionsnap.com

 モデル・タレントとしてレギュラー番組や連載を抱える中、ニューヨークに留学してファッションを学んだマリエ。その経験を活かして今年4月からはファッションと音楽の関係性を語るラジオ番組「The Look of Rock」(InterFM)のパーソナリティを務めているが、同時に、自身のブランドを立ち上げるための準備をしているという。芸能人が手掛けるブランドは数多くあるが、なぜパーソンズ美術大学に留学してまで本格的にファッションを学んだのか。

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■10代からの夢だった念願のファッション留学

―芸能活動が好調の中、なぜ留学を?

 テレビの仕事を始める18歳の頃に、大学に進むべきか悩んだ時期があったんです。その時にパーソンズに行きたいという夢があり、テレビの仕事をしながらもずっと抱いていた夢だったので、色々と都合をつけてもらい「1年だったらいいよ」ということで留学することに決めました。

―ファッションの3大学校にはセント・マーチンやアントワープもありますが、なぜパーソンズだったのでしょうか。

 セント・マーチンもアントワープも考えましたが、パーソンズのあるニューヨークは、昔からの憧れの場所。エンターテインメントにも近い場所ということで、洋服以外のことも吸収できると思いパーソンズにしました。実際授業では、ハリウッドやミュージシャンそれぞれとファッションとの関係性について学ぶこともあり、その後の自分の仕事にも生かせているので、行って良かったですね。

―パーソンズではファッションデザイン科を専攻したそうですね。

 授業は、パターンメイキングだったり、デッサンだったり、スケッチデザインだったり......パッと浮かぶことは全部選びました。面白い授業も複数あり、ライターの授業ではファッション用語も覚えました。これはどう呼ぶんだというのを分からないと評論できないし、デザイナーになる人もならない人も用語として色々取り扱えないとダメですからね。そういう教育は今までの自分にはなかったので、びっくりさせられましたが「それもファッションだよね」って思いました。アート的なことも沢山学んだので、面白かったですね。

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―留学中の生活はハードだったと聞いています。

 通常は2年かかる授業内容を昼夜ドッキングさせて1年で修了さたので、かなり頑張りました(笑)。勉強するための時間を作ってもらったスタッフへの感謝の気持ちと、応援してくれてるファンの方への感謝の気持ちで、何か習得して帰ってこなきゃの一心でしたね。

―3日間寝ずに制作に励んだというエピソードも

 寝るとミシンの縫い目が変わってきてしまうので、寝ずにダダダ...っと。肌もボロボロになりながら(笑)。

―ファッション留学がマリエさんに与えた影響は?

 ライフスタイル、ファンの人達、ものの見方の全部が変わりました。ライフスタイルでいうと、以前からアートは好きですが、より近くに感じる生活を送ろうと心がけています。また、学んだことは応援してくれたファンがいてのことだと思っているので、その人達に自分の学んできたものを共有することを心がけるようになりました。パーソンズを卒業した今も定期的にニューヨークと行き来していて、「(ニューヨークには)こういうのもあるよ」ってファンの方に伝えるのがライフワークになっています。

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■留学経験をラジオ番組「The Look of Rock」で発揮

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―音楽とファッションの関係性についてマリエさんが語る「The Look of Rock」。放送開始までの経緯は?

 私自身から「こういうことがしたい」とマネージャーやInterFMの人に話して、受けて頂きました。もともと私自身がラジオユーザーで、「ファッションの観点から音楽を選曲して語る、新しい切り口の番組があってもいいんじゃないのかな」と思ったのがきっかけで提案しました。

―音楽とファッションをどのように関連させているのでしょうか。

 例えば、オシャレな人が多く見ている登竜門みたいな映画をサントラの方向から曲をピックアップさせてもらったり、「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)がマイリー・サイラスを広告に起用しています」というファッションニュースから「じゃあマイリー・サイラスの曲を流してみましょう」みたいな切り口だったり。前回の放送では、ショーの雰囲気を少しでも耳から感じてもらえたらと思って、2015年春夏の「Calvin Klein Collection(カルバン・クライン コレクション)」のショーで使われていた音楽をブランドに頼んで流させてもらいました。

―ファッションや音楽の業界で活動するゲストにインタビューもありますね。

 音楽、アート、ファッションの全てに共通する点をどう楽しんでいるのか、作品を作る上で音楽をどのように取り入れてるのかというのを聞くことが多いですね。必ず1、2曲選んでもらって、彼らの音楽の流行りも混ぜるようにしています。あと写真も撮ってきて、ブログと連動させてビジュアル的にも見えるように心がけていますよ。今は月に一度の放送ですが、もうちょっと頻繁にできたら、もっと様々な人にインタビューをして色々な音楽を流していきたいです。

 先日は(世界的に有名なファッション・フォトグラファー)パトリック・デマルシェリエにお会いしたんですけど震えちゃって震えちゃって(笑)。 「ずっと作品が大好きです」って伝えたら「オフィスの番号教えるからニューヨークに来なさい」と言ってくれて、インタビューのお願いにも「もちろん」と答えてくれました。今度行こうと思っています。

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―マリエさんが考える音楽とファッションの関わりとは?

 自分が「カッコイイ!」と思ったものが、洋服の選び方にも出てきたら格好良いなと思いますね。「どうしたらセンスが良くなるの?」とよく聞かれるんですけど、自分の表現したいことに素直になることが一番だと思います。音楽だったら自分が聞きたいものを素直に聞くことが第一歩。好きな音楽とファッションが一致していないと、感情のブレとか色々なモノがずれてくると思っていて。音楽とファッションの関わりは深いものだと感じています。

■情報は自分の足でとりにいく

―コレクション会場にも足を運ぶマリエさん。特にニューヨークが多いですね。

 パリもミラノも憧れているんですけど、「ニューヨークコレクションといえばマリエに聞けば?」と言われるようになりたくて、今はニューヨークだけはずっと一生懸命見ています。これまでに6シーズンくらい見させてもらって、2015年春夏は15ブランドくらい。シーズン中は走って移動していますよ。初めの頃は(会場に)入れない時もあって、ニューヨークから日本に電話して入れてもらったり、現地の人に助けてもらったりしていたので、今は繋がりや感謝の気持ちをすごく大切にしています。

―そこで感じることは何なのでしょうか。

 インタビューをしていてもそうですが、音楽はすごく大事だなと思います。写真だけでも見れますが、映像でもいいのでショーを見て欲しいというのはすごくわかります。デザイナーには、音楽のポリシーやアイデンティティを持っている人が多いので。先日お話させてもらったトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)さんも、レコードコレクションを幾つも持つほど音楽が好き。自分の好きなもののアイデンティティを持つというのは、オシャレになるためにも大事なことだと考えています。

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■将来、デザイナーとしてブランドの立ち上げも

―ファッション留学やラジオ番組での経験は、今後どのようなことに活かしていきたいですか?

 自分が尊敬するアーティストや憧れのライフスタイルを送っているアーティストさん達にお話を聞いてまとめた本も出したいですし、色々考えています。それとちょっとずつ、自分で描いたデザインも形にしたいと思っています。パーソンズの卒業制作ではワンピース、ドレス、ジャケットを作ったのですが、どこかに日本のものを使いたいと思って、解体した着物の帯でジャケットを仕立てて、それを評価してもらいました。クリエイションはすごい楽しくて、ブランドとして表現できたら素敵ですね。

―発表時期はいつ頃に?

 本当に作りたいものを作ろうとしているので、急がず、でも来年くらいには皆さんに「できたよー」と言いたいですね。自分が学んできたものをファンの人達に楽しんでもらうことが今の目標で、絵だけでは終わらない、その先のクリエイションにしたいです。自信を持って満足したものに作り上げることがファンへの恩返しだと思っているので、納得いくまでこだわりたいと思っています。

―では今は、準備をされている真っ最中ですね。

 東京国際フォーラムで日本最大の生地の展示会があるのですが、そういう場にも行って生地を選び始めている感じですね。自分で足を運ぶまでは「こういうの集めてきて」って言ったら生地の情報が入ってくるものだと思っていましたが、自分から情報を取りに行くと、今まで触ったことがないような生地にも全部触れるし知識になりますね。「すみません、マリエですけど」って生地屋さんに行くと「えっ」と驚かれたりしますが、真剣に見たいことを真正面から伝えるとオープンになってくれるし、喜んで下さいます。「こんなに真剣に生地触ってくれる人なんていない、じゃあ奥からあれだしてくるよ」と言ってくれたりして。

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―どのようなコレクションになりますか?

 私もメンズものを着たり、ウィメンズものを着ているメンズのファッションが好きだったりするので、ユニセックスで楽しめるファッションを作りたいと考えています。

―他にファッション面でやってみたいことは?

 東京コレクションが盛り上がるために貢献したいと思っています。ヒカリエにラジオブースを作って、デザイナーさんを番組のゲストに呼んで出たり入ったりしてもらうのが夢ですね。

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■マリエ:
ファッションモデル、タレント。2005年より女性ファッション誌「ViVi」専属モデルでありながら、数々のバラエティ番組に出演。多くのレギュラー番組や連載を抱える中、さらなるステップアップのために、2011年9月に世界3大ファッションスクールとして名高い米国ニューヨークのパーソンズ美術大学に留学し、ファッションを専攻。2012年7月に帰国後、様々なメディアで活躍中。活動の幅を広げている。今年4月からInterFMで新ラジオ番組「The Look of Rock」がスタート。毎月第3火曜日の21時〜22時に放送中。

(聞き手:阿部理子)

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