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伊勢丹新宿店が新宿区で障がいを持つ人の就労や社会との接点を創出する団体「しんじゅQuality(新宿区障害者福祉事務所ネットワーク)」による都市養蜂プロジェクトと協業し、同店の関連ビル屋上で「MIEL ISETAN SHINJUKU」を今年3月から実施している。環境への配慮や障がい者の雇用創出といったSDGsの観点から長期的に取り組む予定。6月に行った初の採蜜では約100kgを得ることができ、9月15日からはそのハチミツを使った食品を販売する。
しんじゅQualityによる都市養蜂プロジェクトは約3年前に始まり、障がい者の社会的な立場の確立やミツバチの生息地を守り都市の生態系を保持することなどを目的に展開。伊勢丹新宿店は活動に共感し、これまで店舗に導入するブランドと共に、同プロジェクトで作られたハチミツを使った食品を提供。その取り組みを経て、新宿御苑や代々木公園といった緑地に近い好立地だったこともあり、「MIEL ISETAN SHINJUKU」をスタートさせた。しんじゅQualityの徳堂泰作会長は「伊勢丹新宿店の参加により我々の活動の認知を広めることができ、より多くのブランドが参加してくれるのはありがたい。商品を購入する人が増えれば障がいを持つ方々のモチベーションや賃金も上がるため、一般消費者にはこうした商品を買う意義をもっと知ってもらいたい」と協業による可能性を語った。
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協業に際し、伊勢丹新宿店の関連ビル屋上に5つの巣箱を設置。採蜜時期の目安は5〜8月で、時期によってミツバチが様々な植物から蜜を運んでくるため味の変化を楽しめる。来年以降は一般客向けに採蜜体験会を開催することも検討している。
「MIEL ISETAN SHINJUKU」は、今年約20ブランドでスタート予定。和菓子メーカーの文明堂、石舟庵、洋菓子のパティスリーカメリア銀座などが参加し、ハチミツの風味と優しい甘みを活かしたスイーツを中心に取り揃える。協業に携わる伊勢丹新宿店の担当者は「ハチミツを蝋燭や石鹸など食品以外にも活用できないか模索中。今後はブランドだけではなく消費者の方々にもプロジェクトの意義を発信していきたい」とプロジェクトの長期運用を見据えた。
■MIEL ISETAN SHINJUKU:特設サイト
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