花王が、スキンケア・ヘアケア製品を中心に多品種を生産する豊橋工場に、物流作業の完全自動化が可能な次世代型倉庫を建設する。効率的な製品供給と柔軟性の高いESG視点の工場設計で、環境負荷の軽減や労働環境の改善を目指し3月31日に運用を開始する。
近年の物流業界は、Eコマース市場の拡大により輸送量が増加し、トラックドライバーの不足や長時間労働など多くの課題に直面している。同社はこうした状況に対し、商品を必要な量だけ効率的に届けることで循環型社会に貢献するだけでなく、物流業界が抱える課題解決を図るため、今回の次世代型倉庫の建設を推進。生産機能と物流機能を連携した拠点「豊橋コネクテッド・フレキシブル・ファクトリー」によって、生産効率および物流機能の自由度を高め、持続可能なサプライチェーンを目指す。
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新たな倉庫では、AIを搭載した自動運転フォークリフトやIoT技術を積極的に活用し、製品の入庫から出荷までの完全自動化を実現。また、隣接する物流拠点との一体運営やトラック運行のスマート化に取り組み、少量な多品種製品に柔軟に対応できるという。物流作業の効率化は、工場で働く従業員の労働環境の改善や柔軟な働き方を可能にし、トラックドライバーが安心して活動できる「ホワイト物流」の推進にも繋がる。さらに、太陽光発電の活用など環境負荷の軽減にも注力し、「人と環境にやさしい働きがいのある職場」を叶える。
花王グループは、2019年にESG戦略「キレイライフスタイルプラン(Kirei Lifestyle Plan)」を策定し、2021年より「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をヴィジョンに中期経営計画「K25」に取り組んでいる。積極的なデジタル技術の活用やパートナーとの協働により、人と社会と地球にやさしい持続可能なサプライチェーンの構築を目指している。
豊橋工場 新倉庫 外観
Image by: 花王
花王 豊橋工場
ケース仕分けロボット
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トラック運行のスマート化に向けた車両ナンバー認証システムの導入
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