
Image by: FASHIONSNAP
夏の終わり、アメリカ・ニューヨークで世界最高峰のテニスの祭典、全米オープンが開幕。グランドスラムを締めくくる同大会は、単なるスポーツイベントに留まりません。音楽やファッション、アートなど、さまざまなカルチャーが交差するニューヨークならではの熱狂が、街全体を包み込みます。
今回は、普段から友人とテニスを楽しんでいるというモデルの吉田沙世さんとともに、全米オープンに沸くニューヨークを現地取材。ギアやアパレルを通じてアスリートを支える「ウイルソン(Wilson)」の視点から、4日間にわたり体感した大会の魅力と、テニスカルチャーの広がりをレポートします。
DAY1:レジェンドたちの競演を堪能!

取材初日は、全米オープンの熱気をいち早く感じるべく、会場であるUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターへ。本戦開幕前の期間は「ファンウィーク」として無料開放されていて、オンライン上で事前登録を済ませれば、会場内を自由に歩きながら、各コートで行われる予選や練習を観戦できます。

到着後、まず向かったのは、大会期間限定でオープンしているウイルソンのポップアップストア。ここでしか手に入らない限定デザインのTシャツやキャップなどが並び、店頭には入場を待つファンの列ができていました。

2階には、ラケットのストリングを張り替えるストリンガーのスペースも設置。選手のプレーを陰で支える専門技術に触れられるのは、ギアに強みを持つウイルソンならではの魅力です。ラケットを単なる道具としてではなく、アスリートのパフォーマンスを支える重要な存在として捉えるブランドの姿勢が伝わってきます。

買い物を済ませたら、予選が行われているコートへ! この日は運良く、ウイルソン契約アスリートであり、日本を代表する錦織圭選手の試合を観戦することができました。

朝一番の試合だったこともあり、幸運にもコートを間近に見渡せる席を確保。対戦相手はオーストリア出身のセバスチャン・オフナー選手です。今年限りでの引退を表明している錦織選手を応援しようと、客席からは大きな声援が飛び交います。両者が1セットずつを奪って迎えた第3セット、コートに立つ姿をひと目見ようと集まったファンの期待に応えるかのように、錦織選手は力強いプレーを披露。見事勝利を収めました。
そのほかにも、ノバク・ジョコビッチ選手とアリーナ・サバレンカ選手、カルロス・アルカラス選手とセリーナ・ウィリアムズ選手による豪華ペアのミックスダブルスを観戦。現役トップ選手とテニス界を象徴するレジェンドが同じコートに立つ、全米オープンならではの華やかな時間です。

夜には、メインアリーナのアーサー・アッシュ・スタジアムで行われたロジャー・フェデラーのエキシビションイベント「Roger Federer: An Icon Returns to New York」へ。

この日の沙世さんは、アーガイル柄のポロシャツにAラインのスカートを組み合わせたクラシックなテニスコアスタイル。胸元のさりげないウイルソンロゴが映えます。
ロジャー・フェデラーといえば、全米オープンにおいて男子シングルスで唯一となる5連覇、40連勝という偉業を達成したレジェンド。今回のイベントは、フェデラーの国際テニス殿堂入りを記念したセレモニーを兼ねて開催されました。

フェデラーのかつての宿敵として知られるアンディ・ロディックとのエキシビションマッチを皮切りに、VOGUEのアナ・ウィンターがゲストとして登場。さらに、アンドレ・アガシとジョン・マッケンローを迎えたダブルスも行われ、満員のスタジアムは終始熱気に満ちていました。現役引退から4年が経過した今なお大会のレジェンドとして愛され続ける彼らを称える、特別な一夜となりました。
DAY2:トップアスリートに愛される最新ギアを体験

レジェンドたちの華やかな競演から一夜明けた2日目は、ギアを通してアスリートを支えるウイルソンの魅力を探るべく、最新ラケット「ディファイア(DEFYER)」の体験会へ。「挑戦的なデザイン(Defiant by design)」をコンセプトに掲げた新作は、常に限界へ挑み続けるプレイヤーのために開発されたモデル。スピン性能の再現性に着目し、アグレッシブなプレーを後押しします。アスリートの闘志を思わせる赤を基調としたデザインも印象的で、機能性と存在感を兼ね備えた一本です。


体験会には、2021年東京オリンピック男子シングルスで銀メダルに輝いたことでも知られるカレン・ハチャノフ選手がゲストとして来場。同選手は今大会で4年ぶりの4強入りを果たしました。
体験会の会場となったのは、マンハッタンの高級住宅街、サットンプレイスに位置する「タウンテニスクラブ(Town Tennis Club)」。ロジャー・フェデラーも現役時代に訪れたという、歴史と格式あるクラブです。会員以外は通常、立ち入ることのできないエクスクルーシブな空間で、ニューヨークの洗練されたテニス文化を肌で感じることができます。

クラブ内に併設されたギフトショップでは、ウイルソンのパフォーマンスアパレルを展示していました。
この日は、プロのテニスコーチによる指導のもと、沙世さんもラケットを手にして練習へ。普段からテニスに親しんでいる経験を活かし、構えた瞬間のフィーリングや、インパクト時の打球感の細やかな違いを繊細に確かめていきました。



「ラケットのトップ部分に重心があるので、遠心力を使って積極的に攻めていける感覚があります!」(沙世さん)。

この日は、ディファイアのカラーに合わせたコーディネート。全米オープンの開催を記念して発売されたNY テニスコレクションのドレスは、肌なじみのよい朱赤で、グリーンのコートにマッチします。
DAY 3:NYの街を横断するテニスカルチャー
ニューヨークのカラッとした気候にも少しずつ慣れてきた3日目。マンハッタン屈指のショッピングストリート・ソーホーにある、ウイルソンのフラッグシップストアを訪れました。

この日は、テニス向けのポロシャツをベースにしたトップスに、撥水加工を施した高機能なスラックスをコーディネート。フロントプリーツが、上品なスタイルを演出してくれます。
広々とした店内には、パフォーマンスギアからライフスタイルアパレルまで幅広い商品が並びます。壁打ちを楽しめるバッティングウォールや、ストリングの張り替えに対応するストリンガーも併設されており、買い物だけでなく、実際にプレーし、ギアをメンテナンスするところまで、このストアで完結。全米オープン期間中は、大会とのコラボレーションアパレルも販売していました。

さらにウイルソンは、全米オープン期間中、ニューヨーク各地のテニスコートを活用したコミュニティイベント「Ball Through the Boroughs」を開催。大会会場にとどまらず、地域のコートや人々とつながりながら、テニスの楽しさを広げていく取り組みです。

我々もイベントに参加するべく、会場の一つとして設けられたセントラルパークのテニスコートを訪れると、子どもから大人までが集まり、経験や技術のレベルを問わず、多様な人々が同じコートでボールを打ち合っていました。誰もが日常的に楽しめるカルチャーとして、この街に深く根付いていることを肌で感じる空間でした。
DAY 4:世界中からテニスファンが集結、開幕初戦の熱狂
取材最終日には、いよいよ本戦が開幕!予選を勝ち上がった選手が集まる初戦、この日は、会場内で2番目の規模を誇るルイ・アームストロング・スタジアムへ。女子シングルスの1回戦、イタリア出身のジャスミン・パオリーニ選手と、スロベニア出身のベロニカ・エルヤベク選手の対戦を観戦します。

選手がコートに入場した瞬間から、スタンドには両選手を応援する声が響きます。パオリーニ選手にとってはウィンブルドンでの足の負傷後、約7週間ぶりの復帰戦。対して、今回が本戦初出場となったエルヤベク選手。互いに譲らず、粘り強くラリーを続けるたび、観客席からは大きな歓声が上がります。テレビ中継では味わいにくいのが、この会場で感じる音と速度。ボールを打つ音、選手の足音、観客のどよめき。そのすべてが重なり合い、試合そのものをひとつのライブパフォーマンスへと変えていきます。

最終日は、白を基調にしたスポーティールックをまとって観戦しました。沙世さんの後ろにあるのは、会場のシンボルとして知られる地球儀のモニュメント「ユニスフィア(Unisphere)」。
試合を観戦した後は、ウイルソンと、ニューヨーク発のテニスカルチャー誌「ラケット(RACQUET)」、ジュエリーブランド「メジュリ(MEJURI)」によるトリプルコラボイベントへ。マンハッタンのウォーターフロントにあるコートを会場に、キャップやトートバッグなど、ここでしか手に入らないコラボアイテムがラインナップ。ファッションとともにテニスを楽しめる空間が広がっていました。



トリプルコラボによるキャップは落ち着いたピンクに「勝ちたい(I LIKE TO WIN)」というシンプルなロゴが際立ちます。
こうして、全米オープンをめぐる4日間の現地取材は終了。ニューヨークで体感したのは、大会の圧倒的な熱狂と、カルチャーとして街に根付くテニスの姿でした。トップ選手のプレーを支えるギアがあり、街のコートには世代を超えて楽しむ人々がいる。テニスが日常風景の一部として自然と溶け込んでいることを実感した充実の4日間でした。

最終更新日:
model: Sayo Yoshida, photography: Ashley Raymer | editing : Miki Harigae, project management : Miho Hamasaki (FASHIONSNAP)
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