オカモトレイジ
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Image by: FASHIONSNAP

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【2021年ベストバイ】オカモトレイジ(OKAMOTO’S)が買って良かったモノ

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 今年のお買い物を振り返る「2021年ベストバイ」。13人目は、ロックバンド「OKAMOTO'S」のオカモトレイジさん。OKAMOTO'Sとして活動をする一方、エキシビジョンマッチイベント「YAGI」のキュレーションも手掛けています。自分らしさを追求したスタイルでファッションラバーからも注目を集めているレイジさんは、自分のことを「『トレンドセッター』ではなくて『トレンドキーパー』」と分析。そんな"トレンドキーパー"であるレイジさんが選ぶ2021年に買って良かったモノ10点。

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Ed Curtis「bean bags」

Ed Curtis バッグ
Ed Curtis バッグ

F:エド・カーティス(Ed Curtis)は「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」でインターンとして働いていたそうです。彼自身はデザイナーというよりも、服という媒体を使って作品を発表しているアーティストという印象があります。

レイジ:そうですね。服を購入すると、エド・カーティスの作品の切れ端と思われるものを緩衝材にして送ってくれるんですよ。

オカモトレイジ 
オカモトレイジ 

F:エド・カーティスはどのような経緯で知ったんですか?

レイジ:たまたまインスタグラムで見つけました。たしか「newportnorthfaces」というインディーズブランドばかりを投稿しているアカウントで見つけた気がします。

F:アカウント名も「おさるのジョージ(George Curious)」……(笑)。匿名アカウントですね。

レイジ:物撮りも統一されているし、中の人が購入して勝手に投稿しているのかも。フォロワーが3桁しかないブランドも取り上げたりしていて面白い。

F:エド・カーティスのアイテムはバッグ以外にも持っていますか?

レイジ:セカンドスキントップス2着と、ワイドパンツを1本。オンラインで買うものは全部そうだと思うんですけど、基本的に買ってみないと良いか悪いかもわからないので、気になったらとりあえず買っちゃいます。

F:実店舗よりもオンラインで購入することの方が多い?

レイジ:そうですね。どこかのお店が取り扱っている誰でも買えるものにあまり魅力を感じなくて。海外ブランドで日本にシッピングしていないモノの方が欲しいと思うことが多いです。気になったブランドの公式インスタグラムに「PayPalで支払うから送ってくれ」とDMでお願いすれば例外なく返事もくれるし、アイテムも送ってくれますよ。

F:ベストバイに選ばれたこのバッグを使ってみての感想は?

レイジ:最近ミニバッグが流行っていますが「小さすぎて何を入れるんだろう」とずっと思っていたんです。でもこれを買ってみて「結構なんでも入るな」ということに気が付きました。

F:マチ幅もしっかりありますね。バッグに求めるのは機能性ですか?

レイジ:元々は容量ですね。特に予定もないのにPCを持ち歩いたりしていたし。でも5年くらい前に「使わねえな」と気が付いて(笑)。それからどんどん持ち物を削ぎ落として、必要最低限のもので出歩くようになりました。

F:バッグの中身をみてもいいですか?

レイジ:いいですよ。貰い物のティファニーの袋の中には眼鏡拭きや耳掻き、フィルムカメラやカメラ用の電池を入れたり。あとはiPhone用の魚眼レンズも入っています。元々は携帯ケースだったんですけど、携帯を変えたタイミングでサイズが合わなくなってしまって。必要なところだけ折って使っています。

F:レイジさんのインスタグラムフィード投稿で、バッグの中からカラースプレーを出してソフトクリームにかけている動画がありましたが……。

レイジ:たまたま今もありますよ(笑)。わりと持ち歩いてます。

島忠ホームズで買ったミニポーチ

島忠ホームズで買ったミニポーチ
島忠ホームズで買ったミニポーチ

レイジ:これはDJをするときに必要なものをまとめて入れています。USBとイヤホン、延長コードがちょうど全部入るサイズ感なんですが、このサイズのポーチってなかなか見かけないんですよ。あと、このポーチの何が良いってカラビナが付いているので、ベルト穴に引っ掛けておくことができる。イベント中、常に肌身離さず持ち歩けるので出番前にバタバタしなくて済むので重宝しています。

F:ヘッドホンではなく、イヤホンでプレイされるんですね。

レイジ:ヘッドホンもあれば使うけど、かさばるから持ち運ぶのがイヤで。

F:韓国発のコスメや雑貨を彷彿とさせるようなファンシーなカラーリングですがどこで購入されたんですか?

レイジ:店舗は忘れてしまったんですが、たしか島忠ホームズで買いました。女子小学生がヘアピンとかを買うような場所に置いてあって。女児服のデザインってかっこいいですよね。USラッパーも女児服みたいなものを着るようになってきているし。このポーチに関しては「RHYTHMICAL music」って書いてあるし、DJセットにぴったりですよ。

F:よく見たらスニーカーに100いいねも付いてますね(笑)。

レイジ:インスタグラムで100いいね付いたら地元じゃスターですよ!(笑)

F:レイジさんはレコードではなくUSBに入れた曲でDJをされるそうですね。「USB DJ」歴はどれくらいですか?

レイジ:4年くらいだと思います。元々は10年ほどレコードでやっていました。

F:レイジさんの思う「レコードDJ」と「USB DJ」の違いは?

レイジ:USBは選曲にキリがないので、レコードの方が楽ですね。それにレコードはデジタル音源と比べて、周波数帯域が広いとされているので、選曲の良し悪しに関係なく盛り上げることができると思っています。USBは選曲に迷いが生じるので難しいですけど、その分楽しいですよ。

Dwiky KAのアート作品

Dwiky KAのアート作品
Dwiky KAのアート作品

レイジ:厚いキャンバス生地にシルクプリントを施した作品です。木枠がないんですが、「仰々しく飾る」ということをしなくてもいいアートの形って新しいなと思ったんですよね。

F:こちらを購入した決め手は?

レイジ:他の作品はサイケデリックでパンキッシュな印象だったんですけど、これだけ独特だったんですよ。ドゥイキーは楳図かずお先生が好きらしく、日本文化にかなり影響を受けているそうです。お化けや宇宙人がいる教室に1人佇んでいる人間がドゥイキー本人を表しているらしくて、周りの化け物が彼に向かって色々言ってくるんだけど全部無視している状況を描いたそうです。

F:ドゥイキー・KAはインドネシア出身のアーティストです。今年は渋谷PARCOで個展を開催しましたが、個展のメインヴィジュアルにはレイジさんも写っていましたね。出会いのきっかけは?

レイジ:俺が主催しているイベント「YAGI」を渋谷PARCOのグランドオープンに合わせて開催した時に、フライヤーに使うイラストの作成をお願いしたことから始まりました。

アイナ・ジ・エンド オカモトレイジ

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F:共通の知り合いを通して、とかですか?

レイジ:いや、たまたまインスタで見つけてオファーしました。最初は何の繋がりもなくて、しかも予算が全然ないという条件だったにもかかわらず快く引き受けてくれて。だから「東京で何かをするときは全面的にサポートする」と約束してたんです。その後、ドゥイーキーが「ヴァンズ(VANS)」とコラボシューズを出すタイミングで行われた東京の個展を少しだけお手伝いしました。本人はコロナ禍もあってタイミングが合わず、来日は叶わなかったんですけどね。

F:「何か面白いことをやりたい」と思っている人同士は惹かれ合うんだな、と今の話を聞いて思いました。エド・カーティスのバッグもそうですが、インスタグラムで海外の人と交流をするときは英語ですよね?

レイジ:もちろん英語です。俺は全然英語が喋れないんですけど、韓国の「ネイバー(NAVER)」が提供している「パパゴ(papago)」という翻訳アプリを駆使してコミュニケーションを取っています。パパゴはすごいですよ、英語がペラペラの友人にも「めっちゃ自然だね」って褒められる。もちろん英語の勉強も大事ですが、海外の友達を作りたかったら翻訳アプリの使い方を学ぶのが1番手っ取り早いかな、とは思います。

GRILLZ JEWELZ グリルズ

GRILLZ JEWELZ グリルズ
GRILLZ JEWELZ グリルズ

レイジ:グリルズ自体には高校生くらいからずっと興味があったんですよ。ディー・オー(D.O)やユウ・ザ・ロック(YOU THE ROCK★)が着けているのをみて「日本でもやっている人っているんだ」と思いましたね。3、4年前に友人がグリルズを着用していて「俺も作りたいから作れるところに連れてって」とお願いしたのがきっかけです。

F:グリルズを作るのはいつも同じ場所ですか?

レイジ:そうですね。「グリルズ ジュエルズ(GRILLZ JEWELZ)」というお店でいつもオーダーしています。

F:最初に作ったのはどれですか?

レイジ:この歯をシルバーフレームで囲っているやつですね。

F:いくらでオーダーできるんですか?

レイジ:これはシルバーフレームだからグラム数が軽いので、上下で3万円いかないくらいだったかと。

F:グラム換算なんですね。

レイジ:そうそう。ジルコニア素材を使ったり、犬歯に1つだけ着けるとかだったら1万円でお釣りがくるくらいで作れると思います。「グリルズはめっちゃ高い」と思われがちなんですが意外とお手頃なんですよ。下手すれば指輪よりも金属の使用グラムは少ないので。

F:どんな時に着けることが多いですか?

レイジ:アクセサリー感覚で、気分に合わせて着けていますよ。常に持ち歩いておいて「今日はラッパーが多いから着けとくか」ってトイレに行って装着したりもします(笑)。俺は歯並びがいい方だから付けっぱなしでも痛くならないけど、最初は痛みや違和感が気になる人も多いみたいですね。

F:一番のお気に入りは?

レイジ:難しいな……。上下バラしたら15個くらいあるから。これはドゥイキーの作品をオマージュして作りました。彼自身、歯並びが悪くてずっと矯正していたらしくて。

F:作品で表現されている「矯正器具の顔」のニュアンスまで、作品をそのまま再現していますね。

レイジ:すごいですよね。CADデータを組んで形を作っているから、作風がリアルに立体造形として表現されているんですよ。完成したとき感動しました。

 あと、この錆びたグリルズは世界的にバズったんですよ。

F:グリルズは、歯を装飾するものなのでキラキラさせるのが定石ですよね。それを考えると、"錆"というのはかなりグリルズの常識から外れているように思います。

レイジ:グリルズ ジュエルズと松本ツキ板工業の初コラボグリルズです。

F:「ツキ板工業」というくらいなので、元々は家具屋さん?

レイジ:そうです。基本的には普通の家具を作っている業者なんですけど「錆加工」の特許を持っていて。

 どうして俺が松本ツキ板工業を知っているのかというと、松本ツキ板工業は家族経営をされていて、兄がプレス、弟が工場長を担当しているんですが、お兄ちゃんが俺の父親のレイブ仲間だったんですよ。俺が5歳くらいの時から遊んでもらっていた本当に面倒見のいいお兄ちゃんだったんですが、当時は「実家が家具屋」だなんてことをまったく知らなくて、大人になってから家業や錆加工のことを知ったんです。

※レイブ:ダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティー。毎週決まった場所で行われるクラブイベントとは異なり、屋外や特別な会場で行われる。

F:そこからどのようにして「錆加工」と「グリルズ」が結びついたのでしょうか?

レイジ:よくよく聞くと、松本ツキ板工業は木の食器なども作っていて。木の食器って水につけっぱなしだと曲がったり割れたりしちゃうと思うんですけど、木に水が染み込まないようにする塗装技術がある、と。それを聞いて「その塗装技術さえ施せば、グリルズに錆加工をして口の中に入れて大丈夫なのでは?」と思いついたんですよ。ただ、お互いにプライドを持って職人をやっているので「俺が勝手にオーダーするのは失礼だな」と思って。グリルズ ジュエルズの方に松本ツキ板工業を紹介したら「是非やりたい!」と言ってくださったんです。

F:エイサップバリ(A$AP Bari)も同じもの着けていましたよね。レイジさんは基本的にみんながまだやっていないことや、持っていないものを身につけていたいという気持ちが強い?

レイジ:どちらかといえば「新しいもので勝負したい」という気持ちがあるのかも。お金さえあれば作れるものにはあまり興味がないというか。「錆びているグリルズ」はお金を持っている人にはない発想だと思っているし、その発想は「1000万円出して買うよ」という価値になり得るじゃないですか。

F:レイジさんは新しいものを見つけるのが早いですが、それを発信するのも早いですよね。

レイジ:そうですね、「シェアの精神」はかなりあるかも。自分でアイデアを温めていても1人じゃ実行できないし、温めすぎると基本的には誰かが同じことを思いついて先を越される。「温存ってまじで意味がないな」と常日頃思っていますね。

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