マッシュスタイルラボが、新規客層の取り込みを目指し、メンズブランドの展開を強化している。「ジェラート ピケ オム(GELATO PIQUE HOMME)」や「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」、今年3月にデビューした「アウール(AOURE)」といったメンズアイテムを扱う3ブランドを集めた初の展示会を開催。メンズブランドの業績ははいずれも堅調に推移しているという。
マッシュグループは、コロナ禍で業績を落とすアパレル企業が多い中、2021年8月期の連結決算で前期比18%増となる売上高899億円を計上し、増収を達成。マッシュスタイルラボの主要ブランドである「ジェラート ピケ(gelato pique)」が売上を牽引した。同社のメンズ新規事業チーフプレスを務める和田隼氏は、「コロナ禍でおうち時間が増えたことが、元々ルームウェアを手掛けていたジェラート ピケなどのブランドに追い風になった」と分析する。
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その中で同グループは、新たな客層にアプローチし、企業規模を更に拡大するためにメンズ分野を強化。戦略の一環としてアウールを立ち上げた。現在、アウール、ジェラート ピケ オムといったメンズブランドの業績は目標通り堅調に推移しており、ジェイアール名古屋タカシマヤで開催しているアウールのポップアップストアでは、当初の予定の半分の期間で予算を達成したという。和田氏は、メンズブランドの業績について「需要にマッチしたアイテム作りと価格設定が好調の要因となっている」と語る。
メンズブランドについては「どのブランドも良いモノ作りをしている」と自信を覗かせる一方で、課題として圧倒的な認知度不足を挙げる。「現状ではウィメンズブランドほどの知名度がない」と分析しており、ポップアップストアなどの取り組みを通じて認知度の拡大を図る。
マッシュグループは、ジェラート ピケ オムを年商50億円のブランドにすることを目標に掲げている。同ブランドは、現状ギフトとしての購入が売上の大部分を占めているが、今後は男性が自分のために買いたくなるようなブランドに変えていくという。また、デビューしたばかりのアウールも年商50億円が目標となる。和田氏は「まずは知名度を上げて袖を通してもらうことが目標」としながらも、「百貨店に並ぶブランドにほとんど変化がないので、ゆくゆくはアウールで百貨店の景色を変えたい」と展望を語った。
■マッシュスタイルラボ
公式サイト
Image by: FASHIONSNAP
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