今年のお買い物を振り返る「2025年ベストバイ」。10人目は、さらば青春の光の森田哲矢さん。今年は、バラエティ番組出演に留まらず、コンビでの単独ライブ、森永乳業との「売上連動型出演契約」、さらには舞台出演と、多岐に渡って活躍しています。YouTubeチャンネルは、時事ネタや一般ユーザーを巻き込んだ独自企画で、幅広いお笑いファンを魅了。サブチャンネルとして古着屋巡りのお買い物動画を配信する「五反田ガレージ」は、現在44万人を超える登録者数を誇ります。そんな森田さんが、2025年に本当に買って良かったものを紹介。YouTubeチャンネルでおなじみの「ザ・森東」事務所で聞きました。
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目次
PLAYBOY スウェットパンツ

森田哲矢(以下、森田):これはロックバンド 黒夢の清春さん行きつけの代官山の「ラムホール/ベルーフ(RUMHOLE/beruf )」に連れてってもらった時に見つけました。パッと見た時にカッコいいなって思ってたんですけど、清春さんが「これ買おうか迷ってるんだよね」って。なので、「清春さんが買うんだったらいいですよ」と言うと、「いやいや、森田くんが買うんだったらいいよ」と譲り合いみたいな感じで。それならばと、清春さんから奪い取った一着ですね。
ただ正直、デザインも独特なので「本当に着るのかな」と思ったりもしてたんですが(笑)、はいてみるといい感じで。地方に行く時に便利かもと思いついたんですよ。
FASHIONSNAP(以下、F):地方は仕事でですか?
森田:そうですね、仕事で行くことが多いですね。そんな時の寝巻き兼街着として重宝してます。例えば、3日間の出張があったとして、ズボンを3本も持っていかないじゃないですか。ちょっと気分を変えたいなって時に、ワンポイントアイテムとして着用していますね。ジャケットとの相性もいいので使いやすいんですよ。地方というか、11月の上海公演の時にも着てきましたね。最終日とかはもう飛行機乗るだけなのでこれでって感じで。

F:スウェットパンツは楽ですよね。よくはかれますか?
森田:高校生の頃からスケーターファッションが好きで、スウェットパンツはいてましたね。「プレイボーイ(PLAYBOY)」はもちろん、「パウエル ペラルタ(Powell Peralta)」や「スラッシャー(THRASHER)」とか、当時は1、2年に1着買えるかどうかでしたね。何年か前に、パウエル ペラルタが復刻して「俺が着ていたやつだ!」と嬉しくなって買いました。
F:合わせるシューズもカジュアルなタイプ?
森田:これが「コンバース(CONVERSE)」のチャックテイラー(Chuck Taylor)と合うんですよ。旅行先でも大体いつもチャックテイラーを履いてるので、バッチリキマりますね。

F:いつごろ購入されたんですか?
森田:6月くらいですかね。まだ暑い時期だったんですけど、冬にまた着れるしと思って。古着ってその時に買わないと売り切れることがあるので。ちょっと起毛になっていて、あったかいですよ。
F:この時期特に便利アイテムですね。
森田:重宝しています。実はこれ知り合いのスタイリストさんにポケットつけてもらったんですよ。

F:え、自然すぎて元々あるものかと思いました!
森田:リメイクです(笑)。「チャンピオン(Champion)」のスウェットパンツを一緒に持っていってこういう風にしてほしいってお願いして。ポケットがないだけで諦めるのは嫌なので、じゃあ足せばいっかって。スウェットに限らずパンツ類全般、ポケットは必須!海パンは例外ですけど。
ニュースペーパーバッグ柄のオリジナルバッグ

F:次はこちらのカバンです。これは手作りですか?
森田:これは元々ニュースペーパーバッグだったものを自分でリメイクしました。買ったカバンに生地を貼り付けたんです。
F:リメイクをされた理由は?
森田:元々のニュースペーパーバッグって肩紐が太いんですよ。アメリカの新聞配達をしていた人のカバンだから仕方ないところではあるんですが、なんかそれが好きになれなくて。
F:形的にはアウトドアブランドのサコッシュに近いですね。
森田:「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とかのサコッシュも好きなんですが、スカジャンなどを着る時に合わせるのが難しいなって。けどやっぱり財布とかメガネとかも入れたいからカバンが必要で。何だったらいけるかと、考えた時にニュースペーパーバッグを思いつきました。通常だとサイズが大きいので、柄を切ってカバンに貼りつければいいんじゃないかと思いついたんです。

F:バッグの肩紐もちょうどいい細さですね。
森田:実はこれ、元のニュースペーパーバッグの紐を付け替えてるんですよ。そんなに太いものじゃなかったので折ったりして。タタキ(補修跡)もあるので誰かが昔に使っていたということなんですけど、それがまたいい味出してるんですよね。柄は何個かニュースペーパーバッグを買って、布との相性を試して選びました。後はポケットが欲しくなったので追加しましたね。

F:周りにリメイクを得意とする芸人さんがいらっしゃると思いますが、作成はお願いされなかったんですか?
森田:ラブレターズの塚本に連絡したんですけど、ちょうどそのタイミングでキングオブコントで優勝して。忙しそうだったので流石に頼めないなと諦めて、自分でやることにしました。最初はミシン使えるレンタルスペースを探したんですが、行くのも手間なので。その後に、裁縫セットを3000円くらいで買って、隙間時間で少しずつ作りました。大体2週間くらいかかったかな。
F:すごいですね。このファスナーもご自身で?
森田:そうです。手縫いで付けました。作る時にファスナーを色々と調べていたら、タロンジップが意外と新品で売っていることに気がついて。これはいいなと思って何個か買って、1番なじみのいいものを付けました。

F:こういったリメイクはずっとやってるんですか?
森田:ワッペンを付けるとかは今までもやってきましたが、ここまでの大工事は初めてですね。


Panasonic ラムダッシュ パームイン ES-PV6A

F:これはどのようなきっかけで購入されましたか?
森田:元々パナソニックのラムダッシュシリーズは使ってて、それのコンパクトモデルが出たことは知っていたんですよ。芸人は髭剃りを持ち歩いている人も多いので話題にも上がったりしていて。実際にとろサーモンの久保田さんが使ってて「これめっちゃいいよ」って言っていたので買いました。
F:移動が多いお仕事だと思うので、このコンパクトさは重宝しそうですね。
森田:そうですね。全然かさばらなくて、サッと持ち運べるので楽ですね。深剃りも全然問題なくできますし。しかも、1回充電したら長い間使えるというね。

F:お手入れのしやすさはどうですか?
森田:洗うのも楽なんですよ。もうここ開けて水をびゃーっと流すだけでできるので。

F:変な話ですが、芸人さん同士で髭剃りについての情報交換をすることはよくあるのでしょうか。
森田:それが結構あるんですよ。一時期キムタクさんが使っているってと言うことで話題になった髭剃りがあって。それは麒麟の川島さんとかも使ってましたね。けど自分はラムダッシュ派です。
F:髭剃り以外で芸人の方におすすめされたアイテムはありますか?
森田:あの、パジャマみたいな着るやつ。

F:もしかしてリカバリーウェア?
森田:そう、それです。これは東京ホテイソンのショーゴに「これめちゃくちゃ寝れますよ。僕寝坊しましたもん」って言われて。別にそれはお前のせいやろって言っときましたけど。夏ごろにスタイリストさんからいただく機会があって、それからは寝る時に着て過ごしていますね。今は長袖を買おうか検討中です。


ザ・森東の会長

ザ・森東の会長
THE BLUE HEARTS アルバムカセットテープ×公式ジャケットデザインTシャツ

F:タワーレコード(TOWER RECORDS)から発売されたTシャツとカセットのセットですね。購入した理由は?
森田:「ザ・ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)」(以下、ブルーハーツ)が40周年記念で、タワーレコードをはじめ色々な形でコラボTシャツを出していて。古着屋でブルーハーツのバンドTシャツがあって、ずっと憧れはあったんですよ。後は、今乗っている車がレンジローバーというカセットテープしか対応していないタイプなので、カセット目的で買った側面もありますね。
F:全7タイトル分ありますが、お気に入りのアルバム分を買ったんですか?
森田:全種類買いました。
F:大人買いですね。その中でも今日持って来ていただいたのはこちら。

森田:ダグ・アウト(DUG OUT)のデザインも好きなんですけど、Tシャツを着てテレビに出た時に1番反響があるのはこれなので(笑)。

F:ブルーハーツにはいつごろに出会いましたか?
森田:中学で「ザ・ハイロウズ(THE HIGH-LOWS)」を先に知って、友達からこれはブルーハーツの後のバンドなんだよと教えてもらって。そこから聞きはじめましたね。
F:1番好きな曲は?
森田:「情熱の薔薇」かなあ。あの曲、サビが一個しかないですよね。しかも、2番の最後にやっとサビが出てくるという。その変則的な曲の構成に加えて、「見てきたの物や聞いた事、でたらめだったら面白い」という歌詞も好きですね。
F:森田さんのコントにはその「見てきたのものや聞いたこと、でたらめだったら面白い」という一節の世界観が現れている気がします。
森田:そうかもしれないです。ザ・ハイロウズの青臭さとは違った、ブルーハーツのユーモアみたいなものが自分に合ってるのかもしれません。

F:前回ベストバイにご出演いただいた際にも、バンドTシャツが出てきていました。結構着られていますよね。
森田:「レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)」とか、「ビートルズ(The Beatles)」とか持ってますね。後は、ほとんど曲知らないですけどデザインがいいから、「ビースティ・ボーイズ(BeastieBoys)」のリンガーTシャツを集めたり。
F:バンドTを着ていると「そのバンド好きなの?」と聞かれそうですね。
森田:その時には、俺は柄で選んでいますよと言いますね。例えば「シュプリーム(Supreme)」着ている人がみんなシュプリームの歴史を知っているかって言うとそうじゃないと思うんです。着ることでテンションが上がるなら、それは十分に着る理由になると思うんです。
F:今の言葉に救われた方も多いと思います(笑)。ライブイベント以外でもバンドTシャツは着ますか?
森田:自前で衣装を用意する時は着ますね。
F:森田さんがバンドTシャツを着ている時は自前衣装だということがわかるんですね。
森田:そうです(笑)。最近で言うと、有吉の壁で「ザ・バースディ(The Birthday)」のロンTを着ていきました。放送後には結構Xで反響があって、見ている人は見てるんだなって思いましたね。

ザ・森東事務所に飾られている MLBニューヨーク・メッツで活躍する千賀滉大選手のサイン入りユニフォーム
BJ CLASSIC COLLECTION サングラス(P-551 44-23-143)

F:福井県鯖江市のアイウェアブランド「BJクラシックコレクション(BJ CLASSIC COLLECTION)」のサングラスですね。
森田:実はアイウェアは普段用のサングラスと、コント用のメガネでの2つを持っています。今回紹介するのは普段用のサングラスですけど、時々間違えそうになるのでケースにステッカーを貼っています。
F:コント用と普通のサングラスの違いは?
森田:コント用のはおじさんになるメガネ。“おじさんメガネ”です。いついかなる時でもおじさんになれるように備えているんです。「有吉の壁」とか特に必要ですね。常に持ち歩いてます。
F:普段用のサングラスは、どんな時に掛けますか?
森田:最初はやっぱりサングラス掛けるの恥ずかしいじゃないですか。けど「海外ならいいか」と掛け始めて。そしたら、「国内でも空港ならいいか」。それなら、「新幹線のホームでもいいか」と使用場面がどんどん拡大してきました(笑)。

F:ちょっと掛けてもらってもいいですか?
森田:もちろんです。


F:ものすごくフィットしてますね。気持ち少しだけ、所ジョージさんに寄りましたね。

森田:かもしれないですね。所さんの掛け方ができた時に「あ、これ俺もできるんだ」って驚きましたよ(笑)。
ファッションを邪魔しないというか、すごく掛けやすいんですよ。海外とか行った時には気兼ねなくかけてますね。
F:海外といえば、最近はどちらかに行かれましたか?
森田:昨日、韓国に日帰りで行って来ました。日帰りというか、夜22時半ついて、9時間バカラ打って負けて帰ってきました。

F:すごいスケジュールですね(笑)。古着屋は行かなかったんですか?
森田:昨日は行きませんでしたね。でもこないだバイクさん(バイク川崎バイク)と香港で古着屋巡りしましたよ。「しっかりとした古着屋あるな」「ここは意外と高いな」など発見があって面白かったです。
F:ライブで国内を回っている時も古着屋巡りしていると聞きました。
森田:せっかくなのでその地域の古着屋に買いに行くようにしています。意外に感じるかもしれませんが、古着屋は地方の方が面白かったりするんですよ。「大丈夫か?この値段」と感じることもあって。仙台とかとても安い店がありますからね。後は、愛知の大須も面白いですよ。一時期のアメ村のようなムードがあって、街ぐるみで古着に力を入れようとしている気概が感じられます。

今年を振り返って

F:今年を振り返って、感想を教えてください。
森田:この前の上海公演やモルックの世界大会など、海外に縁があった1年でしたね。意外と中国には日本の芸人好きカルチャーがあったりして、その熱狂を肌で感じられたのは良かったですね。他のアジアの国はどうなんだろうかという興味も出てきました。
F:特にどのアジアの国が気になりますか?
森田:やっぱり韓国が気になりますね。バカラもあるので(笑)。けど日本の芸人好きカルチャーがあるのか、未知数ですね。

F:今年買い物をしていて感じたことを教えてください。
森田:なんかもう古着高騰ブームに辟易としていますね。この高騰を抑えたいと言う気持ちがあるので値段はあまり言わないようにしています。
F:確かにここ数年ですごく上がってますよね。
森田:誰が相場を決めているのかわからないですけど、知られることによってどんどん上がっていってる気がします。この辺で「一回落ち着きませんか?」と提案したいです。そうは言っても、最近は比較的落ち着いてきたとは思います。それこそチャンピオンのリバースウィーブ®(REVERSE WEAVE®)とか。
F:リバースウィーブ®といえば、今回もアイテムリストに出てくるかと思いました。
森田:実は去年は0着で、今年も1着しか買ってないんですよ。もう大体同じ系統持ってるのであんまり買うものがないんですよね。今日着ているのが唯一買ったやつで、高校で使われていたものだって聞いて珍しいなと思って買いました。
F:来年以降で狙っているアイテムは?
森田:やっぱり「リーバイス(Levi’s®)」の大戦モデル※には惹かれてしょうがないので、いつかは手に入れたいですね。あのドーナツボタンとか、フラップレスポケットのデザインがとにかく魅力的で。ただ、今は高すぎるのでもう少し落ち着いた頃に買おうと思います。
※1940年代に発売された「LEVI’S® TYPE I JACKET S506XX」のこと。リーバイスのGジャンの中でも「ファースト(1st)」と呼ばれる初期型にあたる。

森田:あとは、コンバース チャックテイラーの最初に出た10色を勝手に“オリジナルテン”って呼んでるんですけど、そのマルーンカラーだけローカットモデルを持っていないので、それも欲しいですね。他で言うと、ビリヤード台が置けるガレージ付きの家。けど今は、古着以上に不動産が高すぎて引越しできない状況なので、いつかって感じです。



さらば青春の光 森田哲矢
1981年大阪生まれ。2008年に相方の東ブクロと「さらば青春の光」を結成。2013年には個人事務所「株式会社ザ・森東」を立ち上げ、代表取締役社長に就任。「キングオブコント」では6回の決勝進出記録を持ち、2012年に準優勝を果たした。
■2025年ベストバイ
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