「オニツカタイガー（Onitsuka Tiger）」が9月24日、ミラノ・ファッション・ウィークで2026年春夏「イエローコレクション」を発表した。今シーズンのテーマは「アーバンファンタジー」。都市で過ごすアーバンスタイルと太陽のもとで映えるリゾートスタイルを融合させた。

太陽の下、レイヤードで魅せるマリンスタイル

　さまざまなエッセンスを大胆にミックスするアプローチが持ち味のクリエイティブ・ディレクター、アンドレア・ポンピリオ（Andrea Pompilio）が今季着目したのはマリンスタイル。ムードを象徴するボーダーのニットタンクトップをレイヤードに多用した。レッドのニットトップにはトラックジャケットを羽織り、スラックスを合わせてシックにまとめている。

ストレスフリーの軽快なテーラード

　都市の生活に欠かせないテーラードジャケットも、シングルからダブルブレストまでバリエーション豊富。スポーティなランニングショーツやワイドパンツと合わせることで、エフォートレスなワークスタイルを提案した。

　1974年にリリースした陸上競技用ウェア「パウ（PAW）」に着想したトラックスーツも登場した。アイコニックなサイドラインはそのままに、トラックパンツはセンターシームのスリムモデルにモディファイ。ウィメンズではセンシュアルなシアートップスやダブルブレストジャケットと合わせた。メンズでは、トラックトップスをシャツのようにジャケットのインナーに差し込み、ブランドらしいスポーティエレガンスを印象付けている。

アイウェアとジュエリーが新登場

　カラーパレットは、洗練されたニュートラルカラーにシグネチャーのイエローをはじめグリーン、オレンジといったスポーツウェア由来のヴィヴィッドな差し色をミックス。今シーズンの注目は、多彩なフラワーモチーフ。ネオプレンとナイロンのリバーシブル仕立てのジップアップスウェットフーディーには、80‘s調のフラワープリントを。オーバーサイズのロゴスウェットにはピンクの花柄を散りばめて、ロマンティックな甘さをひとさじ加えた。

　足元は、アイコンモデルの「MEXICO 66」をサテンのバレエタイプでフェミニンに再解釈したシューズをソックスと合わせるヘルシーな提案。タッセルやフリンジをたっぷりあしらったスウェードシューズ、レザーストラップのヒール、バイカラーのブーツも。バッグは、スクエアタイプの「KARATE」バッグがスムースタイプとスタッズ付きの2デザインでお披露目された。ランウェイのゲストに配られた「モンチッチ」は、タイガートートのマスコットでも登場し、キュートなアクセントに。

　アクセサリーでは新たにアイウェアコレクションがデビュー。60’sのムードを想起させるサングラスとメタルフレームのアイウェアが存在感を放った。

　ストリートライクなスカートスタイルで目を引いたのが、「ミキモト（MIKIMOTO）」とコラボレーションしたパールネックレス。「PASSIONOIR」コレクションに、シグネチャーカラーであるイエローをイメージした希少性の高いバロックパールのゴールデンパールを贅沢に使用したロングネックレスが華を添えた。

全ルックを見る

Onitsuka Tiger 2026年春夏コレクション

2026 SPRING SUMMERファッションショー

世界各国のセレブリティーがフロントローに集結

　ブランドアンバサダーを務めるTWICEのMOMOをはじめ、俳優の磯村勇斗、SEVENTEENのジョシュア（JOSHUA）、タイ人俳優のバイファーン（Baifern）といった豪華ゲストがフロントロウに並び、話題を集めた。