トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・LP・EPの中からFASHIONSNAPが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したいタイトルを紹介します。7月第1週目は、注目のアーティストを数多く輩出し、いま密かに注目を集めているサウスロンドンシーンの新星ウー・ルー(Wu-Lu)と、スピッツなどのレコーディングにも参加するフルート奏者や大森靖子などのサポートを務めるギタリストらで結成されたオルタナ好き必聴バンド ザ ラーテル(The Ratel)のファーストアルバムをセレクト。
Wu-Lu「Loggerhead」
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キング・クルーエル、トム・ミッシュ、アーロ・パークス、ロイル・カーナー、ブラック・ミディなど、近年どんなジャンルでも掘れば当たる状態になっているサウスロンドンからまたしても逸材がデビュー。サウスロンドンのお家芸とも言えるジャンルレスなサウンドなのはもちろんなのですが、歌詞なども含めブラックサイドのムードをロック寄りの鳴りで表現する感じが好みです。エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)も所属するレーベル「Warp Records」からのリリースというのも間違いなし。
THE RATEL「Scan」
ゆらゆら帝国のようなサイケロック、NEU!のようなプロトパンク、アメリカン・フットボールなどの所謂"エモ系"が好きな人に今一番聞いて欲しいアーティスト「ザ ラーテル」。フルートとファゴットを用いた室内楽的な要素とノイズミュージックを感じさせるアヴァンプログな要素を、今日のインディーズロックにも繋がるであろうニューウェイヴやポストパンクなどのトレンド要素へと見事に集約させたファーストアルバム「Scan」は、オルタナ好き必聴。騙されたと思って、一曲目だけでも聞いてほしいところ。
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