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マッシュホールディングスが、2023年8月期連結決算を発表した。売上高は前期比11%増となる1134億円で、営業利益は非公開ながら黒字を確保。2021年8月期から3期連続の増収増益となった。
ブランド別に見ると、2023年8月期は全ての主力ブランドが前年実績を上回って着地。「ジェラート ピケ(gelato pique)」が前期比6%増、「スナイデル(SNIDEL)」が同3%増、「ミラ オーウェン(Mila Owen)」が同22%増、「フレイ アイディー(FRAY I.D)」が同7%増、「リリー ブラウン(LILY BROWN)」が同22%増、「セルフォード(CELFORD)」が同8%増など業績を牽引した。そのほか、「ミースロエ(MIESROHE)」や「アウール(AOURE)」といった新たに立ち上げたブランドがそれぞれ同233%増、同345%増と売上を大きく伸ばした。
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中でも、マッシュホールディングスの近藤広幸社長が好調の要因として挙げるのは、ジェラート ピケ内の新業態の成長だ。2021年に立ち上げた寝具に特化したライン「ジェラート ピケ スリープ(gelato pique Sleep)」は同15%増、2022年スタートのペットライン「ジェラート ピケ キャット&ドッグ(GELATO PIQUE CAT&DOG)」は同795%の大幅増(2022年8月スタートのため1ヶ月間の売上比)とそれぞれ好調に推移している。近藤社長は「ジェラート ピケは2022年8月期、コラボレーションだけで売上60億円を達成。ハードルが上がっていた中、新業態と新たなコラボで果敢に挑み、前期と遜色ない売上を上げることができた」と語る。
グループ全体では、2年以内にメンズブランドの総売上100億円を目指す。現在同社のメンズブランドはメインとなる「ジェラート ピケ オム(GELATO PIQUE HOMME)」のほか、新ブランドの「アウール」などがあるが、2023年8月期期末時点で売上高はライセンス事業の「バブアー(Barbour)」を含めずに55億円、含めて72億円まで成長している。4月に豊山ヤム陽子氏が社長に就任したマッシュビューティーラボは、前期比6%増の166億円となった。
2024年8月期は、前年比8%増の売上高1230億円を目標に据える。特に海外事業を今後の成長の鍵として捉えており、予算は売上高109億円で推移している2023年8月期比で約25%増となる136億円。近藤社長は「海外では品切れが多々見受けられるので、生産数を増やして販売機会の逸失をなくしていきたい。特に中国ではしっかりと販促を行うなど、日本に負けないコラボ売上を作るための取り組みを続けているので必ず売上は伸びてくると思う」と自信をのぞかせた。
なお、同社は2022年に米投資ファンド ベインキャピタルに近藤社長が保有する全株式を2000億円規模で売却。譲渡後に近藤社長が再出資を行い、現在の株式保有率は近藤社長が4割、ベインキャピタルが6割となっている。売却の際に3〜5年以内での上場を目指すとしていたが、「進捗は上々」だという。
■マッシュホールディングス 2023年8月期業績
売上高:1134億円(前期比11%増)
営業利益:非公開ながら黒字確保
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