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　ブランド名は、「知識を授ける者」や「伝統を守る者」を意味するタロットカードの「教皇（The Hierophant）」から引用。オーソドックスな衣服のデザインが社会に浸透した歴史的背景を紐解き、現代的に再解釈したデザインを展開することで、着用者が何気なく選んでいたアイテムの持つ歴史を感じ取り、能動的に服を選ぶきっかけを作ることを目指すという。 　ファーストコレクションでは、パジャマ風のセットアップやケープ付きのトレンチコートなど、様々な年代や国で誕生したユニフォームを“東京感覚”で再解釈した5型をラインナップ。価格帯は、アウターが約9万円、トップスとボトムスがそれぞれ約3万円。生産は全て日本国内で行い、ユニセックス対応の3サイズを展開する。 　会場では、各アイテムの成り立ちがわかるトワルを、越智が手掛けた絵と花と共に展示することでブランドの世界観を表現した。　コレクションのキーモチーフとなった「開襟パジャマ」は、19世紀末から20世紀初頭にイギリスの植民地だったインドや中東の伝統的な衣服をルーツに、イギリスを中心としたヨーロッパで誕生。日本でも戦後の洋装文化の一環として普及していった。当初はリネンやコットン、サテン、シルクといった上質な素材で作られていたが、産業革命の影響を受けて安価な生地のアイテムが大量生産され、1970〜80年代には、イブ・サンローラン（Yves Saint-Laurent）などの影響によって外着化された。室内着と外出着の境界を曖昧にするような提案をしたココ・シャネル（Coco Chanel）をはじめ、さまざまなデザイナーたちや、ストリートスタイルの歴史の中で次第と洗練されていったパジャマを着想源にしたアイテムをデビューコレクションで打ち出すことを通して、越智は“相互監視的“な現代社会の中でも「自己の内面に向き合い、周囲の目を恐れずにありのままに発信していくことを肯定したい」という想いを表現したという。　「伝統と遊びを取り入れた装いで過ごす、リラックスした日常」を表現したイメージヴィジュアルには、モデルの上田大輔を起用。写真家の川島小鳥が撮影した。今後はシーズンを問わず、ワードローブの幅を広げるアイテムを数型に限定したカプセルコレクション形式で、公式オンラインストアを中心に展開していくという。　なお、同会場ではハイエロファントを手掛けるデザイナーが同タイミングで立ち上げたウィメンズウェアブランド「リアム・リウ（Liam Rioux）」も初披露。リアム・リウでは、職人のクラフトマンシップに着想した素材を現代的な視点で再構築することで洗練性を追求していくという。ファーストコレクションでは、日本で織られた100％ヘンプ（大麻布）生地「マヨタエ（Majotae）」を、創業100年を超える青梅市の藍染工房壺草苑で手作業で染色して仕立てたワンピースやジャケット、バッグなど5型を発表した。ハイエロファントと同様に会場で注文を受け付けている。

HIEROPHANT

Fashion

越智康貴が新ブランド立ち上げ、ラフ時代のカルバン・クラインを経験したデザイナーとタッグ　ヴィジュアル撮影は川島小鳥

　同コレクションでは、切り花専用のエコバッグとA4サイズのトートバッグ、ガーデン用シザーケースとして使用可能なショルダーポーチ、巾着バッグといった4アイテムをラインナップ。デザイン監修は、日比谷花壇のトップフローリストによるフラワーグラフィックサービス「花屋さんのお花柄」が担当した。

Lifestyle

日比谷花壇がカプセルトイを発売、切り花専用バッグなど4アイテムを展開

　ドゥフトは、服を中心に取り扱うセレクトショップ「フェアンヴェー（fernweh）」との複合型店舗「フェアンヴェー_ドゥフト（fernweh_duft）」として展開。切花や花器の販売に限らず、店舗ディスプレイやウエディングフラワーなども手掛け、店頭では花とファッションが融合したライフスタイルを提案している。　別注アイテムは、ドゥフトのオーナーが今回のために手掛けたフラワーアレンジメント作品を撮り下ろしたフォトTシャツ（4種展開、各9900円）やシルクスカーフ（2種展開、各1万4300円）、両者が共同でデザインしたグラフィックTシャツ（2種展開、各9900円）、花束を入れて持ち運ぶことができるフラワーバッグ（8800円）の計4型をラインナップする。

SALON adam et ropé

サロン アダム エ ロペが花屋「duft」に別注　フラワーバッグや花の写真をあしらったTシャツなど発売

　旧店舗のカルマは、ヴィンテージショップ「HAg-Le」で経験を積んだ溝口翼が、ヴィンテージからデザイナーズアイテムまで取り扱うセレクトショップとして2017年5月にオープン。新たなプロジェクトの準備のため、今年2月に営業を終了していた。　今回プレオープンする新店舗は、服を中心に取り扱う「フェアンヴェー（fernweh）」と、溝口氏の妻・若井ちえみが手掛ける花屋「ドゥフト（duft）」の複合型店舗として、世田谷区・羽根木公園の南側エリアに店を構える。同エリアは、旧カルマがあった下北沢と、ドゥフトの旧店舗があった松陰神社前の中間に位置し、服と生花の販売を同じ店舗内で行うことで、一歩踏み込んだ生活空間の提案を目指すという。　フェアンヴェーでは、ヴィンテージと国内外の新進気鋭のデザイナーズブランドを扱い、ベルギー発のブランド「メリル ロッゲ（Meryll Rogge）」や日本人デュオが手掛ける「ティーエスティーエス（TSTS）」、ニットウェアブランドの「コウタグシケン（Kota Gushiken）」「ティスカー エスパダス（Tiscar Espadas）」といったブランドをラインナップ。このほか、ヴィンテージ作家による花器や食器、アートブック、アート作品なども展開する。　また、もう一つの新規プロジェクトとして、溝口氏がクリエイティブディレクター兼バイヤーを務める仙台の新店舗「フェルン・オスト・ギャラリエ（FERN OST GALERIE）」が、10月15日にグランドオープンを予定している。

服と花の複合店「フェアンヴェー_ドゥフト」が世田谷にオープン、下北沢の旧カルマ店主が運営

　旧本店は、旧店舗が入っていたビル解体に伴い、昨年9月より休業していた。新本店は、骨董通りから1本入ったパティオに面した場所に位置し、売場面積はバックヤード除く1階と2階合わせて173平米。74平米の旧店舗から倍以上に売場を拡大する。　店内には天井から植物を吊るし、巨大な樺桜の幹を使用したディスプレイコーナーを設置。旬の花を集めたマルシェコーナーを中心に、常時100種類以上の花と緑を揃える。そのほかにも、国内外のコンテストで受賞した花を集めた「THE FLOWER」コーナーや、2階には、窯元の花器や一輪挿しなど、花のプロが「花をより美しく見せる花瓶」を国内外からセレクトした1000種類の花瓶が並ぶ「フラワーベースギャラリー」を新設する。　4月15日から17日の期間、オープニングフェア「1万本のROSEフェア」を開催。 全国各地のおすすめのバラや、青山フラワーマーケットのオリジナルローズ「NUMBER5」、新品種のバラなど1万本のバラを用意する。　併設する青山フラワーマーケット ティーハウスとハナキチは、「花農家の温室」がコンセプト。フロアは、緑を多用したエントランスや畝に見立てたテーブルなどが特徴となっている。同カフェでは、オープニング記念し4月15日から30日まで、バラをあしらった花かんむりのフレンチトーストとバラと苺のソーダのセット「ローズ＆ローズ」（2200円、単品 フレンチトースト1650円、ソーダ825円）を販売。また、15日から17日の3日間限定で、ハナキチとのコラボレーションメニュー「バラ咲く花かんむりのフレンチトースト＆ROSEリースアレンジ」（8800円／いずれも税込）を展開する。「ROSE」をテーマに、同カフェ1番人気の花かんむりのフレンチトーストにバラをあしらったものにドリンクが付いたフードメニューと、バラの花かんむりをイメージしたリースアレンジのレッスンがセットとなる。

青山フラワーマーケット南青山本店が移転オープン　ティーハウス、フラワースクールが併設

　青山フラワーマーケット 南青山本店は1993年にオープンし、2006年に現住所へ移転した。9月13日から最終営業日までは、旬の秋バラフェアを開催。ティーハウスでは秋バラをメインにした朝活イベントを実施する。移転やリニューアルオープンは、2022年春を予定しており、詳細が決まり次第公式ホームページなどで公開するという。

青山フラワーマーケット南青山本店が閉店、2006年から現住所で営業

　一花屋は2012年に設立。空間やトレンドに応じたフラワーデザインで、ファッションやメディア関係のディスプレイ・撮影の仕事を中心に様々なクリエイティブ作品を手掛けている。これまではショップを構えずにアトリエで創作を行ってきた。　IKKAYA OMOTESANDOでは、オーナーの三嶋がセレクトした花を揃え、ブーケなどのアレンジメントも行っている。店舗の各種デザインには三嶋と普段から交流のあるアーティストやデザイナーが携わり、ロゴデザインはヨシロットン（YOSHIROTTEN）、内装デザインは中西弘一、制服はJensが手掛けた。オリジナルパッケージにはセロハンではなく紙を使用し、サイズはS、M、Lを展開。紙袋はあえて花が見えないように設計することで、持ち運ぶ際の気恥ずかしさを軽減するほか、花が見えないことによるサプライズ感を演出するという。

フラワーデザイナー三嶋善喬が手掛ける花屋、表参道にオープン

庭園のような空間に本屋やワインショップ、目黒銀座商店街に新複合型店舗「ザ・ガーデン」オープン

"たまに花を売らない花屋"がコンセプト「マンセル」が中目黒にオープン

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