日本ロレアルがベタつき感を抑え、肌の上で均一な紫外線防御膜を形成する新たな日焼け止めフォーミュラを開発した。このフォーミュラは、ロレアルグループブランド「ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay)」の化粧下地「UVイディア XL プロテクショントーンアップ クリア」に応用している。
新フォーミュラは、日焼け止め製品特有の伸びの悪い感触や油っぽさ、肌のテカリなどの使用感を払拭。紫外線に対する防御力や製品の安全性だけでなく、化粧品としての効果や使い心地にこだわった設計を採用した。光を反射する無色の球状の粒子と板状の粒子を添加し、自然なトーンアップ効果も期待できる。
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保湿性に優れた多糖類のイヌリンをベースに、親油性のラウリル鎖を付加したイヌリン誘導体「ラウリルカルバミン酸イヌリン(以下、NUTEC®SL1)」を用いることで、製品の機能はそのままに軽くてベタつかない化粧膜を肌の上に形成。フォーミュラとして安定した軽くてみずみずしい使用感の水中油型エマルジョンを開発した。この技術を応用した処方は、国際で8件、日本で2件の特許を取得、加えて日本で2件が申請中という。
また、INUTEC®SL1の原料は植物のチコリやココナツを使用し、サステナブルな素材で開発。ロレアルは、サスティナビリティプログラム「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の取り組みとして、「2030年までに全製品フォーミュラに使用する原料の95%以上を生物由来、鉱物由来、リサイクルプロセスからの物にする」とのコミットメントに合致した化粧品素材となっている。
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ロレアル公式サイトより
INUTEC®SL1の構造とそれを用いたエマルションのイメージ図
INUTEC®SL1を用いたフォーミュラと既存のフォーミュラのべたつき測定結果
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