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再販のたびに完売、元OLが手掛けるD2Cのノンワイヤーブラ「24hブラ」とは

24hブラ

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再販のたびに完売、元OLが手掛けるD2Cのノンワイヤーブラ「24hブラ」とは

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【2020年10月3日続報】午前11時に発売したF・Gカップ向けの新サイズは、およそ30分で全色が完売した。

 ノンワイヤーブラ「24hブラ」が再販売の度に完売が続き、注目を集めている。同商品を展開する「ベルマカロン(BELLE MACARON)」は日本初のノンワイヤーブラ専門のD2Cブランドとしてデビューし、販売開始から3年目を迎える今期は年商1億円規模を見込む。創業者の小島未紅(こじまみく)氏はもともとIT起業でシステムエンジニアとして働いていたといい、ファッションやランジェリー業界は未経験。ブランドを立ち上げた経緯や開発背景、新商品の販売計画など今後の展開について聞いた。

 24hブラは、ワイヤー入りのブラジャーと同レベルのホールド力を備えながら「一日中快適な着け心地」を実現。小島氏がITエンジニア時代にワイヤーの締め付けに悩まされたことが製品誕生のきっかけになったという。

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 日本のノンワイヤーブラ市場は「ユニクロ(UNIQLO)」のブラトップが大きなシェアを占めているが、ブラトップを機にノンワイヤーブラの存在が広く知られ、ニーズが高まったことは小島氏にとっては"追い風"となった。アパレルと違いランジェリーはサイズが小さいため在庫を多く持てるほか、ノンワイヤーブラはワイヤー入りのブラにはないM・LというTシャツ感覚で選べるシンプルなサイズ展開で試着の必要がなく、ECと相性が良い。ノンワイヤーブラ市場にはなかった「女性らしいデザイン」を打ち出し、一定数のニーズを獲得できれば、ビジネスとして成功できると確信したという。

 当時24歳の小島氏はランジェリーと経営の世界は未経験。会社員として働きながらサンプルを開発する二足のわらじを履き、2年以上の年月を開発に費やした。製品開発では、胸元のVカットのブラジャーらしさを残したディテールや、高いホールド力を持ち谷間も作れるパワーネット、バストの形に合わせたアンダー部分の微妙なカーブなど、それまでになかったノンワイヤーブラの要素を詰め込みクオリティを徹底。旅行で持ち運びしやすいよう、小さく折りたたんでも型崩れしないようにした。小島氏によると、2年以上同商品を使い続けても新品と同様のクオリティを維持できているという。日本の有名ブランドでランジェリーのデザインを手掛けていたデザイナーからの協力を得ていることから、デザイン設計には「大手企業にも負けていない」と強い自信を示している。

横流れを防止するパワーネット。ノンワイヤーブラでは難しいとされていた谷間もつくれるという。

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 生産体制については当初、海外の工場での生産を考えていたが、納得するクオリティに仕上がらなかったため、生地から製造まで国内産に統一し、職人が1枚ずつ縫い上げている。「複雑な設計なので日本の技術ではないと作れないレベル。熟練の職人だからこそ理解していただけた」。従来であれば1万円以上の価格設定が妥当だというが、D2Cで中間業者へのマージンが発生しないため1枚6800円(税・送料込)という価格を実現した。

 2018年11月の販売開始以降、デザインの可愛さや着心地がSNSで話題となり品薄状態が続き、年間では累計1万〜1万5000枚ほど売れているという。特に今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅時間が増えたことから快適に過ごせるノンワイヤーブラが各社で売り上げが伸びており、ベルマカロンでも5月〜9月の5ヶ月間はコロナが追い風となり前年同期比で3.5倍の伸び率を記録。今年7月の新色発売時には販売開始からわずか3分で完売した。

 客層は20代から50代まで幅広く、通常使いのほかに授乳ブラとしてのニーズもあるという。ファンとは小島氏自身がSNSを活用して積極的にコミュニケーションを取り続けており、ファンからの意見は商品の企画開発にも活かしている。コミュニケーションはデジタルを介するため、返信文は機械的にならないように親しみやすさを心がけているという。

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 10月3日11時からは、以前から発売の要望があったというF・Gカップ向けの新しいサイズを販売する。ノンワイヤーで大きな胸を支えるために、従来のサイズで使用している素材やパターンを変え、開発に1年以上を費やしたという。11〜12月ごろには生理にまつわる新商品、そして2021年春夏シーズンにはレース以外の生地を使ったシリーズを展開する計画で、24hブラを軸としながらプロダクトを積極的に拡充する方針。今期(2021年4月期)の売上高は8000万〜1億円の着地を見込む。

 売上規模は5年以内に10億円を目指しており、新ブランドの立ち上げも構想する。「ベルマカロンは自分の悩みから始まったブランドなので、同じ女性でOL時代の経験も活かしながら、ランジェリー以外にも女性のライフスタイルや悩みに寄り添うアイテムを作っていきたい」。廃業が増えている国内のレースや縫製などの工場が持つ技術や産業の維持にも貢献したい考えだ。

小島未紅氏

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■BELLE MACARON:公式オンラインストア

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