「Kirei 肌 AI」によるツヤ・光沢解析結果
Image by: 花王
花王が、AI技術のディープラーニングを用いて肌の質感を可視化する「肌評価 AI」に、ヒトの感性を学習させ、肌の精緻な解析とヒトの視点、判断力を加えた「Kirei 肌 AI」を開発した。評価の難しい肌のツヤ感の特徴も精緻に表現する。
同社は今年1月に、顔画像から切り出した小領域肌画像「肌パッチ」から肌状態のわずかな質感の違いを識別する「肌評価AI」を開発。その上で今回、より的確に肌の印象を評価するために「その肌を見て、ヒトはどう感じるか」というヒトの視点の学習が必要と考慮。ヒトの視点が非常に重要な肌質感のひとつである光沢を表す「ツヤ」には、好ましくない光沢である「テカリ」があり、美しい光沢である「ツヤ」と区別される。さらに、こうした「ツヤではない」と判断できるのは、肌の印象を的確に捉えられるヒトの目の特徴だとし、ヒトの視点を持たせるために、同社の目視評価の訓練を積んだ「専門判定者」の判断を、既存の「肌評価 AI」に学習させることを考案。20〜39歳の日本人女性83人の顔画像から切り出された肌パッチ画像群9306枚、およびその画像に対する専門判定者の目視評価結果を使用し、「ツヤ」、「透明感」、「肌表面のなめらかさ」など肌の色や質感に関する10項目を学習させた。結果、同10項目について相関係数0.7前後の精度で専門判定者の目視評価の予測が可能なAIの構築に成功。既存の「肌評価AI」にヒトの感性が反映された10の目視評価を加えた、計16項目の肌印象評価が可能な「Kirei 肌 AI」が誕生した。同技術は、今後の製品開発や顧客カウンセリングの充実に活用していくという。
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「Kirei 肌 AI」によるツヤ・光沢解析結果
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開発したAI技術「Kirei 肌 AI」
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