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京都・福知山の山村を拠点に、手仕事による一点物の服を製作するデザイナー 居相大輝が手掛けるブランド「イアイ(i a i)」が、新たに花屋をオープンした。自然や生活の在り方に寄り添うブランドの哲学はそのままに、妻の居相愛が敷地内で育てた草花を届ける。販売情報は公式インスタグラムで随時発信を行っており、DMで注文を受け付けている。
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イアイは、東日本大震災を機に京都・福知山の山村に生活の拠点を移した居相大輝が、2015年に始動。風土や自然、生活の中の事象を内包した一点物の服を手掛けており、自身で採取した草木根皮や地衣類を用いて冷鉱泉で布を染めるなど、手仕事による創作活動を行っている。2024年には、生活・創作の拠点を自然豊かで四季の移ろいを感じられる、夜久野と朝来の県境に位置する「なきうみ」と名付けた土地に移転。創作活動に必要な「草木染め」に用いる染料は、市販の植物染料や媒染剤の化学薬品を仕入れるのではなく、可能な限り住環境の回りで調達しており、「単に色彩を獲得するためではなく、祈念と薬効を求めて染色していた先人の、精神文化に帰した染色を心掛けている」という。
今回新たにオープンした花屋は、約15年間生花店に勤めた経験を持つ妻の居相愛が始動。庭で草花を育て始めたきっかけは、地方の花屋には一般的で王道な種類しかなく、自宅に飾りたい野趣に富んだ花が手に入らなかったことだという。自身の暮らしの延長線上から生まれた花屋について、同氏は「市場で花を仕入れる方法を選ばずに、自身が庭で育てた草花と敷地に自生する植物を、その月に採取できる分だけ出荷する。このシンプルな選択をすることで、環境にも自分にも負荷をかけずに仕事を継続できると捉えました」と語る。

居相愛
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「切り花を仕入れるのではなく、土から生える草花に意識を向けることで、身の周りの暮らしや環境が滞りなく巡っていることを、お客さまにも感じていただけるのではないかと考えました。身近なところを満たし、好きで没頭できることから世界と繋がっていくことで、この場所から平和にしていく。それを花屋を通してお伝えできればと思っています」。

同店では、なきうみの敷地と庭で育てた多様な草花と山や森の素材を用いた、月毎の「花材便」と「オーダーブーケ」の2種を用意。花材便は、自宅で自由に活けて楽しむためのセットで、花は長めの丈にカットされた状態で届くほか、ブーケ型に整えての発送も受け付けている。販売回数は月毎に、価格は毎回変動し、5月の第1弾は「女子会」をテーマに、シャクヤク、ジキタリス、スイートピー、黄金シモツケ、ラムズイヤー、半枝蓮、シノグロッサムなどのセットを8000円で提供。現在は第2弾として、「ポカリな横顔」をテーマに、シノグロッサムブルー、スペアミント、雁金草、ニゲラ、ウワミズザクラ、ユーパトリウム、グリーンフェザーなどのセット(5000円)を販売している。オーダーブーケは、好みや希望に応じてなきうみの花でブーケを制作し、ギフト用ラッピングを施して提供する。




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居相愛は、自然の移ろいと日々の生活や制作が一体となっているイアイならではの花屋の在り方について、「一貫した自身の世界観ですべての行程をお見せし、暮らしの延長の庭から得た花を皆さまに提供することができます。草花を数年かけて育てていると、1年の巡りや季節ごとの表情、その植物の持ち味が見えてきます。一番良い使いどころというのを理解するために、毎日のように手を入れることで自らを環境の一部にしていく。それによって、来たるタイミングで花束へと姿を変えていくことができると信じています」と思いを話した。

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また、イアイは6月6日から21日までの期間、京都のギャラリーkankakariで開催される「築百年展」に参加。kankakariの母屋が築100年を迎えるにあたり、デザイナーの居相大輝の近辺に存在する時代を超越した自然物と建物の、木や石といった素材の共通性から着想を得た3つのタペストリー作品を展示する。同作は、なきうみの近辺にある自然物を布に単一の色で転写し、日々手を動かす中で浮かんでは消えていく曖昧な輪郭を心象風景と重ね合わせ、刺し子とニードルパンチ、繊維染色で表現したという。


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最終更新日:
■i a i(花屋):公式インスタグラム
■Kankakari Centennial Exhibition「築百年展」
会期:2026年6月6日(土)〜21日(日)
場所:kankakari
所在地:京都市北区紫野下築山町15
時間:13:00〜18:00
定休日:水曜
公式インスタグラム
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