デザイナー高橋悠介が手掛ける「シーエフシーエル（CFCL）」が、日本のアパレルブランドでは初となる「B Corp（Benefit Corporation）」に認証されたことを発表した。

　B Corpは、アメリカの非営利団体「B Lab」によって運営されている国際的な認証。SDGsに代表される17の目標に基づき「地球環境・社員・顧客・コミュニティ」に、経営基盤の有無「ガバナンス」を合わせた5つの審査基準によって審査される。300件にのぼる設問に回答し、意義や目的と利益のバランスを取りながら利益を生み出すことができると評価された企業のみがB Corpとして認められる。7月28日時点で世界83ヶ国5344社が認証を取得済みで、全世界12万社以上が同制度をビジネスの指標にしているという。昨年10月には「クロエ（Chloé）」がラグジュアリーブランドとして初めて取得したほか、「アスレタ（ATHLETA）」や「パタゴニア（Patagonia）」「オールバーズ（Allbirds）」「イソップ（Aēsop）」などもB Corp認証を得ている。

　CFCLは、2020年のブランド設立当初から認証取得に取り組み、昨年5月に正式申請。200点満点中、取得の条件である80点を大きく上回る128点を取得し、今回の認証に至った。同ブランドは、「顧客」では5点満点中3.9点、「地球環境」では105点中60.9点と高評価だったのに対し、「社員」が40満点中20.7点、「コミュニティ」が70満点中32.1点、「ガバナンス」が20満点中10.3点に留まった。この評価に対する課題を受け止め、今後も引き続き改善点をに取り組んでいくという。

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