

アシックスからの分社化を発表したオニツカタイガーが、国内外で積極出店を進める。2026年7月から2027年2月にかけて、国内外で6店を出店。国内は7月10日に東京・新宿にオープンする世界最大の旗艦店が目玉となる。海外では、2023年に一旦撤退していた米国に、2027年2月に再出店する。
ADVERTISING
新宿エリアは5店体制に
新宿の旗艦店は、4フロアで店舗面積は計1837平方メートルとなり、シューズだけでなくアパレル、バッグ、フレグランスなど、ブランドの全商品をラインアップ。訪日外国人客はもちろん、日本人客もブランドの世界観を楽しめる店舗にするという。これで新宿エリアの店舗は、ルミネエスト新宿内の2店や伊勢丹新宿本店内の店舗を合わせ、計5店になる。国内はほか、8月に名古屋駅前に600平方メートル台で出店。名古屋エリアでは、初めてミラノファッションウィークで発表しているコンテンポラリーラインを扱う店舗となる。
来年2月にオープンする米国の店舗はロサンゼルスで、店舗面積は1822平方メートル。オムニコマースの拠点としても活用し、新しい店舗のあり方を模索する。現在、日本国内の免税売り上げシェアは米国客が最も高いといい、米国での出店を望む声が出ていたという。ほか、海外は2026年7月4日に上海・新天地(471平方メートル)、9月にイタリア・ミラノのドゥオモ近隣(516平方メートル)と韓国・ソウルの江南エリア(435平方メートル)に出店する。ミラノの店舗はカフェを併設する。




アンドレア・ポンピリオが手掛けるコンテンポラリーライン
分社化で「アシックスのイメージを切り離す」
オニツカタイガーはアシックスからの分社化により、今後はOT GROUPとして事業を運営していく。OT GROUPの社長CEOには、これまでアシックスでオニツカタイガーカンパニー長を務めてきた庄田良二氏が就いた。「今まではアシックスとオニツカタイガーのイメージを切り離して、ファッションブランドとしてビジネスをしていく面で難しさを感じていた。スポーツのアシックスがなぜファッションブランドをやっているのかと言われることもあった」と庄田社長CEO。
2023年に一度撤退した米国も、当時は現地の事業会社がアシックスとオニツカタイガーの両方をマネジメントしていたため、「スポーツとファッションの考え方の違いで合意形成に時間がかかった」という。分社化により意思決定を迅速化し、「日本発のラグジュアリーライフスタイルブランドとして個性を際立たせていく」と意気込む。


アシックスの廣田康人会長CEO(右)と、OT GROUPの庄田良二 社長CEO
アシックスの廣田康人会長CEOはOT GROUP会長も兼任し、アシックスグループ全体での競争力向上につなげる。「アシックスとオニツカタイガーでは、かなり顧客ターゲットが違ってきている。分社化によってより独自性を高めると共に、アシックスの資産であるテクノロジー(機能性)は基盤としてグループで共通化する」と廣田会長。
オニツカタイガーの2025年12月期の売上高は前期比43.0%増の1365億円、カテゴリー営業利益は同58.6%増の514億円だった。2026年12月期の売上高は同11.3%増の1520億円、営業利益は同5.0%増の540億円を見込む。現時点で中長期的に掲げている売上高目標は2000億円。今後も「世界各国で、旅行客の多い立地に出店を進める。まだまだ入店待ちの行列もできているし、シューズだけでなく、アパレルやバッグも品揃えするには小さな店舗も多い。大型店舗を出店するとともに、小規模店舗の移転増床も進める」と庄田社長CEO。
最終更新日:
ADVERTISING
RELATED ARTICLE















