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　手紙は、デザイナーの山下が普段友人や仕事帰りに話すようなたわいの無いことや、日々思いつくどうでもいいようなことなどの日常を綴った内容となっている。インターネット上で情報を得られる時代だからこそ、山下自身が靴底をすり減らしながら得た「生の話」を、1年間に1〜4通の不定期で届けるという。

Fashion

コトナが手紙のサブスクをスタート　デザイナー山下の「生の話」を不定期で展開

　コトナは、「現代の高等遊民のワードローブ」をコンセプトに、女性特有の気分や、逞しさ、だらしなさに寄り添ったウェアを展開している。今年3月にはオブジェラインをスタート。第1弾として、自然界にあるものや人工物、クラフトを感じるものを組み合わせた「ゆらぎ」や「浮遊感」を感じるアイテム6種類を7月に発売した。　ポップアップでは「私の棚」をテーマに、デザイナーの山下が普段から集めているというオブジェや花瓶、一見使い道が見当たらないようなものなど、多様なアイテムをラインナップする。価格帯は税込4000〜4万円（予定価格）。13日には山下の在店を予定している。

山下琴菜による花瓶やオブジェのポップアップ「KOTONAの棚」が開催

　デザイナーの山下は、学習院大学経済学部卒業後、ここのがっこう等でファッションを学び、2014年にウィメンズブランド「コトナ」をスタート。「現代の高等遊民のワードローブ」をコンセプトに、シルエットや素材にこだわった服づくりを続けてきた。　オブジェラインは、ファッションとは別の頭でもの作りに向き合いたいという思いから制作をスタートしたという。今回発表した第1弾では、自然界にあるものと人工物、そしてクラフトを感じるものをミックスしながら、「ゆらぎ」や「浮遊感」を感じる全6種を発表。デザインのポイントについて「窓辺や棚に置いたときに風で揺らぐ感じや光に照らされた影を想像し、ぼーっと眺めていられるようなものになるといいなと思い制作しました」と山下は話している。　ガリレオの振子の等時性からインスパイアされた「bye-bye-yesterday」（2万9700円）は、"ファティマの手"をオマージュしたモチーフが左右に揺れることで、さようならをしているような寂しさとユーモアを表現しており、重石の部分は石と真鍮の2パターンから選ぶことができる。そのほか、ガラスと牛レザーを組み合わせた「ober the stone」（5万2800円）や、女性の顔をモチーフにしたペーパーウェイト「crazy woman」（1万8700円／いずれも税込）などを展開する。 　「時代や人に左右されず、そして何よりも"意味のないようなもの"を通して、人間味のある人に向けたものを提案していきたい」と山下が話すように、オブジェラインは年2回の発表に拘らず、じっくりと制作に向き合いながら不定期で発表を続けていく。

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