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Fashionセールスの仕事

【セールスの仕事】vol.4:S&T 浅野貴宏

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 国内外の百貨店やセレクトショップといった店舗のバイヤーに営業を行い、ブランドのビジネス拡大の一旦を担うセールス(営業)という職種。ブランド規模が大きければ、社内で営業担当者を雇うことができるが、中小規模のデザイナーズブランドは外部のセールスエージェントに委託することが一般的だ。

 本企画ではそんなブランドの実売に繋げる重要な役割を果たす、セールスエージェンシー・フリーランスセールスを紹介。卸から直売(D2C)へ、ファッションのビジネスモデルが移行していく中、国内のトップセールス達は今何を思うのか?第4回はS&Tの浅野貴宏。

浅野貴宏:S&T 代表取締役/セールス
大学を卒業後、三崎商事やイーストランドでインポートブランドの営業を担当。2019年に独立し、S&Tを立ち上げ「マラミュート」「サンセ サンセ」「バウムウンドヘルガーテン」「シー ニューヨーク」など国内外の様々なブランドのセールス・PRを担当している。

一般的なセールスの業務とは?
百貨店やセレクトショップなど、小売業者に商品を取り扱ってもらうために営業活動を行うことが主なミッション。具体的な業務にはセレクトショップなどに向けた商品提案、受発注業務、納期管理、展示会での営業活動、取扱店舗の新規開拓などがある。

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S&Tの取扱ブランド

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 大学卒業後、三崎商事やイーストランド(EASTLAND)など、インポートブランドの輸入代理店でセールスの経験を積んだ浅野さんは2019年に独立し、S&Tを設立。前職ではウィメンズブランドの担当が多く得意分野であることから、現在もウィメンズブランドのセールスを担当するケースが多いのだという。

 S&Tでは浅野さんのほか、TSIホールディングス傘下で輸入卸売事業を展開していたUNIT&GUEST出身の金澤希和さんがセールスを担当。

 一部のブランドに対してはセールスだけではなくPR業務も行っており、UNIT&GUESTで金澤さんが担当していたブランドは一部S&Tへ移管した。現在同社がセールスを担当しているブランドは

「アドーア(ADORE)」
「バッグスインプログレス(BAGSINPROGRESS)」
バウムウンドヘルガーテン(BAUM UND PFERDGARTEN)
バイ マレーネ ビルガー(BY MALENE BIRGER)
「ヴィスク(HVISK)」
「ファロー(FARROW)」
マラミュート(malamute)
モンマルトル ニューヨーク(MONTMARTRE NEW YORK)
「サナ(SANA)」
サンセ サンセ(SANSE SANSE)
シー ニューヨーク(Sea New York)
「シックス バイ ワン コペンハーゲン(6x1 COPENHAGEN)」
スタンブリー(STUMBLY)
「チークデイズ(Teak Days)」
「シングファブリックス(THING FABRICS)」
ヴェニット(VENIT)

の国内外16ブランドで、このうちPR業務も担当するのはバウムウンドヘルガーテン、バイ マレーネ ビルガー、ヴィスク、ファロー、バッグスインプログレスの5つ。

 業務内容は多岐に渡り、浅野さん自身がポップアップイベントで店頭に立つこともある。「S&Tでは職種をあまり区切ってはいない。セールスやPRも担当した上で、店頭での動き方も把握できるとよりブランドへの理解が深まる」のだという。

「取り扱いブランドに一貫性がないのが特徴」

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 セールス歴は浅野さんが15年、金澤さんが10年以上であるため、大手のバイヤーから地方の個店まで、あらゆるショップにパイプがある。S&Tについて浅野さんは「国内ブランドや北欧ブランド、インテリアブランドと取り扱いブランドに一貫性がないように見えるかもしれないが、ひとつのカテゴリーに特化するよりも様々なジャンルのブランドを取り扱うことで、色々なお客様が出入りするショールームになっている」と説明する。

 また、PRやセールスを数年で他社に切り替えるブランドが多い中、浅野さんはシーニューヨークを前職時代から含めて10年間取引を継続していたり、S&Tを立ち上げて以降契約を解消するブランドがひとつもないのが大きな特徴。「正直にアドバイスすることを心掛けている。現実的ではない大きなことは言わないようにしていて、だからこそミスマッチングが起きないのではないか」と分析している。また、セールス費用は売上に対して一定のパーセンテージをセールスフィーとして請求。売上によってパーセンテージを変えたりしないことへの徹底も、ミスマッチングが起きない要因のひとつなのだという。

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 セールスを行う上で大切にしていることは「信頼関係が大切になってくるので、人との繋がりは大切にしている。口コミほど信頼できるものはない。お客様、ブランドに対して誠実に対応するとか、基本的なことが大事になってくる」と説明している。

今後の展開について

Image by Teak Days
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 今後の展開について浅野さんは「すでにチークデイズやサナ、シングファブリックスなどのセールスを担当しているが、ファッションだけではなくライフスタイル系ブランドの取り扱いを増やしていきたい。直近だとチークデイズの直営店を出店するのが目標」とコメント。

 また、若手ブランドの取り扱いにも前向きで「若いブランドと手を組んで、一緒に作り上げていきたい。実際に2022年春夏シーズンから『トゥー(TWEO)』のセールスを開始する予定。モンマルトルニューヨークもチークデイズもそうだが、一緒に作り上げていくことに興味がある。才能あるブランドを表舞台に立てるようにセールス、PRを含めサポートをしていきたい」のだという。

<デザイナーコメント>
ブランドの核となるものを常に意識してお取引先の方々にも私たちにも真摯に対応してくださいます。浅野さんはもちろんのこと、S&Tの皆さんを信頼しています。
(malamuteデザイナー 小高真理)

■S&Tショールーム
メールアドレス:​info@sandtshowroom.com

■セールスの仕事 バックナンバー
vol.1:ハルミショールーム松本智人
vol.2:フリーランス平田典之
vol.3:フリーランス新井泰顕

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