「ナイキ(NIKE)」が、今年のパリオリンピック・パラリンピック競技大会に向けた新製品発表イベント「Nike On Air」をフランス・パリのブロンニャール宮殿で開催した。会場は新作の展示会およびライブプレゼンテーションで構成され、ランニングシューズ「ペガサス(Pegasus)」シリーズの新作「ナイキ ペガサス 41」をはじめとする新モデルを公開した。
ナイキでは、パフォーマンスを向上させる独自のクッショニングテクノロジー「Nike Air」を初めて搭載した1978年発売のランニングシューズ「ナイキ エア テイルウィンド」以来、46年にわたり同技術を活用したさまざまな製品を世に送り出してきた。エアはこれまでに累計35億個を生産し、同テクノロジーにまつわる特許取得数は数百個におよぶ。
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今回の新製品で目玉の一つとなる「ナイキ ペガサス 41」は、2年にわたりランナー1000人以上のテストを経て製品化。つま先にゆとりをもたせたラスト(木型)のデザインが特徴で、前足部とかかと部分にエア ズーム ユニットを搭載した前作の40をアップデートしつつ、従来の「ナイキ リアクト フォーム」と比べて13%以上のエネルギーリターンを提供する独自の素材「ナイキ リアクトX フォーム」をペガサスシリーズで初めて使用し、フルレングス ミッドソールに用いた。アッパーにはエンジニアード メッシュを採用し、前作よりも軽量で通気性を向上させたほか、足全体を包括的にサポートする「ダイナミック ミッドフット フィットシステム」によりフィット感や快適性を高めた。ボルト カラーは、NIKE.COMや一部のナイキ販売店で6月上旬から販売予定。
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また、ペガサスシリーズの中で最も多くのエネルギーリターンを実現する上位モデルとして「ナイキ ペガサス プレミアム」を発表。初の試みとして、足の自然な形に沿うように立体的にデザインしたビジブル エア ズーム ユニットを、ズームX フォームのミッドソールと、リアクトX フォームのヒールで挟み込むことにより、ランナーの着地による衝撃を吸収し次の一歩へとスムーズに脚を移行させるという。開発面では、コンピュテーショナルデザインやAIエンジン、ラピッドプロトタイピングといった新しいツールを駆使したという。2025年春に発売予定。
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なお、2024年のペガサスシリーズからは、シューズを簡単に着脱できるようにかかとが折れ曲がったデザインと、トグルを使ったレーシングシステムを採用した「ペガサス イージーオン」をはじめ、「ナイキ ペガサス トレイル 5」、「ナイキ ペガサス トレイル GORE-TEX」、「ナイキ ペガサス 41 GORE-TEX」が展開される予定だ。
新製品ではこのほか、ナイキ ペガサス 41と「ナイキ アルファフライ 3」といったランニングシューズや、トラックアスリート向けのスパイク「ナイキ ヴィクトリー 2」と「ナイキ マックスフライ 2」、新しいバスケットボールシューズ「ナイキ G.T. ハッスル 3」、サッカー選手向けの最もプレミアムなシューズ「2024 ナイキ エア ズーム マーキュリアル」をラインナップする「ブループリントパック」を公開。ホワイトをベースにスウッシュをブルーで彩ったカラーリングを採用した新作で、今夏の発売が予定されている。
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今回のイベント「NIKE ON AIR」では新製品の発表に加えて、Nike Airの歴史を紐解くエキジビションを開催。Nike Airを象徴する代表的な作品をコンベアを用いたインスタレーションで紹介したほか、「アトモス(atmos)」や「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)」といったパートナーと製作した数々のコラボレーション作品を一堂に並べ、来場した関係者の関心を引いた。
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