
新しいファッションの創造は、ランウェイだけで起こっているわけではない。パリの2026年秋冬メンズファッションウィーク期間中に出合った、次の時代を担うアップカミングなブランドを展示会の様子とあわせて紹介。「スィール(Sire)」「パーセル(Parsel)」「ホーシズ(horses)」をフィーチャーする。
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Sire スィール



2024年に始動したメンズウェアブランド、スィールは、「エルメス(HERMÈS)」で経験を積んだヒューゴ・スィール(Hugo Sire)とヨウジロウ・イチカワ(Yojiro Ichikawa)が手掛ける。本格的な3シーズン目となる今季は約30型を展開し、制作拠点をパリと東京の2都市に広げた。
ホースライディングやセーラーパンツなど、ユニフォーム由来の機能美から着想を得たフランス的デザインを、日本の高い縫製技術で具現化。大半のアイテムは日本製で、ニットはアントワープ6と同じベルギーの工場で生産されている。ブランドの軸にあるのは、確かなテーラリング技術。スクエアなショルダーラインや、襟を立てて首元まで閉じるスタイルは、多くのジャケットやコートに共通するシグネチャーだ。エレガンスを備えながらも、日常着として心地よく着られるリラックス感があり、肩の力の抜けた洗練を体現している。











Parsel パーセル



パーセルは、2025年に始動したアメリカ発のモジュラー型バッグブランド。すべてのプロダクトは組み替え可能なシステムを前提に設計されており、用途やスタイルに応じて自由に拡張できるのが特徴だ。ブランドの核となるのは、EVA素材のバッグと防水・気密性を備えたライナーユニット。単体でも組み合わせても使用でき、ハンドルやストラップ、ポケットなどのパーツを付け替えることで、多様な使い方が生まれる。アルミニウムを押し出し加工したオリジナルのハードウェアや、特許申請中の独自クロージャー機構など、機能性と工業的な美しさを兼ね備えた設計も魅力だ。
クリエイティブを率いるのは、「ナイキ(NIKE)」の「オール・コンディションズ・ギア(ACG)」出身で「ゴールドウイン(Goldwin)」のクリエイティブディレクターも務めるヌー・アバス(Nur Abbas)。創業者のローレンス・チャンドラー(Lawrence Chandler)は「イージー(Yeezy)」の元ゼネラルマネージャーで、「イージー ギャップ(Yeezy Gap)」の立ち上げにも携わった人物である。










horses ホーシズ



日本を拠点に活動するホーシズは、年に2回、ひとつのテーマや素材に焦点を絞ったコレクションを発表するコンセプチャルなブランドだ。デザイナーは非公表。
パリのレストランChop Chop Loveで披露された初コレクションは、肩の力の抜けたプレゼンテーションとともに、ニットのみで構成された。プロダクトごとに素材を変え、カシミヤ100%、シルクウール、工場で最も軽量とされる30%カシミヤ70%ウールなど、多彩なテクスチャーを展開。ニット同士でレイヤードすることを考えたパターンワークや、緻密なディテールが、計算されたリラックス感と高いプロダクトクオリティを際立たせる。すべてメイドインジャパンで、日本の丁寧な縫製技術や生地の素晴らしさを、製品を通じて世界へと発信。次回以降も、単一素材にフォーカスしたコレクションを予定している。










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