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　同ギャラリーは、オーナーのサカグチコウヘイが2021年に代々木上原にオープン。アーティストのマネージメントも手掛けており、現在は国内外で活躍するタイド、藍嘉比沙耶、小森紀綱の3人が所属している。　スペース移転後の初企画となるタイドの個展は、同氏の現在の芸術活動の全容を紹介するべく、前期と後期で作品を入れ替えて展開。前期を「BLACK」、後期を「WHITE」と題し、同様のテーマでありながら異なる世界観で描いた作品群で展示を構成する。作品は、近年タイドが手掛けてきたソフトファニシングや家庭内のインテリアの中に主人公である猫のキャラクターを配置した「CAT」シリーズの世界から、「一滴一滴を現実世界に蒸留する」というテーマで制作した新作絵画や、キャリア初期の小規模で緻密な作品群を想起させるような猫の爪を描いた水彩画など、100点を披露する。

アートギャラリー「HENKYO」が神宮前に移転、オープン企画としてTIDEが個展「1984」を開催

　同展は、アメリカ近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライト（Frank Lloyd Wright）の大規模な回顧展として、ライトが設計した「帝国ホテル二代目本館」の竣工100周年を機に企画。アメリカでは「カウフマン邸（落水荘）」や「グッゲンハイム美術館」、日本では帝国ホテルや「自由学園」などの大作を手掛ける傍ら、熱心な浮世絵コレクター・ディーラーでもあったライトの広範な仕事や視野を総覧するべく、ワシントン大学教授のケン・タダシ・オオシマと、フランク・ロイド・ライト財団副代表兼タリアセン・インスティテュート・ディレクターのジェニファー・グレイの2人を迎えて日米共同でキュレーションを行い、日本初公開の建築図面のドローイングを中心に約390点の資料を紹介する。　展示は帝国ホテルを基軸に、「モダン誕生　シカゴー東京、浮世絵的世界観」「『輝ける眉』からの眺望」「進歩主義教育の環境をつくる」「交差する世界に建つ帝国ホテル」「ミクロ／マクロのダイナミックな振幅」「上昇する建築と環境の向上」「多様な文化との邂逅」の7つのセクションで構成。建築から芸術、 デザイン、著述、造園、教育、技術革新、都市計画にまでわたるライトの多角的な取り組みと、その背景にあるテーマが浮き彫りになるような展示内容を予定しており、100年前の帝国ホテルの模型を3Dスキャン計測データを用いて再現した3Dプリントレプリカや、ライトが1930年代に取り組んだ「ユーソニアン住宅」の原寸モデルなど、ライトの建築を体感できるような資料や作品を披露する。

近代建築の巨匠 フランク・ロイド・ライトの回顧展が開催、帝国ホテル二代目本館100周年を記念

　同プログラムは、LVMHが若い世代や新たなキャリアを模索する人々の雇用開発を目的に2014年にパリで創設した「ME（Métiers d’Excellence）」インスティチュートが提供する教育プログラムの日本版として、2021年にスタート。主に結婚や出産、育児、介護などの理由で離職せざるを得なかった女性および性自認が女性である人を対象に、ファッションやコスメティックス、ウォッチ＆ジュエリーの販売における専門的な知識と経験を得るための学習機会とトレーニングを提供し、再就職を支援することを目的としている。現在、第1〜2期プログラムの卒業生12人がグループブランドに実際に就職し、キャリアを積んでいるという。　今回募集を開始した2024年4月スタートの第4期プログラムには、「ブルガリ（BVLGARI）」や「セリーヌ（CELINE）」「ディオール（DIOR）」「フェンディ（FENDI）」「ロエベ（LOEWE）」「ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）」「ティファニー（Tiffany ＆ Co.）」など、LVMH傘下の13ブランドが参加。従来よりも実施期間を短縮し内容を一部刷新するなど、より挑戦しやすいようにプログラムを改善しているほか、「ベルルッティ（Berluti）」ではレザーグッズのカラーリングを担当する職人も募集する。　同プログラムは、50年以上にわたってファッション・美容分野の人材を育成してきた学校法人 日本教育財団の国際ファッション専門職大学と、専門学校 モード学園とのパートナーシップのもとで実施。参加者は、8ヶ月間にわたって両校の総合校舎である「コクーンタワー」でファッションと美容の基礎知識を学ぶ座学授業や、接客やメイク、スタイリングなどの実習授業を受講するとともに、LVMH傘下ブランドによるラグジュアリー業界に特化した授業や、スペシャリストのメンター付きでの店舗インターンシップなど、販売のプロフェッショナルとしての実務経験を積むことができる。プログラムの授業料は無料で、店舗実習期間には生活支援の手当が支給されるほか、プログラム終了後には卒業証書が授与され、LVMH傘下ブランドの販売職としての就職チャンスを得ることができる。　プログラムへの応募に向けて、12月中旬〜1月上旬にかけて計4回のオンライン説明会を実施予定で、年内の日程への参加は12月15日18時まで、最終日の1月10日実施回への参加は2024年1月9日18時まで受け付けている。また、同プログラムへの正式な参加応募期限は、2024年1月22日23時までとなっている。

Business

LVMHジャパンが女性の再就職とキャリアアップをサポート、2024年度プログラムの参加者を募集

　ピッティ・イマージネ・ウオモは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。第105回となる今回は、2024年1月9日から12日まで行われる。トッド・スナイダーは、会期初日の1月9日にフィレンツェのレオポルダ駅で新作コレクションのファッションショーを行う予定で、詳細は追って発表される。そのほか、第105回のゲストデザイナーにはルカ・マリアーノ（Luca Magliano）やスティーブン・ストーキー・デイリー（Steven Stokey Daley）が選出されており、会期中にショーの開催を予定している。　トッドは「世界で最も象徴的なメンズウェアの発信地の一つであるピッティ・ウオモでランウェイに戻ることができるなんて、本当に夢のようです。私はアメリカ人デザイナーであると自負していますが、イタリアンスタイルから多くのインスピレーションを受け続けていますし、いつもピッティで感じる仲間意識や発見が大好きです。トッド スナイダーというブランドをグローバルに拡大していくための次のステップについて話し合う上で、旧友と再会し新たな関係を築くにはこれ以上最良の場所はありません。ピッティ・ウオモ 105のチーム全員に感謝しています」とコメントしている。　デザイナーのトッド・スナイダーは「ラルフローレン（Ralph Lauren）」や「ジェイクルー（J.CREW）」で経験を積み、2011年秋冬シーズンに自身の名を冠したブランドとして「トッド スナイダー」を発表。アメリカンクラシックを原点に、現代におけるジェントルマン・クロージングを提案しており、過去にはCFDAファッションアワードのメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーや、「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード（CFDA/Vogue Fashion Fund）のファイナリストにもノミネートされている。日本では、世界初の直営店を2014年3月に渋谷にオープンし、2015年10月に東京で開催された「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 2016 S/S」に参加するなど国内での展開を広げていたが、2017年2月末のアングローバルとの契約満了により、2016-17年秋冬シーズンを最後に日本市場からは撤退している。

TODD SNYDER

Fashion

トッド・スナイダー、第105回ピッティ・イマージネ・ウオモでデザイナーショーケースを発表

　会場では、19世紀末のパリで活躍した版画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの版画やポスター全32点を13年ぶりに展示する。　また、同館初の現存作家の展覧会として、フランスを代表する現代アーティスト ソフィ・カルの作品全40点を展観。代表的なシリーズ作品である「なぜなら」「あなたは何が見えますか？」「盗まれた絵画」「フラン ク・ゲーリーへのオマージュ」などを展示するほか、三菱一号館美術館のコレクションの中からオディロン・ルドンの「グラン・ブーケ（大きな花束）」を着想源に制作され、新たに寄贈された作品を世界初公開する。

三菱一号館美術館がトゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル展を開催、再開館を記念して

　テレンスは1931年イギリスのサリー州生まれ。家具デザイナーとして活躍し、インテリアブランド「ハビタ（HABITAT）」や日本にも出店しているザ・コンランショップを立ち上げた。長年の功績が讃えられ、1983年にはエリザベス女王から「サー（Sir）」の称号が与えられた。　同展では、プロダクトや資料といったさまざまなインスピレーション源を辿りながら、英国の生活文化を変えたと言われるテレンスの世界観と功績を紹介する。

テレンス・コンランの展覧会が東京ステーションギャラリーで開催、「ザ・コンランショップ」の創業者

　ピッティ・イマージネ・ウオモは、イタリア・フィレンツェで年2回開催されるメンズウェア見本市。第105回となる今回は、2024年1月9日から12日まで開催する。スティーブンは、期間中にフィレンツェでキャットウォーク形式のショーを行う予定で、詳細は追って発表される。　スティーブン・ストーキー・デイリーは、イギリスのリヴァプール出身。ウェストミンスター大学でファッションデザインを学び、卒業コレクションが世界的スタイリストのハリー・ランバート（Harry Lambert）の目に留まったことがきっかけに注目度が高まった。2020年に大学を卒業後、自身のブランドであるエス・エス・デイリーを設立。労働者階級で育った経験を反映し、人種やセクシュアリティ、階級などの視点を取り入れながら、英国の伝統的な衣服を現代的に再解釈したコレクションを展開している。2021年9月にロンドンファッションウィークでデビューして以来、継続してショーを発表。2022年には「LVMH Young Fashion Designers Prize」でグランプリを、英国ファッション協会が主催する「ザ・ファッション・アワード2022（The Fashion Awards 2022）」でファウンデーション賞をそれぞれ受賞した。　スティーブンは「エス・エス・デイリーのモダンブリティッシュストーリーテリングのマニフェストを、メンズウェアデザインの聖地であるピッティ・ウオモに持ち込む機会を与えていただき光栄です」とコメントしている。

S.S.DALEY

第105回ピッティ・イマージネ・ウオモ、2人目のゲストデザイナーが決定

　MUCAは、20〜21世紀において最も有名なアーバンアートや現代アートのアーティストの作品を展示する美術館として、2016年にドイツ・ミュンヘンに開館。アーバンアート分野における作品収集のパイオニアとして、1200点以上の作品を収蔵している。　同展は、大分と京都に続く巡回展として開催。世界でアート作品が注目を集めるバンクシー（BANKSY）や、ファッションの世界にも作品を通して影響を与えるカウズ（KAWS）、伝説的なグラフィティアーティストのバリー・マッギー（Barry McGee）を始めとして、壁や建物、道路、橋などの公共の都市空間にアートを描き、時に政治的・社会的なメッセージを訴えかけるアーバンアートのジャンルを切り開いてきた10人の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む約70点を披露する。

世界のアーバンアートが集結する「MUCA展」が六本木で開催、バンクシーやカウズなど約70点を披露

　同展は、バービーの革新的なデザインにフォーカスし、マテル社に所蔵されているバービーのアーカイヴの中から数十点にのぼるアイテムを展示。1959年の誕生から現在に至るまでのバービーの歴史を、ファッションや建築、インテリアや車などのデザインを通して鑑賞することができる。　開催について、同館のディレクター兼CEOのティム・マーロー（Tim Marlow）は「バービーの65歳の誕生日を記念した展覧会を開催できることを嬉しく思います。バービーは、地球上で最も認知度の高いブランドの一つであり、彼女のストーリーは時代とともに進化しています。私たちに馴染みのあるものから見たことがないようなものまで、さまざまな展示品を用意したので、ぜひ実際に見て楽しんでもらいたいと思います」とコメントした。

ロンドンのデザインミュージアムが「バービー」誕生65周年を記念した大規模展覧会を開催

　TCSは「東京を世界有数のファッションとデザインの都市に、そして世界一のクリエイティブな都市にする」という想いのもと、2020年にスタート。地域や民間企業が連携し、ファッション、 アート、音楽、カルチャーを発信するプロジェクトを展開している。今年3月に開催されたTCS2023では82万人以上が参加。4月には世界最大規模のデザインウィーク「ミラノデザインウィーク」にTCSとして出展し、世界に向けて東京のクリエイティビティを発信した。　TCS2024では、統括クリエイティブディレクターをパノラマティクス主宰の齋藤精一氏、統括共創ディレクターを博報堂の浜野良太氏、ファッション統括ディレクターをワンオー代表取締役社長の松井智則氏、エリア統括クリエイティブディレクターを東急エージェンシーの田中ヒロ氏が担当。東京各所でイベントを実施し、150万人の動員を目指す。共創パートナーにはTCS参加クリエイターとのコラボレーションを提供するほか、東京各所の告知媒体や冊子、メディアなどを通じて企業名やクリエイティブに関わる事業紹介を掲出する。各エリアでの具体的な企画は、今後順次発表される予定。

ファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2024」が開催　銀座や渋谷など都内主要エリアで

　ジョルジョ・デ・キリコは、20世紀を代表する巨匠の一人。同氏が、1910年頃から描き始めた幻想的な風景や静物によって非日常的な世界を表現する絵画のシリーズ「形而上絵画」は、多くの芸術家や芸術運動のほか、シュルレアリスムやポップアート、現代の最新のデジタルアートにまで影響を与えている。　同展では、ローマのジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団の協力を受けて国内外から作品を集め、デ・キリコの70年にわたる作品を展示。「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマに分けて、初期から晩年にかけての画業を紹介する。

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