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　展示会場は、例年通り「Fantastic Classic」「Futuro Maschile」「Dynamic Attitude」「Superstyling」「I Go Out」のセクションで構成されるほか、2つの特別エリアとして犬や猫を中心とした動物に向けた商品に特化した「PittiPets」と、「Angelo Caroli」のキュレーションによるプロジェクトでヴィンテージやアップサイクル商品を扱う「Vintage Hub Circular Fashion」が設けられている。　また新たなブースとして、ドイツ発の新進気鋭ブランドを紹介する、クリエイティブディレクターのジュリアン・デイノフがキュレーションしたデザインショーケース「ノイデウッチ（Neudeutsch）」を開設。韓国出身のデザイナー、シム・ジャケヨンによってベルリンに設立された「Acceptance Letter Studio」や、「ステラ マッカートニー（STELLA McCARTNEY）」に在籍していた経歴を持つドイツ人デザイナー、セバスチャン・ヘルクナー（Sebastian Herkner）が新作を披露した。　日本からは「トーガ ビリリース（TOGA VIRILIS）」や「ゴールドウイン（GOLDWIN）」「イキジ（IKIJI）」などに加え、ユナイテッドアローズ 上級顧問の栗野宏文が特別アドバイザーを務め、日本のアパレル需要の創造と、繊維・縫製産地の維持・活性化を目的に活動している「Jクオリティー（J∞QUALITY）」が出展。3年連続ピッティに出展となったJクオリティーでは伊東メリヤス工業や内田染工場、大河内メリヤスなど計12社が参加し、その中で超音波で圧着させ縫い代を排除したウェアなどを展開する「テクラー（TECLOR）」のデザイナー久保田薫は「数シーズンピッティに参加して思うのは、円安関係なく日本より海外の方が反応が良いということ。インスタフォロワーは95%がフランスの人で、海外卸先も増えた」と手応えを感じているという。　また、⽪⾰関連産業におけるサステナビリティ推進、⽇本製⾰製履物の海外展開促進の取り組みとして経済産業省がピッティに初めて参加。東洋人で初めて、靴作品が美術館コレクションに収蔵された勝川永一が手掛ける「エイチカツカワ（H.KATSUKAWA）」、ゴアテックスを採用し、国内工場でグッドイヤーウエル式製法を用いて縫製したシボ感あるシューズを披露した「リーガル シュー＆カンパニー（REGAL Shoe & Co.）」、エスペランサ靴学院 学院長の大山一哲が手掛ける「NUMERO UNO」、大阪の老舗靴工場が作るユニセックススニーカーブランドで、ソール交換をはじめとしたリペアサービスを提供する「ブライトウェイ（brightway）」の4ブランドが出展し、海外展開を加速させる。　初日となった1月9日には、NY発のメンズブランド「トッド スナイダー（TODD SNYDER）」がランウェイショーを開催。トッド・スナイダーがクリエイティブディレクターを務める新コレクション「ウールリッチ ブラック レーベル（Woolrich Black Label）」をショー前半に、後半でトッド スナイダーの2024年秋冬コレクションを披露した。

Fashion

メンズ最大の見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ」が開幕　トッド スナイダーが2024年秋冬披露

　ピッティ・イマージネ・ウオモは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。第105回となる今回は、2024年1月9日から12日までの期間に開催する。ルカは、期間中にフィレンツェでショーを行う予定で、詳細は追って発表される。　ルカ・マリアーノは、自身のブランド「マリアーノ」を2017年にイタリアで設立。イタリア語で地方都市という意味を持つ「プロヴィンチア」をブランドイメージに掲げている。2018年にブランド初となるショーをピッティ・イマージネ・ウオモで開催し、その後も定期的にミラノファッションウィークでショーを実施。2023年には、LVMHプライズでカール・ラガーフェルド プライズを受賞した。　ルカは「ピッティは、5年前に私たちのプロジェクトを初めて披露した場所。そんな愛する人や尊敬する人々がいるホームへと戻ってくることは、私にとって大きな喜びです。マリアーノの未来を想像する、またとない理想的な機会だと感じています」とコメントしている。

MAGLIANO

ルカ・マリアーノ、第105回ピッティ・イマージネ・ウオモのゲストデザイナーに決定

　同シューズは、マリアーノの2023年秋冬コレクションで登場。労働者や労働の世界にオマージュを捧げた同アイテムは、ユーパワーのクラシックシューズ「Scandy」を大胆かつカラフルに再解釈したという。カラーは、ライラックやシルバー、グリーンを使用したマルチカラーの「Rave Megamix」、ブラックのボディにネオングリーンのステッチを施した「Black Megamix」、ブラウンをベースに内側にイエローを配した「Beige Megamix」の3色展開。シューズは安全靴に採用される鉄芯入りのトゥ仕様で製作し、耐久性を兼ね備えた。　キャンペーンヴィジュアルは、写真家エイドリアン・ゴンザレス＝コーエン（Adrian González-Cohen）が撮影。工事現場のシンボルであるフォークリフトを舞台に、ユーパワーの社訓である「Don't worry, be happy」に倣って軽やかさを演出したという。

マリアーノが安全服ブランドとコラボ、鉄芯入りシューズを発売

　「BoF 500」は、BoFの編集者がファッション業界で最も影響力のある人物を選出しリストアップしたデータベースとして、2013年にスタート。今年は44ヶ国を代表する500人が選ばれ、100人が新たにリストに加わった。日本からは、セレクトショップ「リステア（RESTIR）」のクリエイティブディレクターを務める柴田麻衣子や、楽天グループでファッション事業部を率いる松村亮 常務執行役員、ファッションキュレーターの小木“Poggy”基史の3人が新たに選出。そのほかリストには、モデルの秋元梢や福島リラ、デザイナーの川久保玲や山本耀司、二宮啓、高橋盾、阿部千登勢などが名を連ねている。　海外では、韓国のボーイズグループ「BTS」やガールズグループ「ニュージーンズ（NewJeans）」、女優のアン・ハサウェイ（Anne Hathaway）、今年「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任したファレル・ウィリアムス（Pharrell Williams）、「マリアーノ（Magliano）」のルカ・マリアーノ（Luca Magliano）、デザイナーのキコ・コスタディノフ（Kiko Kostadinov）、ウクライナ版「ヴォーグ（VOGUE）」編集長のヴェナ・ブライカリン（Vena Brykalin）などが新たに選出された。

LOUIS VUITTON

Kiko Kostadinov

2023年の「BoF 500」が発表、日本からはリステアの柴田麻衣子や小木“Poggy”基史らが新たにリストイン

　コラボアイテムは、ユーパワーの人気ワークシューズ「SCANDY」をベースに製作。ベルクロ部分に両ブランドのロゴをあしらったデザインで、マルチ、ブラック、ベージュの3色を用意する。36から46までの11サイズを展開し、価格は税込6万8200円。

マリアーノがイタリアの安全靴ブランドとコラボ、ベルクロ部分にロゴを配した1型3色

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