【連載:平成生まれの音と服】ゾンビーチャングと下北沢「フィルム」

 ローファイサウンドに、独特な歌詞を乗せて歌うニューウェーブ女性アーティスト「ゾンビーチャング(ZOMBIE-CHANG)」のメイリン(Meirin)は、トラック制作からパフォーマンスまで全てを一人で行うマルチな才能を持つ新アイコンだ。行きつけの服屋は下北沢のヴィンテージショップ「フィルム(FILM)」。モデルとしての活動も始めた彼女が最近気になることは?平成生まれ平成育ちの次世代アーティストとファッションを紐づける連載「平成生まれの音と服 vol.2」。

- まず初めに簡単に自己紹介から。

ゾンビーチャング(ZOMBIE-CHANG)のメイリンです。1994年12月生まれ、神奈川県横浜市出身です。

- 独特な歌詞と音楽に注目が集まっています。ゾンビーチャングの魅力は何だと思いますか?

ありがとうございます。魅力かわからないのですが、いつも水と油のように真反対のイメージのものを合わせるということを意識して曲作りをしています。例えば歌謡曲と電子音を組み合わせたら面白いんじゃないかなとか。あとは、自分の世界観を大切にしているので、自分フィルターを通せば「こうなる」というイメージが持てているのもいいのかも。自分フィルターにお湯を注いで、いろいろなコーヒー豆を抽出しているイメージです。

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- メイリンさんの音楽的なルーツは何かありますか?

ルーツについてはよく聞かれるんですけど、本当にないんですよね。ただ、もしルーツがあるとすれば、映画のサウンドトラックかな。音楽は自分から探しに行くというよりも出会いだと思っているので、映画が好きなので作品を観て挿入歌を好きになったりすることが多かったですね。

- 思い出に残ってるサウンドトラックをあげるなら?

ジェイソン・ライトマン監督の「ジュノ(JUNO)」のサウンドトラックが好きです。映画を見てキミヤ・ドーソン(Kimya Dawson)と彼がやっている男女フォーク・デュオ「ザ・モルディ・ピーチズ(The Moldy Peaches)」を知って、他の楽曲も含めて今でも聴いています。キミヤ・ドーソンは淡々と歌っている感じなんですけど、それがまた私にはグッとくるポイントで。本当に素敵です!artist-zombie-chang-20161215_019.jpg

- ゾンビーチャングはライブで販売するグッズも個性的です。こだわりは?

そう言ってもらえるのは嬉しいです。基本的には自分が欲しいものを作るようにしていて。ブリーフパンツは自分のサイズしか作らなかったので売れ残っちゃっているんですけどね(笑)。Tシャツに自分の顔をプリントしているのも、私が好きなバンドのグッズを買うなら顔写真が載ってるものが欲しいなと思ったからです。ロゴもいいですけど、アーティストの顔が「ドンッ」とプリントされている方が「これが好き!」という勢いが感じられる気がしませんか?物販も自分フィルターを大事にしていて、好きなように作らせてもらっています(笑)。

- よく行くショップは「フィルム(FILM)」ということですが、このショップの好きなところはどこですか?

もともと彼がよく通っていて3年前くらいに紹介してもらったんです。自分の好みのものばかり置いているので本当に大好きで、自宅の服は全部フィルムと言うほどに買いまくっています。昔は怖い女の人が描かれている靴とか少し変わったアイテムばかり買っていたので、相当やばいファッションだったと思います(笑)。家の近所だし夜遅くまでやっているので、犬の散歩がてらに寄ることも多いです。

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- 普段から古着を着ることが多いですか?

そうですね。昔から受け継がれているものは丈夫で素材が良いと思っているので、長く着れる気がするんです。あとは、ライブの時もオンオフを作らずに自然体でいたいのでステージ上でも私服の古着を着ることが多いですね。

- 長年大事にしているアイテムはありますか?

(右腕につけている)このエルメスの時計はお母さんからのお下がりでずっとつけてます。お母さんは仲が良くて、この間はメガネをお揃いで買いました(笑)。

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- 服選びのこだわりは?

オーバーサイズのものはあまり好きではなくて、ジャストサイズを選ぶことが多いです。寒がりなのでその方が風が入らないし、気持ち的に暖かい気がしています。あとは最近赤が好きで、気づけば赤系のアイテムが多くなっています。今日は赤いマニュキュアを塗ってきました。リップもシャネルとマックの赤を普段から愛用してます。

- ファッションで影響を受けた人は?

ファッションも映画の登場人物から影響を受けることが多いです。「ジュノ」もそうなんですけど、「エターナルサンシャイン(Eternal Sunshine)」でクレメンタイン・クルシェンスキー演じるケイト・ウィンスレット(Kate Winslet)に憧れて髪の毛をオレンジにしたこともありました。他にも、女優ドリュー・バリモアの長編映画監督デビュー作品「ローラーガールズ・ダイアリー」を観て、ローラースケートを始めてみたり。

- 結構、影響を受けやすいんですね。

実はそうなんです。人に脳をのっとられちゃう感じがするんですよね(笑)。だから自分フィルターが大事で、曲作りとかゾンビーチャングの世界観を作る上では人の考えがたくさん入れないよう意識しています。

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- 最近気になってることはありますか?

カメラです。ある写真家さんに「素晴らしい景色は身近にあるんだよ」と言われ、常に意識していないとダメだと思ってカメラを始めてみました。ヘアメイクの長坂賢さんがフィルムカメラを持っていて「いいな」と思て、私もフィルムカメラを買いました。ネットで注文したんですけどなかなか届かないから、待てずにフリマで1台購入しちゃって。いきなり2台持ちで撮影してます(笑)。

- 休日は何をしていますか?

最近はオーブンレンジを買ってもらったので、焼き菓子を作ったり料理をしてます。ミートパイとかオートミールクッキーを作るんですけど、歌いながら材料を混ぜたりしているとリラックスできるんですよね。

-料理が好きなんですね。

好きというより、昔から食事には気を使っていて。ちょっと神経質なくらい(笑)。人の体は口から入るもので出来ていると思っているので、もっと食事について研究したいと思っています。

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- 最後に今後の目標を教えてください。

最終的には全部に自信が持てるようになりたいです。料理だったらいろんなメニューを考案できるようになりたいし、写真だったら「撮って」って言われるようになりたいな。

- それは音楽もですよね?

もちろん。ミュージシャンとしての目標は武道館ですかね(笑)?あとは、イギリスが大好きなのでヨーロッパツアーをやりたいです。

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