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古着屋「パレ」が渋谷パルコでポップアップ開催 ユーロ古着をラインナップ

キーヴィジュアル

Image by: パレ

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 イギリスやフランス、イタリアといったヨーロッパ圏をルーツとする「ユーロヴィンテージ」は、以前から一定層に支持されていたが、ここ数年でより幅広い層へとその人気を広げている。そんなユーロヴィンテージを数多く取り扱い、埼玉県越谷市と東京都足立区に店舗を構える古着屋「パレ(PARER)」が、渋谷パルコ4階のVCM galleryにてポップアップを開催する。5月23日から6月11日までの開催に先立ち、代表の吉田響に同店のこれまでの歩みと、ユーロヴィンテージの魅力について話を聞いた。

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コロナ禍をきっかけに教員志望から古着屋に

 学生時代、吉田は教育者を目指しており、ファッション業界に進むことは考えていなかった。大学卒業後は海外でボランティアを経験してから教員になる予定だったが、コロナ禍の影響で海外渡航ができなくなったことから断念し、それまでアルバイトをしていた古着屋で卒業後も働くこととなった。だがその1年後、その古着屋が急遽閉店することになる。吉田は古着の仕事を辞めることも考えたが、コロナ禍という異常事態のなかで、古着屋が学校に行けずに気分が滅入っていた学生たちの交流の場になっていることに気づき、自身で古着屋を開店することを決めたという。

パレ店舗
パレ店舗
パレ店舗
パレ店舗
パレ店舗
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パレ店舗
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ユーロヴィンテージを数多く揃えるパレの店内

 2021年にパレを立ち上げた当初は、以前から吉田が好んで着ていたアメリカのカジュアルウェアの古着を主に扱っていたが、その後初めて買い付けでヨーロッパを訪れたことが大きな転機となった。ヨーロッパの人々がアメリカ古着をそれぞれの国ならではのセンスで解釈して着こなしていることに強く惹かれたのだ。そこからユーロ古着に興味を持ち、買い付けは主にフランスやイタリアで行っている。現地の蚤の市やスリフトストア(寄付された古着や日用品などを販売する店舗)、ディーラーなどを見て回って「日本で買えないもの」にこだわってピックアップしているという。

ストリートスナップ
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ストリートスナップ

2026年3月に吉田が撮影した古着を着用するヨーロッパの人々のストリートスナップ

 パレの強みは、「ストーンアイランド(Stone Island)」や「シーピー カンパニー(C.P. COMPANY)」の圧倒的な物量だ。伝説的なイタリア人デザイナー マッシモ・オスティ(Massimo Osti)が手掛けた両ブランドは、アーカイヴとしての人気が世界的に高いうえにヴィンテージの相場が跳ね上がっている昨今では現地での買い付け価格も高額になるそうだが、吉田が愛好するユーロカジュアルスタイルを日本に広めていくために、ヨーロッパブランドのなかでも知名度が抜群に高いこの2ブランドを取り扱っている。その数量は、吉田によると「おそらく日本一」だという。

ヴィンテージ古着
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パレで取り扱うストーンアイランドのヴィンテージアイテム

いまアップカミングなユーロヴィンテージは「シェビニオン」

 ストーンアイランドやシーピー カンパニーと共に、今回のポップアップで打ち出すのが、1979年にフランスで設立されたブランド「シェビニオン(Chevignon)」だ。創設者のギィ・アズレイ(Guy Azoulay)は大のアメリカ好きで、ブランドを始めるまでアメリカに行ったことがなかったものの、フランスで手に入るアメリカの本や映画から感じた“アメリカの空気感”を服で表現しており、特に米軍のフライトジャケットをデザインソースにしたアイテムを得意としていた。「フランス人が解釈したアメリカンカジュアル」という、まさに吉田が惹かれるスタイルを体現したブランドだ。日本では現時点でシェビニオンのヴィンテージはそれほど知られた存在ではないが、フランスでは既に高く評価されているために、スリフトストアなどで見つかることはほとんどなく、コレクターやディーラーから買い付けているという。

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ヴィンテージ古着
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シェビニオンのヴィンテージピース

 今回のポップアップでは取り扱わないが、シェビニオンの他に1990年代以前のフランスの「ナフナフ(NAF NAF)」や「シピー(CHIPIE)」、イタリアの「ヘンリーコットンズ(Henry Cottonʼs)」といった、日本ではヴィンテージの存在がまだ広く知られていないヨーロッパブランドの打ち出しも、今後は強めていくという。

欧州の「あえて手を加える」ヴィンテージリメイクカルチャーに着目

 ポップアップではヴィンテージアイテムに加え、ヴィンテージのミリタリーウェアなどに染めや脱色などのリメイクを施したオリジナルアイテムも販売する。「日本では、リメイク=サステナブルというイメージが強いと思いますが、フランスでは手を加えなくても十分に価値があるヴィンテージアイテムにあえて手を加えるカルチャーがあるんです。素材が良いものに、さらにプラスアルファの価値を与える。そのセンスに惹かれました。僕たちのリメイクも、古い年代のアイテムをベースにすることにこだわっています」と、吉田は語る。

リメイクアイテム
リメイクアイテム
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リメイクアイテム

 今回のポップアップは、前半と後半でテーマを分けている。前半の「PHASE 01(UNFINISHED)」では、ストーンアイランドやシーピーカンパニーのアーカイヴを中心に、ヨーロッパのカジュアルブランドを販売。そして後半の「PHASE 02(EURO REBUILD 2.0)」では、パレが再構築したリメイクアイテムを揃える。「今回のコンセプトは“ヨーロッパ→日本→世界”。僕たちがヨーロッパで見てきたものを日本で解釈し、それを渋谷という世界中の人が集まる場所から発信していく。単なるポップアップではなく、ファッションの流れを感じていただけたらと考えています」と意気込みを語った。

吉田響パレ代表

吉田響パレ代表

Image by: FASHIONSNAP

最終更新日:

■PARER VCM gallery POPUP
開催期間:2026年5月23日(土)〜6月11日(木)
開場:渋谷パルコ4階 VCM gallery
所在地:東京都渋谷区宇田川町15−1
営業時間:11:00〜21:00
オープニングレセプション:5月21日(木)〜5月22日(金)

FASHIONSNAP 編集記者

山田耕史

Koji Yamada

1980年神戸市生まれ。関西学院大学社会学部、エスモードインターナショナルパリ校卒。ファッション企画会社、ファッション系ITベンチャーを経て、主夫業と並行してフリーランスとして活動した後、FASHIONSNAPに参加。ファッションを歴史、文化、経済などの多角的な視点から分析し、知的好奇心を刺激する記事を執筆することが目標。

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