ADVERTISING

日本発ランブランド「タヌキ」がNYで初ポップアップ 現地ランナーとグループランも

文・菅 礼子

タヌキの加藤賢ディレクター(右)と、NYのポップアップ会場を訪れたブランドファン

Image by: TANNUKI

タヌキの加藤賢ディレクター(右)と、NYのポップアップ会場を訪れたブランドファン

Image by: TANNUKI

タヌキの加藤賢ディレクター(右)と、NYのポップアップ会場を訪れたブランドファン

Image by: TANNUKI

 日本発の独立系ランニングウェアブランド「タヌキ(TANNUKI)」が、11月1日に開催された世界最大級の市民マラソン大会「ニューヨークシティマラソン」に合わせて、米国初となるポップアップをニューヨークで開催した。期間は10月30日から11月1日までの3日間。街全体がランニング熱に包まれる中、会場となったブルックリン・ブッシュウィック地区の日本酒醸造所「KATO SAKE WORKS」にもブランドファンや地元のランナーたちが集まり、交流を楽しんだ。

ADVERTISING

 ブッシュウィックは、アーティストのスタジオやギャラリーが点在するエリア。日本酒醸造所を会場に選んだ背景には、走った後に“仲間と一杯”を楽しむランニングカルチャーと、ローカルブランドとのつながりを大切にするタヌキの姿勢がある。タヌキはこれまでにも、タイの主要トレイルランニングレースに合わせてポップアップを開催し、現地のビールブランドと協業するなど、ランニングを通じた交流の場を作ってきた。

タヌキのNYのポップアップ会場風景
タヌキのNYのポップアップ会場風景
タヌキのNYのポップアップ会場風景

タヌキがNYで開催したポップアップストアから

Image by: TANNUKI

 ポップアップ会場では、タヌキの定番コレクションのウェアを販売したほか、今回のポップアップに向けて製作した、タヌキとブルックリンのアウトドアセレクトショップ「ハチェット・アウトドア・サプライ(Hatchet Outdoor Supply Co.)」、KATO SAKE WORKSとのトリプルコラボのTシャツやキャップも販売。さらに、文化服装学院のランニングクラブ「BunkaRunningClub」とタヌキとの共同開発アイテムも披露した。

タヌキの商品画像

タヌキとハチェット・アウトドア・サプライ、KATO SAKE WORKSのトリプルコラボT。ドライな軽量素材とゆとりのあるシルエットを組み合わせた(72ドル=約1万1400円)

Image by: REIKO SUGA

タヌキの商品画像

中央はトリプルコラボのキャップ(67.5ドル=約1万688円)

Image by: REIKO SUGA

 2020年にスタートしたタヌキは、日本製の素材や独自のパターンにこだわりを持ち、ランニングウェアとしての機能性と日常着としてもなじむデザインを両立させている。シャープなイメージのデザインが多い既存のランニングウェアとは異なる、ブラウンを基調とした落ち着いた色使いや、程よくゆとりのあるシルエットが特徴だ。日本をはじめ、米国やカナダ、フランスなどの独立系ランニングショップやアウトドアショップに卸販売し、公式オンラインショップでは海外からの購入が全体の約15%を占めるという。

戦略ではなく、“好き”から生まれたつながり

 タヌキを手掛ける加藤賢ディレクターは、外資系スポーツ・アウトドアブランドの商品開発担当を経て、2020年にタヌキを立ち上げた。海外のランニングコミュニティにもファンを広げる一方、販路拡大を急ぐのではなく、各地の独立系ショップやランナーとのつながりを大切にしているという。加藤ディレクターに聞いた。

タヌキがNYで開催したポップアップ画像

タヌキがNYで開催したポップアップから。左が加藤ディレクター

Image by: REIKO SUGA

——今回、ニューヨークシティマラソンの開催に合わせてポップアップを行った経緯を教えてください。

 タヌキの公式オンラインショップでは海外からの購入がすでに全体の約15%を占め、その中でも北米のお客さまは多いんです。以前から商品を卸していた、ブルックリンのハチェット・アウトドア・サプライから「一緒に何かできないか」と声をかけてもらい、せっかくならニューヨークシティマラソンの時期に合わせてイベントを開催したいと提案しました。準備は半年以上前から進めてきました。

——タヌキのものづくりで、最も大切にしていることは?

 ランニングウェアが似合わないと思っている人にも、似合う服を作りたいんです。世の中にはシャープでスポーティーなランニングウェアが多いですが、そういう服が似合わない人っていますよね。僕の妻がまさにそれで(笑)。だから、少しゆとりのあるシルエットやフィット感にはすごく気を配っています。機能性はしっかり確保しながら、いかにもスポーツウェアという見た目にはしたくない。難しいんですけど、誰にでも寄り添いながら、かっこよさも残したいんです。

——茶色をベースにした落ち着いた色使いやきれいなシルエットも印象的です。日本らしい繊細さを感じます。

 ブランド名にもなっているタヌキの色なので、ブラウンはよく使っています。パターンも一般的なスポーツウェアとは違って、トワルから作り込んでいます。フランスの取扱店でも、日本らしいカッティングがユニークだと評価してもらっていて。素材も日本製で、機能性がありながらスポーツウェアらしさを強調しすぎないものを選んでいます。

——すでに海外にもファンがいますが、今後の拡販については?

 積極的に卸先の店舗数を増やそうという考えは、あまりないんです。今も日本をはじめ、米国やカナダ、フランスなどの独立系ショップに卸していますが、地域のランニングコミュニティとつながっているお店が中心です。これからも、そういうローカルの人たちと一緒に、自然な形で広がっていけばいいなと思っています。

——ポップアップ期間中にはグループランも開催しましたね。ローカルコミュニティとのつながりを大切にしている理由を教えてください。

 走って、みんなで話して、ビールを飲む。そういう一連の時間が好きなんです。日本では毎年春に「タヌキ祭り」というイベントを開催していて、最初は小さな集まりだったのが、今年は55ブランドが参加するまでになりました。大手ブランドならコミュニティをマーケティング戦略として捉えることもあると思いますが、僕らはそうじゃない。好きだからやっているんです。

加藤賢さん

関連記事

あの人の愛用ランニングギア #4 タヌキ ディレクター 加藤賢さん

FASHION2026 ランニングカルチャー最前線

最終更新日:

文・菅 礼子

REIKO SUGA

エディター / ライター / プロデューサー

ニューヨーク在住。大学卒業後、「WWD JAPAN」編集部でウィメンズファッションを担当後、「LEON」編集部にてメンズファッション、ライフスタイルを担当。2018年に独立し、現在はニューヨークを拠点に活動する。

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント