展示会の様子
Image by: FASHIONSNAP
アダストリアが、「ニコアンド(niko and ...)」のオリジナルレーベル「ヌメラルズ(NUMERALS)」の2021年春シーズンの新作を展示会で披露した。同社はコロナ禍の生活様式の変化からスポーツやウェルネス分野の強化を進める考えで、アクティブウェアを展開してきたヌメラルズを本格始動。これまでユニセックス商品のみ打ち出してきたが、初めてウィメンズ専用商品を開発し、顧客層拡大を目指しながらブランドとしての活動を強化していくという。
ヌメラルズはニコアンドのユニセックスラインとして2015年11月にデビュー。デイリーウェアを打ち出すアーバンラインと、ランニングやヨガなどのフィットネスに適したスポーツラインの2つを軸に、機能性とデザイン性を備えたアクティブウェアを都市生活者に向けて展開している。これまではニコアンド店舗の一角に売り場を設ける規模感で運営してきたが、今シーズンを本格始動と位置付け、型数は50〜60型と前シーズンの2倍に増やした。ブランドのチーム体制も強化し、コンテンツやクリエイティブ向上を目的に雑誌「走るひと」などを手掛けるhashiruhito productionの上田唯人氏を新たに迎えた。
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ウィメンズ商品の開発では、ドロップショルダーのロゴ入りスウェットやシアージャケット、タイツなど10型をラインナップ。これまで打ち出してきたユニセックス商品はメンズ寄りのデザインだったことから女性の顧客層拡大を目的に専用商品を企画し、自社EC「ドットエスティ(.st)」での販売は滑り出しが好調だという。ウィメンズ商品のほか、異業種とのコラボレーションにも力を入れていく方針で、今季はフットボールブランド「アンブロ(umbro)」とのコラボ商品を展開している。
年間の目標売上高は3.5億〜5億円規模。将来的にはニコアンドからの独立を目指し、単独店の出店も視野に入れている。ブランド担当者は「ショッピングセンターはカジュアル衣料品が中心で、アスレジャーの業態が少ないので先行して打ち出していきたい」とコメント。Tシャツは3900〜4900円、アウターは1万円以下とニコアンドと同等の価格帯も強みになるとしている。現在の顧客層は20〜30代の男性が中心だが、女性のほかに40〜50代も取り込んでいく考えだ。
本格始動に伴い、ブランドロゴとステートメントを刷新。これまではボールドのサンセリフ体のデザイン1種を使用していたが、ラインごとにデザインを変更し、アーバンラインでは従来ロゴよりもやや細字のフォントを、スポーツラインでは一角に丸みを持たせたスポーティーな小文字のフォントをそれぞれ採用した。ステートメントは「For Urban Athrletics. 都市というアスレチックフィールドに生きる人たちへ」とし、ルックやイメージムービーで表現していく。
TOKYO BASEもアスレジャー強化へ
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■ヌメラルズ:2021年春シーズン特設ページ
展示会の様子
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