シュプリームのロゴ
Image by: FASHIONSNAP
「シュプリーム(Supreme)」のクリエイティブディレクター トレマイン・エモリー(Tremaine Emory)が、同職を退任したと自身のインスタグラムアカウントで発表した。噂の段階では退任の理由は不透明とされていたが、トレマインは「デザインスタジオ内で人種差別問題があった」と主張している。
トレマインは、黒人アーティストのアーサー・ジャファ(Arthur Jafa)とのコラボレーションのプロジェクトに対する扱いや、スタジオ内のスタッフのうち有色人種の割合が10%にも満たない環境などを理由に退任を決めたという。プレスリリースの準備も進めていたが、経営陣からは「組織的人種差別」について触れないよう伝えられたといい、これについても非難している。
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シュプリームは「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」に寄せた声明で、「トレマインの当社とジャファのプロジェクトの扱いに対する評価には強く同意できない。当社がクリエイティブディレクターを招聘したのは、この30年間で初めてのことだった。トレマインとうまくいかなかったことを残念に思っている」とコメントしたが、トレマインはこれを「体系的な人種差別を隠すための嘘」と指摘している。
トレマインは「デニム・ティアーズ(Denim Tears)」の創設者で、シュプリームがVFコーポレーション(VF Corporation)の傘下に入った後の2022年2月に加入。シュプリーム初のクリエイティブディレクターとして約1年半在籍した。
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