老舗のお菓子には秘密あり。「老舗レトロな東京みやげ」では、東京にある老舗洋菓子店の中から、パッケージだけで思わず買いたくなってしまうレトロ可愛いお土産をピックアップ。味だけじゃない、ショップ袋やパッケージデザインなどからお土産を徹底解剖します。第2回目は、池袋に本店を構える「タカセ」のアーモンドチュイルです。
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1920年創業の「タカセ」は、池袋駅前でパンの製造販売を開始したのがお店の始まり。名前は創業者森茂吉の出身が香川県三鷹市の高瀬町だったことに由来しています。その後、パンに加えて洋菓子の製造販売もスタート。一時は森永チェーンの一環としてレストランを経営していましたが、現在は独自に展開しています。10階建ての本店には、喫茶店やレストラン、コーヒーラウンジなどが入っており、1階のパン・洋菓子コーナーは年中無休で8:00〜22:00まで営業しています。本店の他に、板橋店や巣鴨店など全5店舗あります。
今回紹介するのはアーモンドチュイル。名前も見た目も可愛い「タカセ」のオリジナル菓子です。
− PACKAGE DESIGN −
ハートとお花をモチーフにデザインされた青い紙袋は、上品ながらも可愛らしい印象。
包装紙には、明治生まれの洋画家 東郷青児のイラストを採用。柔らかな色合いとタッチで描かれた女性像からは優しい印象を受けますね。東郷青児のイラストは、「タカセ」の他にも「アルプス洋菓子店」や自由が丘の「モンブラン」などで包装紙のデザインに使われているそう。
包装紙を開けると、おとぎ話のような可愛らしいデザインの箱が登場。一気にメルヘンチックな雰囲気に包まれます。デザインはもちろん、「タカセ アーモンドチュイル」のフォントのレトロ感に心を奪われます。
箱入りは、通常のアーモンドチュイルと、チョコレートがついていない一口サイズにカットされたプチアーモンドチュイルの2本入り。価格は2450円です。中に入っているカードには上品なメッセージが添えられており、老舗を感じさせる言葉遣いにうっとり。「スィートタイム」に思わずにやっとしてしまいます。
− TASTE −
チュイルとはフランス語で「屋根・かわら」の意味で、バターをたっぷりと使ったビスケットの上に、生クリーム、バター、はちみつと一緒に煮詰めたスライスアーモンドを屋根のようにかぶせたお菓子です。9つにカットされており、ひとつひとつビニールで個装されています。
ビスケットの上にアーモンドがぎっしりと詰まっていて高さはおよそ3cm。ビスケットには杏ジャムが入っています。ナッツとキャラメルをクッキー生地にのせて焼いたフランス菓子のフロランタンと見た目が少し似ていますが、アーモンドチュイルは土台のクッキーが厚いため甘さが重くはなく、ちょうどいいバランスです。
一口サイズにカットされたものは、食べやすい大きさで18個入り。赤色で文字の入った銀紙にも心くすぐられますね。タカセは店舗も多く手に入りやすいため、入手難易度は「★☆☆」。箱入りは、3本入り(3700円)と4本入り(4900円)があり、箱はついてきませんが、1本(1200円)での販売もあります。オンラインショップでも購入でき、歴史の長いタカセのオリジナル菓子はご進物としても喜ばれそうです。
入手難易度は、その商品が手に入りやすいかどうかをFASHIONSNAP独自の判断で三段階にわけて評価したもの。
★☆☆:いつでも手に入る
★★☆:夕方以降は売り切れの可能性あり
★★★:開店直後か予約必須
【 Shop Information 】
所在地:〒170-0013 豊島区東池袋1-1-4
TEL:03-3971-0211
営業時間:8:00〜22:00(1階 パン・洋菓子コーナー)
休業日:年中無休
最寄り駅:池袋駅
アクセス:駅東口より徒歩1分
その他販売場所:東池袋店、巣鴨店、板橋店、公式オンラインストア
公式サイト
■老舗レトロな東京みやげ
・第1回「ローザー洋菓子店」ロシアチョコレート
・第2回「タカセ」アーモンドチュイル
・第3回「こけし屋」クッキー
・第4回「カド」マドレーヌ
・第5回「資生堂パーラー」クッキー
・第6回「ゴンドラ」パウンドケーキ
・第7回「近江屋洋菓子店」フルーツポンチ
・第8回「アルプス洋菓子店」モカロール
・第9回「オザワ洋菓子店」イチゴシャンデ
・第10回「マッターホーン」バウムクーヘン
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