創業70年を迎える「マックスマーラ(Max Mara)」が2月25日、2021年秋冬コレクションを発表した。1951年の創業から70年を迎える今季披露したのは、ブランドの原点に立ち返ったアニバーサリーコレクションだ。
イタリアのアクセントを効かせたブリティッシュスタイル――。コレクションの背景にあるのは、正統派でありながらエキセントリックさを併せ持つという、創業当初から続くテーマだ。1951年の創業当時、マックスマーラ創業者のアキーレ・マラモッティがイメージしたのは「地元の公証人や医師の妻」。志高く、地位向上に努め、人生に起こり得る様々なハプニングやイベントを冷静かつ有能に、そして意気揚々と誇らかに解決していくマックスマーラウーマンを描いてきた。
2021年秋冬コレクションでフィーチャーされたのは、ボリューミーなボンバー、複数のポケットがあしらわれた柔らかいアルパカ製の「ソーンプルーフ」ジャケット、創業年がデザインされたニットなど。マックスマーラを象徴するキャメルヘアーはダイヤモンドキルトジャケットや、近年人気を集めるテディコートなどに多用された。
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1951年にイタリアのレッジョ・エミリアで、アキーレ・マラモッティ(Achille Maramotti)が創業。アキーレは、曾祖母がオーダーメイドの高級婦人服店を経営し、母が洋裁学校を設立するなど、ファッションと密接な関係にある家系に生まれる。40代まで弁護士として働いた後に、コートを専門にしたファッション・ビジネスを構想。「男性用のコートを女性のためのアイコニックなアイテムに生まれ変わらせること」を使命に、イタリアのテーラリング技術とトレンドを融合させて、オートクチュールのようなコートを大量生産できるビジネスをスタートし、1959年にはマックスマーラの工場を設立。当時のイタリアに根付いていた「ファッションは手仕事によるもの」という認識を覆し、時代の先を行く女性たちに支持されている。
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