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「シアタープロダクツ」男性の服を女性に提案する意図は?

 シェフ、肉屋、工事現場の作業員。「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」2018年秋冬コレクションのショーに登場したのは、そんな仕事を連想させるような男性モデルたちだった。

 

 デザイナーの森田美和は「ニューヨークに行った時、レストランや道端など、働く男性の姿が魅力的に映った」ことから新作の2018-19年秋冬コレクションを着想したという。モデルもシルエット、カラーからもメンズブランドのコレクションを見ているようだったが、シアタープロダクツはウィメンズブランド。男性モデルが男性のサイズで着ており、限定はしないが基本はあくまでもウィメンズへの提案だという。

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 肉屋や料理人といった職業制服がベースのルックだけではない。スウェットの上下、アウトドアのパーカー、フィッシングベストが取り付けられたようなジャケットなど、趣味や男性の休日の装いを想像させるアイテムや、メンズならではの無造作な重ね着も目立った。アクセサリーは、削ぎ落としながらも印象に残るようなユニセックスのデザイン。バッグは大小2つが連なったデザインや、「SHOE POLISH CLOTH」のロゴ入り、コットンバッグ、シッピング袋を二つ折りにしたクラッチタイプなどがスタイリングされている。

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theaterproducts_bag.jpg なぜこれが女性への提案なのか?その意図について森田は、「女性のための服ではなく女性が自ら掴み取るような、男性の着ている服を『自分だったらどう着たいか』と思わせるような服の提案をしたかった」と説明する。あえて「安易に想像できないこと」が今回の挑戦であり、「ファッションの醍醐味」という考え。以前も2016年春夏コレクションでタフな女性のイメージを取り入れたが、今回は「男の世界」への憧れを強く打ち出した格好だ。

 性別や職業といったステレオタイプを強調しているように見えて、逆に固定観念を覆す試み。デザイナー兼シアタープロダクツ代表の武内昭は「ファッションはジェンダーを飛び越えることもできるし、あえて壁を作って楽しむこともできる」といい、その言葉を体現しているようなコレクションとなった。

■THEATRE PRODUCTS:2018-19年秋冬コレクション全ルック
■東京ファッションウィークの最新情報:特設サイト

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