Fashioninterview

【インタビュー】「日用品のユニクロ、嗜好品のステュディオスに」上場を決めた31歳社長の野望

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■新規事業にかけた思い

ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)」について教えていただきたいです。

 そもそもなぜ、このブランドを立ち上げたかというと、モードを軸にメイド・イン・ジャパンをしっかり押し出し、大きなマーケットで展開できるビジネスモデルが必要だと考えたからです。ファッション感度が高い若い人たちに向けたビジネスだけだと売上規模には限界があり、会社を大きくするためには幅広い層に対してアプローチしていくことが必要です。ちなみにステュディオスでいうと、国内では東京、名古屋、大阪、福岡を中心とした都心部への出店を考えております。幅広い年齢層に向けた商品企画にするためステュディオスとサイズ感も変えており、現在は計画費に対して30%増の売上を記録しています。

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ステュディオスのエース店長3人を配属させるなど、かなり力を入れているように感じています。

 新業態の難しさを知っていたので、気合を入れて取り組んできました。朝礼ではスタッフにユナイテッド トウキョウの話しかしなかったくらい。オフィスではユナイテッド トウキョウのチームを中心にしてストゥディオスチームを隅に追いやっていたので、ステュディオスの企画チームからは「ストゥディオスに飽きたんですか?」と言われもしましたね(笑)。エース店長を上から3人ほど送り、ストゥディオスを潰す勢いでやってくれと発破をかけてます。

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今後ユナイテッド トウキョウ単独の路面店出店もありますか?

 まだ何も決まっていませんが、可能性としてはあるかなと思っています。出店に関して今決まっていることでは、10月10日に名古屋パルコ、11月19日にららぽーとエキスポシティにユナイテッド トウキョウを出店します。9月12日には京都の藤井大丸に約100坪のステュディオスの店舗がオープンします。

今後の店舗戦略について教えていただきたいです。

 ステュディオスに関しては、大都市圏では未出店エリアに積極的に出店していきます。ウィメンズなどでは小規模な店舗も多いのでしっかりブランドを増やしていき、坪効率を維持しながら増床を進めていきます。

海外出店について。

 当然考えてはいます。ステュディオスが先かユナイテッド トウキョウが先かはまだ決めていませんが、香港を中心に物件探しは進めていますね。

■アジアのグローバルブランドカンパニーと呼ばれるように

拡大するインバウンド需要。店舗への好影響は?

 やはり大きいですね。渋谷パルコ店では売上の約25%、原宿の路面店では売上の約15%がインバウンドによるもので、その要因としては中国出身のスタッフがいることが大きいと考えています。ただ大切なのは、オリンピックまで増え続けるであろう訪日外国人旅行者にリピーターになってもらいインバウンド特需を一過性のものにしないことだと思います。嬉しい事に3ヶ月あるいは半年に1回わざわざ日本に来て商品を購入してくださる方も増えてきているので、この調子で引き続き国外のファンを増やしていければと考えています。

"顧客満足"ではなく"顧客感動"という言葉を使っているがその意図とは?

 顧客満足はお客様がニーズを持っており、それにサプライすることで生まれるものですが、私たちのような嗜好品産業はもうそれだけでは売上を伸ばせません。顧客感動というのは、ニーズがない段階でこちらからアクションをおこすという、いい意味でお客様を裏切ることが大事で、そのためには提案力が鍵になります。ディズニーランドのように多くの人に感動を与えることができなければ、我々の生きる道はないと思っていますね。実際日用品を展開しているユニクロがこの世から無くなれば多くの人が困るでしょうが、嗜好品産業としてのファッションは無くなっても生きていけるでしょうから。

―今後の目標について教えてください。

 100年続く企業を目指します。現在はステュディオスとユナイテッド トウキョウの二つを軸にしていますが、今後はよりEC、もっと言えばモバイルに特化した事業を展開していきたいです。また社内ベンチャーで新事業を起こす可能性もあり得えますし、長期視点で見れば、M&Aなども戦略的に行う必要があると考えています。上場しても「日本発世界へ」というキーワードを大切にしながら、第三第四の柱を少しづつ作っていければと思っています。

公式サイト

(聞き手:芳之内史也)

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