Image by: TANAKA
デザイナー タナカサヨリが手掛ける「タナカ(TANAKA)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W」最終日にブランド初のランウェイショーを開催した。
タナカは、「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」の企画・ニットカットソーデザイナーとして経験を積んだ後、「ユニクロ」の東京、上海、ニューヨークオフィスでウィメンズグローバルデザインチームのリーダーを務めたタナカサヨリが2017年にニューヨークでスタート。2020年には同じくユニクロでメンズグローバルデザインチームのリーダーを務めたクボシタアキラがクリエイティブパートナーとしてブランドに加わった。「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」をブランドコンセプトに掲げ、デザインとサステナビリティの両立を目指したモノづくりを行っており、2022年にファッションアワード「第8回 TOKYO FASHION AWARD」を受賞したことで、初のランウェイショー開催に至った。
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ブランド初となるショーでは、観客をグループごとにそれぞれ四角形に配置し、会場内に碁盤の目状の動線を作ることで、ブランド発祥の地 ニューヨークのストリートを再現。縦横に通った通路をモデルが無秩序に歩き、様々な人が行き交うニューヨークの街の様子を表現した。
2023年秋冬コレクションのテーマは、「生きる」。クボシタは、「生きている中でネガティブな出来事はたくさんある。それらを少しでもポジティブに変えていけるような服を作ろうと思った」とテーマの意図を説明した。
Image by: TANAKA
コレクションでは、ジャケットやセットアップ、ニューヨークのアートユニット フェイル(FAILE)とのコラボレーションモデルなど、ブランドの代名詞とも言えるデニムを用いたアイテムを展開。藍染の原料の生産からデザインまで手掛ける「ブアイソウ(BUAISOU)」とコラボしたデニムパンツも発表した。そのほか、フランスのヴィンテージスカーフをリメイクしたシャツやダウンジャケットも披露した。
Image by: TANAKA
ショーを振り返ってタナカは「ブランド初のショーなので、ブランドコンセプトを打ち出したショーをしたいと思っていた。『格好良かったね』で終わらず、服がどのような過程を経てできているのかをを知ってもらえるようにショーの終盤で生地工場の動画を上映した」とコメント。クボシタは今後について「ブランドを続けるということに重点を置いている。多くの人に愛される服と誰か1人が好きになってくれる服の両方を製作して、『タナカ』というブランドのアイデンティティを確かなものにしていきたい」と語った。
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