トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。11月最初の週は、ブルックリンを拠点とするヒップホップ集団「ブート・キャンプ・クリック(Boot Camp Clik)」を代表するヒップホップクラシック2作品、アトランタ出身・福岡在住のSSW Alex StevensのEP「Love Like She Do」、若きポスト・クラシカルの旗手オーラヴル・アルナルズ(Ólafur Arnalds)のニューアルバム「some kind of peace」をセレクト。
東海岸を代表するヒップホップクラシック2作品が紙ジャケットとなり復活
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NYハードコア・ムーヴメントから浮上した「ブート・キャンプ・クリック」を代表する歴史的なアルバム2作が復活。アーリー90'sの東海岸を代表するヒップホップクラシック作品でもあるブラック・ムーンの「Enta Da Stage」とスミフン・ウェッスンの「Dah Shinin'」が紙ジャケット仕様のCDとなって蘇りました。今回のリリースにあたって、両作品には2曲のボーナストラックを追加収録。ファンであればマストバイな内容となっています。これを機にオリジナル盤をサブスクで聴き返してみるのもおすすめです。
福岡在住のAlex Stevensが自身初のEPをリリース
今年7月にノンプロモーションの中リリースされたシングル「BEACH HOUSE CLUB」がApple MusicやSpotifyで公式フラッグシッププレイリストに選出され話題に。ジョージア州アトランタ出身、福岡在住のSSW Alex Stevensが自身初となるEPをリリースしました。発表と同時に公開されたリード曲「Jammin' Low」は、彼の人柄を表すような陽気なサウンドで展開されており、パーカッションが細かく散りばめられた、自然と体が動いてしまう楽曲に仕上がっています。全体的に程よく抜け感のある作品で、ゆったりとした時間に聴きたい1枚です。
ポスト・クラシカルの若き旗手オーラヴル・アルナルズによる最新アルバム
アイスランドのマルチインストゥルメンタル奏者/コンポーザーのオーラヴル・アルナルズが新作アルバムをリリース。テーマは「生きていること、あえて弱さを見せることの意味、そして“儀式” の重要性」。彼自身の人生の物語を作り上げる、リアルないくつものピースが巧みなサンプリング技術によってつなぎ合わされ、表現されています。イギリス人ミュージシャン ボノボとフューチャリングした楽曲「Loom」のMVは高度2,000メートルの山間の湖で撮影され、思わず息を呑むような映像美に引き込まれます。
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