松本智人
松本智人
Image by: FASHIONSNAP

Fashionセールスの仕事

【セールスの仕事】vol.1:ハルミショールーム松本智人

 国内外の百貨店やセレクトショップといった店舗のバイヤーに営業を行い、ブランドのビジネス拡大の一旦を担うセールス(営業)という職種。ブランド規模が大きければ、社内で営業担当者を雇うことができるが、中小規模のデザイナーズブランドは外部のセールスエージェントに委託することが一般的だ。

 本企画ではそんなブランドの実売に繋げる重要な役割を果たす、セールスエージェンシー・フリーランスセールスを紹介。卸から直売(D2C)へ、ファッションのビジネスモデルが移行していく中、国内のトップセールス達は今何を思うのか?第1回は「ハルミショールーム(Harumi Showroom)」で代表取締役兼セールスを担当する松本智人。

松本智人:株式会社Harumi Showroom 代表取締役/セールス
インポート系ショールームで6年間セールスマネージャーを経験後、「ヨシオクボ」や「ミュラーオブヨシオクボ」を運営するgroundfloorに入社。2014年にHarumi Showroomの法人化に伴い独立し、現在に至る。

一般的なセールスの業務とは?
百貨店やセレクトショップなど、小売業者に商品を取り扱ってもらうために営業活動を行うことが主なミッション。具体的な業務にはセレクトショップなどに向けた商品提案、受発注業務、納期管理、展示会での営業活動、取扱店舗の新規開拓などがある。

松本智人 Image by FASHIONSNAP
松本智人
Image by: FASHIONSNAP
— ADの後に記事が続きます —

ハルミショールームでの取扱ブランド

 ハルミショールームは、PRとセールスの機能を併せ持つ。PRは春海茜さんがメインで行い、セールスを松本さんが担当している。現在セールスを担当しているのは、

ヨシオクボ(yoshiokubo)
ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)
アンデコレイテッド(UNDECORATED)
アキコアオキ(AKIKOAOKI)
リブ ノブヒコ(RIV NOBUHIKO)
「ボビーダズラー(Bobby Dazzler)」

の6ブランド。PRとセールスのどちらも担当するブランドはリブ ノブヒコとボビーダズラーの2つだ。

ハルミショールームの特徴

 セールスを担当するブランドを選ぶ基準について松本さんは「真摯にファッションに取り組んでいて、売ってあげたいと思えるブランド。さらに言えばデビューしたばかりのブランドが売れていく過程をみたい」と話している。また、セールスフィーは定額制で毎月請求するエージェントもいるが、ハルミショールームでは所謂後払い制。売上に対して一定のパーセンテージをセールスフィーとして請求する。

 セールスを行う上で松本さんが大切にしていることはデザイナー、セールス、ショップの3者が等しく利益を得ること。ブランドとショップのどちらかが強い関係にならないよう、間を調整するのも松本さんの仕事だ。また、松本さんの場合は営業に徹するのではなく、営業を含むブランドのビジネス周りの管理もしており、「元々お節介な性格というのもあるが、経営のノウハウやブランドを伸ばした成功体験があるからこそできることがある。基本的にはブランドのクリエイションに寄り添いたい想いを持っているが、時にマーケットを意識したアドバイスをする場合もある。デザイナーに拒否されることはもちろんあるが、事実は事実としてしっかり伝えるようにしている」という。

 ハルミショールームの強みについて松本さんは「セールスとPRの役割が一元化されているところ。今の時代のセールスの仕事は、店とバイヤーのパイプ役だけでは成り立たない。ブランドの商品を世間に広めることも売上を確保するために必要なことで、売りたいアイテムをPRがわかっていると、メディア露出や納期の戦略を立てやすい」と話す。

 また、上は北海道から、下は九州まで、全国津々浦々のショップにパイプがあるのもハルミショールームの強み。前職で全国のショップに営業をかけていたため、都内だけではなく地方のショップにもパイプを持っていることも特徴だ。「田んぼの真ん中に宇宙船のように浮かんでて、年間1億2000万円売り上げている店や、5坪くらいのスペースだけどECで売上を立てている店など、現場に行かないとわからないことが多い」のだという。

今後の展開について

 将来的には、セールスとPRの仕事をより一元化していくという。また、セールス人材を増やしながら、今後取り扱いブランドを増やしていきたい考えだ。

<デザイナーコメント>
 ブランドに対しても、お店に対しても、真摯に向き合ってくれるご姿勢を感じます。豊かな経験値をもったロジカルな思考と、松本さんの新しいものを受け入れるちょっとパンクなバランスが好きです。
(AKIKOAOKIデザイナー 青木明子) 

■ハルミショールーム
電話番号:03-6433-5395
メールアドレス:tomo@harumipr.com
住所:東京都渋谷区渋谷2-3-2 藤本ビル4階

公式サイト

最新の関連記事
Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング