
Image by: Morght
寝具ブランド「ネル(NELL)」がリカバリーウェア事業に参入し、「ピップエレキバン」などを展開するピップと共同開発したウェア「スーン(SOON)」を発売した。マットレスなどの企画販売で培ってきた睡眠に対する知見に加え、これまで実績を上げてきたインフルエンサーを主軸とするマーケティング戦略で、既存ブランドとの差別化を図る。
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ネルを展開するMorghtは、アプリ開発会社として2018年に創業。2020年に事業転換を図り睡眠市場に参入した。主にマットレスや枕、布団などの寝具を手掛けており、2025年末時点で累計22万台のマットレスを販売したほか、全国253ヶ所以上のホテルが同社のマットレスを導入している。

ネルのマットレス
Image by: FASHIONSNAP
リカバリー領域参入についての発表会に登壇した同社の土井皓貴 CEOは、「日本は世界で4番目に大きい睡眠市場を持つにもかかわらず、先進国の中で睡眠時間が最も短い。世界で最もリターンが返ってきていない国民だと感じた」と語る。米ランド研究所の試算では、睡眠不足が日本にもたらす経済損失は年間約15兆円に上るとされており、同社はこの「睡眠負債」を社会課題の一つだと位置付ける。
この課題に対して同社が選んだのが、長年血行改善に取り組み、医療機器の開発・製造を手掛けてきたピップとのパートナーシップだ。スーンの生地には、ピップが独自の技術で開発した特殊な糸を採用している。無機化合物を繊維に高濃度で練り込むことで、身体から発する遠赤外線を生地が吸収・輻射することで血行を促進する仕組みだ。一般医療機器の認可を得ており、血行促進・疲労回復・筋肉のコリ改善の効果があるという。

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さらに同社がスーンの特徴として挙げるのが、「睡眠設計」だ。マットレス開発を通じて寝返りの重要性に着目してきた同社は、睡眠中の自然な寝返りを妨げないよう、ワイドシルエットと高ストレッチ素材に加え、肌への引っ掛かりを抑える特殊縫製を採用した。また、脱水後約4時間で乾燥し、一般的なパジャマの約2.7倍の速さで乾くという速乾性も備える。アイテムはトップス(1万2500円)とボトムス(1万4000円)の2型を用意し、セットアップ(2万6500円)も販売している。

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マーケティング戦略については、マットレスの販売において有効性を確認したインスタグラムのインフルエンサーを活用した手法を踏襲する。同社のマットレスの主要購買層は30代が中心で男女比はほぼ半々。既存のマットレスユーザーを最初のターゲットとして取り込み、そこからリカバリーウェア市場全体への認知拡大につなげる方針だ。さらに、全国各地でポップアップイベントを開催するほか、ホテルニューオータニやNOT A HOTEL、ドーミーインなどの宿泊施設への導入も進める。今年12月には第2弾となるリカバリーウェアを発売予定で、3年以内にリカバリー領域で数十億円の売上規模を目指すとしている。

左から土井皓貴CEO、植田亘ネルブランドマネージャー
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