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世界への扉を開くファッション業界の若手支援コンテスト 〜海外編〜

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ファッションデザイナーとして活躍することを夢見る、若手デザイナーのあなたへ――。世界へ羽ばたくことを目指すなら、若手支援を目的とするコンテストへ応募してみるのもいいかもしれません。ここでは、アワードやプライズと呼ばれる世界的タイトルを5つご紹介。驚く大賞賞金が用意されているプライズや、ユニークなサポートが受けられるアワードまで、今後、世界で活躍したいなら知っておきたいものを抜粋してお届けします。

60年以上の歴史を誇る権威のあるコンテスト
「International Woolmark Prize」
(インターナショナル・ウールマーク・プライズ)

International Woolmark Prizeは、現在開催されているコンテストの中ではかなり歴史が古く、1953年から開催されています。かつて、無名だったイヴ・サン・ローランやカール・ラガーフェルドは、このコンテストから頭角を現し始めました。

もともとはウールの美しさを海外のファッションデザイナーや小売店、消費者に広めようと創設したもので、旧IWS(International Wool Secretariat国際羊毛事務局)が運営。現在では、メンズウェア部門とウィメンズ部門、それから、ウールを活用した最も革新的で独創的製作を行った人、ブランドに贈られるイノベーション・アワードなどが用意されています。ウールという限られた素材に着目したコンテストですが、その可能性に世界中からの注目が集まっています。

賞金・報酬は、メンズとウィメンズ部門の優勝者に20万豪ドル(約1,600万円)、イノベーション・アワードの優勝者に10万豪ドル(約820万円相当)が贈られます。

2018年に日本人初のグランプリ受賞者が誕生し話題に!
「LVMH Prize for Young Designers」
(LVMH ヤング・ファッションデザイナー・プライズ)

LVMH Prize for Young Designersは、ルイ・ヴィトン財団が2014年から主催しているコンテスト。毎年2月上旬頃に募集が開始され、5月中旬に受賞者が発表されます。

新人デザイナー大賞の賞金は30万ユーロ(約3,970万円)とスケールが大きいのが特徴。また、賞金に加えて12ヶ月間の支援を受けることが可能です。その内容は、著作権や生産、流通、コミュニケーションやマーケティングなど、多岐にわたり、新人デザイナーが必要とするサポートが全面的に受けられます。

ただし、参加条件には、"for Young Designers"とタイトルにあるように、40歳以下という年齢制限があります。また、コレクションの発表経験が2シーズン以上ある人が対象です。

審査員は、LVMHの代表的なデザイナー、アーティスト、ディレクターたちが名を連ねており、ロエベのジョナサン・アンダーソンやディオールのマリア・グラツィア・キウリ、ルイ・ヴィトンのニコラ・ジェスキエールや、ケンゾーのウンベルト・レオンとキャロル・リムなど、そうそうたるメンバーばかりです。

2018年には、doublet(ダブレット)を手掛けるデザイナー井野将之が日本人として初めてとなるグランプリを受賞し、大きな話題となりました。

国際的デザイナーへの登竜門的存在
「The Fashion Awards」(ザ・ファッション・アワード)

The Fashion Awardsは、新進気鋭デザイナーたちの登竜門的存在のコンテストで、1984年から開催。世界的にも権威のある賞の一つに数えられ、気鋭デザイナー支援やファッション教育のための資金調達を目的に実施されています。

同コンテストは、その1年で最も英国のファッション界に貢献した人に贈られるもので、過去にはJ.Wアンダーソンやステラマッカトニーなど、グローバルに活躍する有名デザイナーたちが受賞しています。2017年度には、デザイナー・オブ・ザ・イヤーにカルバン・クラインのラフ・シモンズが選ばれました。

日本人の受賞に期待が集まるフランスの権威ある賞
ANDAM Fashion Award(ANDAM ファッション・アワード)

ANDAM Fashion Awardは、フランスの若手デザイナーを支援する目的でフランス国立モード芸術開発協会が主催しているコンテスト。ヨーロッパではその賞金額でも注目されており、大賞金額は25万ユーロ(約3,300万円)。LVMH Prize for Young Designersの賞金を下回りますが、ANDAM Fashion Awardは副賞が充実しているのも特徴です。過去には1万ユーロ(約130万円相当)のスワロフスキー社のクリスタルが贈られたり、ケリング社のCEOフランソワ=ヘンリ・ピノーによる1年間のチュートリアルを実施したりするなど、若手デザイナーを支援するための企画が実施されてきました。

同コンテストは1989年から開催されており、The Fashion Awardと同時期のスタート。大賞以外にも、クリエイティブ・レーベル・プライズ(賞金10万ユーロ)やアクセサリー・プライズ(5万ユーロ)、イノベーション・プライズ(3万ユーロ)など、3部門が用意され、賞金総額はヨーロッパでもトップレベルです。

審査員も豪華な顔ぶれで、イヴ・サンローランの社長兼CEOフランチェスカ・ベレッティーニや、エルメス・インターナショナル社長のギョーム・ドゥ・セーヌなど20名以上。ファッション界をリードするブランドのCEOや代表らが審査員を務めます。

2015年度ではアンリアレンジ(ANREALAGE)の森永邦彦が、2018年度には、ファセッタズム(FACETASM)の落合宏理がファイナリストにノミネートされ、日本人の受賞に注目が集まっている賞の一つです。

受賞すれば H&Mで販売も。世界デビュー一番の近道
H&M Design Award(H&M デザイン・アワード)

これから世界へ羽ばたきたいと考える若手デザイナーたちに、ぜひ、注目していただきたいのがH&M Design Awardです。賞金5万ユーロ(約660万円)という賞金額以上に魅力なのが「H&Mでの販売権利が贈呈される」という点。

同コンテストを受賞したデザイナーには、H&Mのデザインチームと作品の商品化に取り組め、全世界のH&Mストアで販売することができます。

同コンテストは2012年から始まったものですが、2018年度には、世界の17のファッションスクールから総勢550名以上が応募。国内では、2015年に文化服装学院、文化ファッション大学院大学(BFGU)、バンタンデザイン研究所の3校も選出されており、アジア勢の受賞にも期待が高まっています。

2018年度の優勝者ステファン・クックは、受賞当時25歳です。その他の世界的なプライズやアワードでは、すでにコレクションを発表していることなどが条件となることも多く、20代なかばでの受賞は簡単ではありません。このアワードは、ファッションデザインを学ぶ学生たちにとって、世界デビューを果たすことのできる一番の近道となるかもしれません。

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