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9月も猛暑が続くという長期予報 「秋服」の動きにも変化か

繊維業界記者・ライター兼広報アドバイザー
南 充浩

当方にとって関東のことなどどうでもいいが、近畿を含む西日本は昨日梅雨入りした。

火曜日の午後から水曜の早朝にかけて台風が通過した。6月に台風が上陸するのはかなり久しぶりである。台風が過ぎた後は比較的過ごしやすい気温が続いていて暑がりの当方には助かっている。

とはいえ、今夏も猛暑の長期予報が発表されている。

ウェザーニューズが6月4日に最新予報を発表した。

2026年夏は全国的に暑い夏、ダブル高気圧で酷暑に注意。Google検索数+気象データの傾向の分析から見える季節商品が注目される時期 | ネットショップ担当者フォーラム

ウェザーニューズが6月4日に発表した「夏の小売需要傾向2026」によると、2026年夏は全国的に平年より気温が高く、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる「ダブル高気圧」の影響で、最高気温40度超の「酷暑日」にも注意が必要な見通しだ。

とのことで、たしか何年か前にもこの「ダブル高気圧」に覆われた夏があった。

太平洋高気圧とチベット高気圧が重なって日本上空に滞留すると、分厚い掛け布団を2枚重ね掛けするようなもので、すさまじい温室効果を発揮する。

あの年のダブル高気圧の暑さは殺人的だった。これがまた繰り返されると思うと、今からうんざりしてしまう。

今夏は強度のエルニーニョ現象が起き、スーパーエルニーニョになると予報されている。

エルニーニョ現象が起きると、定説では「冷夏」になると言われているが、2010年代半ば以降の猛暑の年は実はほとんどがエルニーニョ現象、もしくはエルニーニョ的な現象が起きていた。

だからエルニーニョなのに猛暑というのは、極めて標準的な気候になってしまっている。

一般的にエルニーニョ現象が発生すると日本は冷夏になりやすいとされるが、今年はインド洋の海面水温や偏西風の流れに加え、地球温暖化の影響も重なることで、日本付近では太平洋高気圧の勢力が平年並みかやや強まると予測している。

その結果、全国的に晴れて暑い日が多くなり、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なる「ダブル高気圧」となる可能性もある。猛暑に加え、一部地域では40度を超える「酷暑日」への警戒も必要としている。

とのことで、もう今から憂鬱な気分である。冷夏なんてのは今後到来しないのではないかと思う。

とは言っても、夏は毎年猛暑だから今更慌てるようなことではないし、各業界ともに猛暑への備えは手慣れたものだろう。

問題は秋があるのかないのかである。

特に衣料品業界は秋物の動きを注視している。ファッション性だとか最新トレンドだとか言っても、暑ければ長袖は売れにくいし、涼しくなれば秋物は活発に動く。

昔は「売れ行きを気温・気候のせいにするな」と上司から叱られたものだが、自分自身も含めて、大衆はどんどん体感気温に忠実に服を着るようになっている。

暑ければ11月でも半袖を着るし、寒ければ5月でも長袖を着る。昔みたいにこの時期にこれを着るのはおかしいと考える人は激減している。

もちろん、当方もたかが洋服を着るために暑い寒いを過剰に我慢する気など毛頭ない。

秋の見通しだが、やはり暑くなりそうである。

9月も高温傾向、夏物需要は長期化の見通し

2026年夏の特長は、暑さの強さだけでなく残暑の長さにもある。

ウェザーニューズは9月に入っても最高気温35度以上の猛暑日が発生する可能性があると予測。コールド商品や熱中症対策商品の需要は、夏のピーク後も継続する可能性が高いとしている。需要増が見込まれる商品として、次のようなカテゴリーをあげている。

とのことで、9月が暑いのは毎年のことだが、9月に入っても35度以上の猛暑日が発生する可能性があると予測されている。

これで9月内での秋物衣料品の動きはほとんど期待できないだろうことが判明した。

空気というのは熱しにくく冷めにくい性質がある。

7月・8月とダブル高気圧の二重温室効果で暖められた空気は、9月に急に冷めることはない。よほどの強烈な寒波でもこない限りは冷えない。

予測は9月までしか発表されていないが、10月・11月が暦通りに秋がくるのかどうかが今後の注目ポイントになる。

10月に気温が下がって秋らしくなるためには、強烈な寒波が上空に来るか、大型台風が直撃して気圧配置を変えるかが必要になる。

その2つが実現しない場合は、10月下旬ごろまでは猛暑日とは言わないが、真夏日くらいは続くのではないかと思われる。

地域別の気温予測では、北日本は6月が「やや高い~高い」、7~9月は「高い」と予想。東日本と西日本は6月が「平年並み~高い」、7~8月は「高い」、9月も「やや高い~高い」としている。

沖縄・奄美は6~9月を通じて「高い」と予想しており、全国的に厳しい暑さが続く夏となりそうだ。

とのことなので、9月末までは衣料品業界は夏物・盛夏物が動きそうである。秋物衣料品の投入は遅めにずらして、投入量は少なめにするのが適切な処置ではないだろうか。

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