Food & Health

アパレルから飲食へ、ステュディオス出身者が"食×伝統×ファッション"を提供する「眞か」

人気メニューの「眞かSPECIALプレート」(3,500円) Photo by: FASHIONSNAP

 老舗料理店が軒を連ねる中目黒の路地裏に、アパレル業界出身者が立ち上げた一軒の飲食店がある。趣のある暖簾に書かれた屋号は「眞か -SHINKA-」。伊勢海老を贅沢に使った季節感のあるメニューと各料理に合った伝統陶器を通じて、職人や食材の造り手の思いを届けている。切り盛りしているのは、セレクトショップを運営する「ステュディオス(STUDIOUS)」で経験を積んだ伊藤大輔氏。コンセプトは「食×伝統×ファッションを体感する和創作鉄板ビストロ」だ。

 「眞か」の開業は2016年7月。中目黒駅東口から徒歩2分の場所に位置し、ビルの地上1階〜3階に店舗を構えている。

shinka-nakameguro-20171205_100.jpg

 店内は家のようなぬくもりを感じさせながら、使用用途に応じた席を用意。1階のメインはカウンター席で、目の前で調理の様子を眺めることができる。

shinka-nakameguro-20171205_085.jpg

shinka-nakameguro-20171205_061.jpg

 階段の壁には、同店と取り引きしている陶芸家の作品が展示されている。

shinka-nakameguro-20171205_111.jpg

shinka-nakameguro-20171205_020.jpg

 陶芸作品のギャラリーとしても機能している2階では、器を展示販売。同店のコンセプトにある「伝統」を発信する。

shinka-nakameguro-20171205_109.jpgshinka-nakameguro-20171205_105.jpg

shinka-nakameguro-20171205_106.jpg

shinka-nakameguro-20171205_110.jpg

shinka-nakameguro-20171205_017.jpg

 3階は落ち着きのある半個室と個室。2〜8人までグループで利用することができる。

shinka-nakameguro-20171205_092.jpg

shinka-nakameguro-20171205_094.jpg

 飲食店ならではの取り組みとして、食と伝統の掛け合わせを提案。「実際に使ってもらわないと本当の良さになかなか気付いてもらえない」という考えから、フードメニューは同店で展示販売している作家の器で提供している。

shinka-nakameguro-20171205_031.jpg

「活伊勢海老のお造り(3種盛り)」(3,280円)

 看板食材は伊勢海老。一品物からメイン料理、米や麺と合わせたメニューまで豊富にラインナップしている。高級食材についてはコース料理で提供する店舗が多いが、アラカルトも用意。メイン料理でも3,000円台というリーズナブルな価格帯が特長の一つだ。

shinka-nakameguro-re-20171205_041.jpg

「眞かSPECIALプレート」(3,500円)

 もう一つのコンセプト「ファッション」が反映されているのは、その季節性。ファッションブランドは春夏・秋冬といったシーズンごとにコレクションを発表するが、同店では季節に合わせて衣替えするように、大幅なメニュー変更を行っている。器も合わせて制作するなど、味覚だけではなく視覚でもコンセプトを体現する。

shinka-nakameguro-20171205_046.jpg

「伊勢海老土鍋うにくごはん」(3,500円)

shinka-nakameguro-20171205_082.jpg

「ホルモン焼きうどん」(1,080円)

 ドリンクは、ビールから日本酒、焼酎、ワイン、ウイスキーまで日本産を取りそろえ、オリジナルカクテルの用意もある。

shinka-nakameguro-20171205_087.jpg

 オーナーの伊藤大輔氏は「眞か」を立ち上げる以前、ステュディオス(現TOKYO BASE)の2期生として在籍。谷正人代表の下で8年にわたり仕事を共にしてきた。

shinka-nakameguro-20171205_005.jpg

伊藤大輔氏

 入社当時のステュディオスは、谷代表がフリークスストアから同事業をMBOした後、不採算店舗を利益の出る事業に転換していくタイミングだった。バイイングから販売まで一連のスキルが必要とされていたことから、さまざまな経験ができたという。伊藤氏の経営者視点と思考は、その当時に培われた。

 「現場では毎日のように売り上げが問われていたので、結果を出すことに貪欲でした。それまでは良しとされていなかったことでも、結果的に正解になったりする。商売は理屈だけでない面白さがあることを学びました」。

 伊藤氏が飲食業界に転職したのは30歳の頃。ステュディオスで学んだ仕事のノウハウを新しいフィールドで試すために、アパレル業界を離れて飲食業界に足を踏み入れた。成功することで「ステュディオスは良い人材を輩出しているという恩返しになれば」という思いもあった。銀座のバーで経験を積みながら資金を貯め、退職1年後に自身の会社FIREWORKを起業し、「眞か」の開業に至っている。

 オープンから約1年半。「本気を創造して新しい価値を生み出す」という理念を掲げ、現在では連日満席という人気店に成長した。今年3月には同社2店舗目で新業態となる伊勢海老蕎麦を売りにした和食の店を池尻大橋に出店するという。

shinka-nakameguro-20171205_010.jpg

 店名には"日々進化していく"という意味も込められている。海外展開や伊勢海老の養殖事業といった構想、そして必要であれば上場も視野に入れているという。根底にあるのは「日本の良さを発信していきたい」という思いだ。「ステュディオスが服で挑戦しているように、僕は食と伝統で勝負したい。若い人間が"本当に良い物"を発信すれば市場は盛り上がるし、次の世代にもつながるはず」。

shinka-nakameguro-20171205_089.jpg

■眞か -SHINKA-
住所:東京都目黒区 上目黒 2-7-10 北上ビル 1F-3F
電話番号:03-6303-0862
営業時間:17:30-25:00
定休日:不定休
公式サイト