Image by: 中田商店

Fashion まとめ

ミリタリー通は何を買う?上野の名店「中田商店」店主に聞いた人気アイテム5選

Image by: 中田商店

 上野にある「中田商店」は、ミリタリー通で知らない人がいないほどの名店。ドラマ「踊る大捜査線」で織田裕二さんが演じた青島俊作が着用していたモッズコート「M-51」が中田商店のアイテムというのも有名な話で、熱烈なファンなど常連客も多く"軍モノの聖地"と呼ばれています。そんな中田商店には、おなじみのMA-1やN-3Bをはじめとする各国の陸海空軍が着用するウェアから、バケツ、フラッシュライト、双眼鏡まで、様々なミリタリー用品が所狭しと並んでいますが、ミリタリー通にはどんなアイテムが人気なのでしょうか?店主の中田哲二さんによる「ミリタリー通が好むアイテム5選」を紹介します。

■中田商店
アメ横店:東京都台東区上野6-4-10
御徒町店:東京都台東区上野6-2-14

 

MA-1

アルファのMA-1。税別18,800円で販売。

 1950年頃から30年近くアメリカ軍で採用されたフライトジャケット「MA-1」。これらをデザイン源に、現代では様々なファッションブランドも商品展開しているミリタリーウェアの代表格です。日本でMA-1の人気に火が付いたのは1986年頃から。映画「トップガン」が公開されたことでフライトジャケットが注目されるようになり、劇中には登場しなかったMA-1の人気も同時に高まっていったそうです。実際に中田商店にMA-1の入荷日にオープン以来最大の行列ができ、1987年は1年間で4,000着を販売。中田さんは当時の様子を「それまでミリタリー好きではなかった一般のお客さんが、MA-1をきっかけにフライトジャケットを知り、広まっていった」と振り返ります。

 

CWU-45/P

アルファのCWU-45P。税別19,800円で販売。

 CWU-45/Pは、アメリカ軍で使われているフライトジャケット。MA-1の後継モデルで、"MA-2"と呼ばれることもあるそうです。中田さんは「MA-1に比べると、CWU-45/Pはファッションアイテムとして注目されたことはほとんどないんじゃないかな」と違いを捉えていますが、ミリタリー通にはこちらも負けじと人気。MA-1の首元はリブ仕様ですが、CWU-45/Pは襟タイプ。また、当時主流だったナイロン素材に代わり、初めて難燃性素材「ノーメックス®(Nomex®)」を使ったフライトジャケットと言われています。燃えにくいことや急激な温度変化に耐えられるなどが通に支持されるポイントなのだそう。

 また、CWU-45Pの中綿が無いタイプのサマーゾーン用の同型CWU-36/Pも中田商店では人気アイテムの1つで、2020年公開予定の「トップガン2」の撮影現場でトム・クルーズがCWU-36/Pを着用している写真が出回ったため、「来年さらに人気になると思う」と中田さんは予想しています。

 

ECWCS ゴアテックスパーカ

ECWCSゴアテックスパーカーGEN1。税別2万8,000円で販売。

 アウトドアウェアから着想して作られた「ECWCS(エクワックス、Extended Cold Weather Clothing System)」のゴアテックスパーカ。名前の通りゴアテックスが使用されており、「米軍が使ったことがきっかけでゴアテックス社が有名になったと言っても過言じゃない」という逸品。第3世代まであり、それぞれジェネレーション1(GENERATION1)、ジェネレーション2、ジェネレーション3と呼ばれています。ジェネレーション1は1990年代にヒップホップアーティストなどが着用したことで人気を集めました。

 ジェネレーション3は7段階のレイヤリングシステムを取り入れており、薄手のフリースやゴアテックスパーカ、中綿が入ったソフトシェルなど7種類のトップスを状況に合わせて組み合わせることで最大-51.1度の寒冷地でも活動できるというタフな一着です。

 

M65

HELIKON-TEXのM-65フィールド ジャケット。税別1万2,800円で販売。

 長年アメリカ軍で使用されていたフィールドジャケットの「M65」。中田さんは「他国の戦闘服にも類似するジャケットが登場するほど完成されたデザイン」と絶賛しています。近年では、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のコレクションや、「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」と「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」のコラボレーションコレクションなどで「M65」をベースに製作したアイテムが展開されるなど、ファッション業界でも人気があります。

 ミリタリー通の多くは映画に影響を受けて買う人が多いとか。「ランボー」のシルベスター・スタローンや「タクシードライバー」のロバート・デ・ニーロなどが着用していました。

 

CVC ジャケット

米軍実物 CVC JACKET。税別9,800円で販売。

 CWU-45/Pと同様にノーメックスを使った「CVC ジャケット」。タンクやコックピットから人間を救出する時に引っ張り上げるためにデザインされた背中にある切れ込みが特徴です。左側の襟にはフラップがつけられており、スタンドカラーとしても着用可能。他のミリタリージャケットに比べるとタイトな作りのため、アメリカ人にはサイズが小さく米軍の払い下げ品で状態の良いアイテムが残っていることが多いそうです。「Sサイズの放出品が多いため安くなっていることが多く、日本人には好都合だった」(中田 店主)とのこと。

 

まとめ

 中田さんはミリタリー通の傾向として「定番アイテムを好む」と話します。スペックを重視し、素材の燃えにくさや何回着ても毛玉にならないといった機能面を見てアイテムを購入する人が多いとか。不定期ですがサープラスの払い下げで軍の放出品が入荷したタイミングにあわせて来店する人が増えるそうです。

 また、ファッション業界では2015年から2018年の約3年間、MA-1ブームがありましたが、中田商店には影響があまりなかったとのこと。「今年に入ってMA-1があまり売れなくなってきたと聞きますが、うちは逆に今年のほうが売れている。ファッション好きの人たちとは違った視点なのではないでしょうか」とミリタリー通を分析しています。

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